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5月, 2010の投稿を表示しています

Ubuntuに追加インストールすると便利なもの

Ubuntuを爆速マシンにする際に入れておくと便利なものをかいつまんで紹介する。 1 gnome-ppp イーモバイルのD23HWを使って通信するのに必須。標準のネットワークマネージャーだとモデムデバイスを正しく認識できないため。なお、モデムで接続するためには「システム」「システム設定」「ユーザーとグループ」を開き、モデムを使用する権限を付与する必要がある。初期状態では権限が無い。 2 Chromium 軽いウェブブラウザ。軽いだけでなくブックマークの同期も簡単なので、複数マシンや複数OSを使う場合には便利。Googleが配布しているGoogle Chromeはそのままでは使えないので、「ソフトウェアセンター」でChromiumを選択してインストール。最初にブックマークを同期するときだけ時間がかかる。 3 各種日本語対応ソフトウェア 「システム」「システム管理」「日本語環境セットアップヘルパ」にある、日本語版のAdobe Reader等。表示できないものがないという程度には入れておいた方が便利。 4 mozc 標準の日本語入力があまり良くないので、Google日本語入力のオープンソース版であるmozcを入れた方が快適。変な辞書がついていない分だけむしろ使いやすいかもしれない。 5 emacs 文章入力ツールとして使うなら、高機能テキストエディタは必須。emacsは重いと言われるが、ウェブブラウザ上で文字を入力するのに比べれば軽快。 こうして挙げてみると、意外と少ない。

ThinkPad X200sにUbuntu 10.04を入れてみた

世間がiPadで盛り上がっているさなか、ThinkPad X200sにUbuntu 10.04を入れてみた。iPadは当分手に入りそうにないし、人柱の様子を見る必要があるし、さらにWiFiスポットがもっと普及するまで待つ必要があるので、せめてその間は今あるThinkPad X200sを快適に使おうと思った次第である。折しもUbuntu 10.04が出たところなのでUbuntuを入れるには良いタイミングである。 もともとWindows Vistaを使い続けたくないし、HDDは回転音が気になるのでSSDに換装したいと思って、いろいろと考えてきた。そんな中Ubuntu 10.04が出たので、まずはVirtualBoxに入れてみた。なかなか具合が良さそうだし、D23HWを使える目処もついたので、次はWubiを用いてWindowsのパーティションの中の仮想ディスクにインストールしてみることにした。VirtualBox上の仮想マシンと異なり、3GBまでメモリを認識できれば随分と動作が軽快になるだろうと思ってのことである。一旦パーティションを切るといろいろ面倒なのに対し、Wubiならいつでもアンインストールできる。 結論としては、Windowsを使うのが馬鹿馬鹿しくなるくらい軽くなった。Windows 7で軽くなったとか、Windowsを高速化するといったことが全く的外れに感じられる。SSDでなくHDDを使っていても起動と終了はWindowsとは比べ物にならないほど速い。SSDだと3秒で起動するらしいが、HDDであっても15秒程度で起動し、かつ起動後にすぐに使える状態なので、Windows Vistaと比べて10分から15分くらい時間を節約できる。これでインテルのSSDに換装しようものなら、iPadは要らないのではないかというくらいの勢いである。 メモリ使用量は少ない。ウェブブラウザを中心にいくつかのソフトウェアを立ち上げた状態で、Windows Vistaで1.5GBほどメモリを使っていたのに対し、Ubuntuではその半分しか使っていない。メモリ使用量が少ないので、64ビット版を導入するまでもない。ディスク使用量はもっと少なくて、Windows VistaだとなぜかOSと普段使いのソフトウェアだけでも70GBほど使用しているが、Ubuntuだとその10分の1の7

PCの静音化の切り札はiPadか

かねてからThinkPad X200sの静音化と高速化を検討してきたが、大金を投じてSSDに換装するまでもなく、iPadを買って室内や旅行/出張で使う方が快適かつ安いのではないかという気がしてきた。 iPadにはCPUファンはおろかHDDが内蔵されていないので、静音性能は抜群である。動作も軽快である。どうしてもキーボードを使いたいときにはBluetoothキーボードを使うという選択肢があるし、そもそも母艦PCで作業する方が快適かもしれない。旅行先のビジネスホテルのロビーにだってPCはあるので、どうしてもPCが必要ならそちらで作業すればよい。キーボードの使用頻度は高いが、キーボードを使って作業するときにはHDDの回転音など気にならない。 現状のiPhone OSはマルチタスクでなくて、マルチタスクが実現するためにはiPhone OS 4まで待つ必要があるが、どうせ普段はウェブブラウザーとiTunesしか開いていないし、せいぜいテキストエディタを開くくらいである。iTunesだって、普段は曲をシャッフルして再生しているだけである。 手元で使うのはiPadにして、現在使用しているThinkPad X200sを母艦にすれば、わざわざThinkPad X200sを高速化したり静音化したりする必要がなくなる。もう1台PCを買うよりもiPadの方が安いし、SSDを買ったりWindows 7を買ったりするよりも圧倒的に安い。もうPCに投資する気になれない。 気になるのは、現在のiPhone OSではGoogle Chromeを使えないということなのだが、Appleと心中するつもりでまたSafariに乗り換えるという手もあり、たしかにiPadのSafariのブックマークを母艦のSafariのブックマークと同期させることができる。 もうしばらく待つと、GoogleタブレットなるAndroid搭載のタブレット端末が出てくるらしい。デフォルトのウェブブラウザはもちろんGoogle Chromeである。ただし、iPhone OSのようなUIが実現できるかどうかは、現物を見てみないとわからない。また、AndoroidにはiTunesは乗らないので、音楽周りは母艦PCとiPodに任せる必要がある。

リビングルームからテレビを追放せよ

今まで長いこと、テレビがリビングルームの主役だった。地上波テレビが事実上唯一の娯楽だった時代には、家族全員でテレビを見ていたものである。食事中も、全員がテレビを見ており、各人がテレビと対話していた。テレビが安価になり大画面化するにつれ、この傾向が顕著になった。 しかし今はもうそんな時代ではない。テレビが安価になったおかげで、一家に一台ではなく、各部屋に一台ある。多様な情報源の中から各人が見たい番組を見る時代である。各部屋に一台テレビがあるなら、リビングルームにはテレビは要らない。リビングルームでテレビを見るということは、リビングルームに自分の部屋を持ち込むということであり、それは共有スペースを一人で占拠することに他ならない。なぜなら、テレビの発する騒音は大きいし、テレビを見るためには所定の場所に着席している必要があるし、テレビの画面を遮るような動作が憚られるため、テレビを見ている人以外が他のことをすることが著しく困難になるからである。 そもそもテレビは今や娯楽の中心ではない。地上波テレビなんて緊急報道用にインフラだけ残っている程度のものでしかなく、特に地上波民放テレビなんて暇つぶしの最後の手段でしかない。ケーブルテレビや衛星テレビでは多数のチャンネルを提供しているが、分野が細分化されているため、あくまでも個人の趣味のためのメディアであり、娯楽の中心ではない。そういうものは、リビングルームに持ち込んで占拠するような性質のものではない。 リビングルームは共有スペースである以上、人の邪魔になるような使い方をすべきではない。例えば、大量の私物を置けば邪魔になる。大きな音を出せば邪魔になる。リビングルームをあたかも自分の部屋であるかのように扱えば、リビングルームから人が遠ざかることになるだろう。リビングルームは住宅の中で最も環境の良い場所にある。特に昼間に最も居心地が良いのはリビングルームである。そこから人が締め出されるのは不幸なことである。

フレッシュネスバーガーのベジタブルバーガー(ビーンズ)

フレッシュネスバーガーのベジタブルバーガーは素晴らしい。 外出すると肉抜きのものを食べるのに不自由するが、フレッシュネスバーガーではベジタブルバーガーを3種類出している。1個420円もするので、1個だけで既にまくどの安いセット並の値段だが、もともとそんなに頻繁に食べるものでもないし、フライドポテトをつけなければそんなに高くもない。そもそも栄養のバランスが良ければ少量でも満足できるものである。 なお、ベジタブルバーガー(ビーンズ)のカロリーは意外と高い。普通のハンバーガーのカロリーが400kcal前後であるのに対し、497kcalもある。フライドポテトは頼まない方が良さそうである。ベジタブルバーガー(マッシュルーム)だと282kcalしかないので、カロリーを気にする人にはこちらの方が良さそうである。 ベジタブルバーガー(ビーンズ)の味はといえば、パティは柔らかめだし、肉みたいに強い味がするわけではないが、豆料理のサンドイッチとしてはちゃんとできているのではないだろうか。一見すると自分でも作れそうだが、豆料理は下ごしらえに時間がかかるし、味付けもそう簡単ではないので、店で買うなりした方が簡単である。外で小腹が空いたときに少しつまむのに丁度良いだろう。 唯一残念なのは、店内が分煙されていないことである。喫煙自由なので、たまたま近くに喫煙者がいると煙くてたまらない。ネット上でも恨みつらみが綴らてている。この手の店で分煙にしないなんて理解に苦しむが、もしかして創業社長の方針だろうか。煙草の煙で不快な思いをしたくなければ、持ち帰る方が安全だろう。

またGoogle Chromeに乗り換えてみた

最近はクラウドサービスばかり利用するようになったので、それならばGoogle Chromeの方が便利かと思い、また入れてみた。 ブックマークのみならず保存したパスワードもFirefoxからインポートされるので、移行はスムースである。 Firefoxを捨てられなかった理由は広告ブロック機能やブックマークの同期だが、どちらも解決していた。広告ブロックについては、AdSweepという拡張機能が利用できる。と思いきや定番のAdBlockもChromeの拡張機能に移植されていたので、こちらに乗り換えた。かつてのFirefoxのように、ユーザーが増えるにつれて拡張の提供が増えてきている。iPhoneにしてもそうだが、開発者コミュニティを引きつけられるかが鍵のようである。 ブックマークの同期については、Google Document上でブックマークファイルを同期できる。Googleならではのサービスである。出先で共有PCを使う場合には、Google Document上のブックマークのURLをクリックするとウェブサイトにアクセスできるので、オンラインブックマークとして使うことができる(ただしブックマークフォルダの並び順は勝手にソートされてしまうので若干違和感がある)。複数台のPCを使うならブックマーク同期機能は便利というか必需品である。いっそのことすべてのブックマークをクラウド化してしまえば簡単なのかもしれないが、ローカルマシンに全くブックマークが無いと不便なので、今のところはローカルマシンのブックマークを定期的に同期するという方法を取っているのだろう。 動作はやはりFiredoxよりも軽快である。これならFirefoxを捨てることができそうである。Firefoxと同様にWindows、Mac、Linuxで使えるので、メインのブラウザにしても問題なさそうである。

ガラパゴスケータイは悪くない

ガラパゴスケータイは日本でしか売れていないようだが、それで何が問題なのだろう。 日本でもNOKIAやLGの端末は安価に手に入るが、全然売れていない。Willcomやイー・モバイルの音声端末は国際標準仕様だが、通話品質に問題なく安価であるにも関わらず、全然普及していない。少なくとも日本市場で消費者に受け入れられているのはガラパゴスケータイである。 どんなにiPhoneが売れようとも、それはPDAとして売れているだけであり、音声通話の電波品質とおサイフケータイ機能のため、ガラパゴスケータイと併用する使い方になっている。音声通話の電波品質については、DoCoMoやAUで利用できないからでもあるが、仮にDoCoMoでiPhoneが利用できるようになっても、バッテリー持続時間が短いため、iPhoneをメインの音声端末にするのにはリスクがある。たしかに1台にまとめられたら便利だと思う一方で、PDAと一体化した巨大な音声端末を持ち運ぶ気にもなれない。音声端末に求められるのはいつでもどこでも連絡が取れるという信頼性と取り回しの良さである。一方、PDAに求められるのは、豊富なアプリケーションをもたらす開発者コミュニティや操作性である。残念ながら現時点ではこれらは両立しない。 ひるがえって、ガラパゴスケータイは日本でしか売れていないようだが、日本で使う上でそれで具体的にどのようなデメリットがあるのだろうか。市場が小さいなら、メーカーの統廃合で競争力を増すか、あるいは要素技術をモジュール化して小規模な市場でも成立するようなビジネスにすればよい。それで端末価格も安くなるだろう。おそらく後者の方が現実的ではないだろうか。 PDAとの併用を前提に音声端末の無駄なPDA機能をそぎ落とすなら、音声端末に残すのは、通話機能、電話帳機能、緊急用のケータイメール、おサイフケータイくらいにして、極力シンプルで小型軽量で安価な端末が欲しいところである。日本以外の国で売られているシンプルな音声端末にケータイメールとおサイフケータイを追加した程度の端末である。音楽プレイヤー機能は不要である。音楽再生でバッテリーが持たなくなったら音声端末として機能しないからである。PDAに音楽プレイヤーを載せる必要もない。電話機やPDAにヘッドホンケーブルを挿したら取り回しにくい。iPod nanoのような小型軽

家電量販店のポイントの実質還元率

家電量販店で10%ポイント還元とあっても、1割引なわけではない。1万円の買い物をして10%ポイントが得られるとしても、1万円で1万1千円分の買い物ができるに過ぎない。しかし、家電量販店の商品価格はポイント還元を前提に安売り店の相場よりも少し高いので、Amazon等で1万円で買えるものが1万1千円で売っていたりする。結局、1万円出して相場価格1万円相当のものを入手しているのだから、実質還元率は0である。最初からポイント無しで安い店で買う方が、縛りが無い分だけ楽である。 ポイントは相対比率の違いから鞘を取るものである。大型家電等の還元率の高い商品でポイントを貯め、書籍やApple製品等の定価販売で還元率の低い商品でポイントを使う。そういう意味では、粗利率の低い定価販売商品と抱合せにして、粗利率の高い大型家電を買わせているともいえる。家電量販店にとっては、どうせ買ってもらえるなら値引きよりもポイントを提供して在庫を引きとってもらう方が懐が痛まない。テレビ通販のおまけと一緒である。ポイント制だと、おまけを自由に選べるだけのことである。

ReadyBoostに使っていたSDメモリカード死亡

1ヶ月前に、4GBのSDメモリカードが格安で売っていたので、物は試しReadyBoostに使ってみたが、さすが安物だけあって、1ヶ月で死亡した。もともと安物にはそういうリスクがあることを承知の上で、安かったので実験のために買ってみたものである。もっとも、普通に使っていればこんなに早く死亡することもなかっただろうから、ReadyBoostにはそれだけ負担がかかるのかもしれない。 生きていた間はよく使うアプリケーションソフトの立ち上がりが早かったので、効果はあったようだが、こんなにすぐに死亡するのでは使い物にならない。高級なSDメモリカードを挿すくらいなら最初からSSDに換装する方が効率的である。そもそもこういうおまけみたいなものは、余ったメディアの有効活用にしかならず、わざわざお金を出してメディアを買うほどのことではないのかもしれない。 それにしてもシリコンメモリとは相性が悪い。32GBのコンパクトフラッシュの安物を買ったときも、すぐに壊れた。しかもHDDと違って壊れても音ではわからないので、すぐに手を打つことができず、原因究明に時間がかかる。この調子でSSDに換装したらまた壊れそうで怖い。リムーバブルメディアが壊れる程度ならどうにかなるが、SSDが死亡したらたまったものではない。PCの静音化には興味があるが、SSDに換装するよりも静音型HDDに換装する方が安全かもしれない。

DVDドライブのCD部分が死亡

バッファローのDVSM-P58U2/BというDVDドライブのCD部分のみが死亡した。DVD部分はいたって正常である。ネットで調べてみたら、DVDとCDとではレンズやレーザーが違うので、DVD部分が生きていてもCD部分だけが死ぬことがあるようである。 一見するとDVDよりもCDの方が枯れた技術なので壊れにくそうだが、DVD部分が壊れたという事例はあまりヒットしなかった一方で、CD部分が壊れたという事例は多くヒットした。どうやらCDのレーザーの方が壊れやすいらしい。DVD-ROMだったらメディアも安いので、早いところDVDにシフトした方がDVD系に統一できる分だけ却って安上がりなのではないだろうか。 DVDドライブとしては使えるので、将来USBメモリが安価になってCD系のメディアが淘汰されれば問題ないのだが、差し当たりCD系のメディアを読めないのは困る。修理しようにも保証期間が過ぎてしまったので、修理代がかかるが、もともと6000円の安物なので、修理代を出すくらいなら新品を買った方が安かったりする。しかしまた6000円の安物を買ったらまた壊れそうな気がする。 もともと、PC本体が陳腐化してもDVDドライブは陳腐化しないので、外付けドライブを長く使うつもりだったのだが、PC本体よりも先に死亡したのは意外である。しかし、外付けだからこそ安価かつ容易に交換できるのであり、ノートPC内蔵のドライブとかが死んだらさぞかしお金がかかることだろう。

理髪店の洗髪設備設置義務化に反対

理髪店に洗髪設備の設置を義務化しようという動きがあるらしい。余計なお世話である。 理容師法では消毒設備の設置が義務付けられており、それ自体に異論は無いが、その手段が洗髪設備でなければならないというのはおかしい。なぜなら、消毒ための手段は技術の進歩によって変わりうるので洗髪設備に限定すべきでないのみならず、そもそも洗髪設備があろうと無かろうと、切り屑は飛散するからである。洗髪によって除去できるのは頭についた切り屑のみである。しかしその程度なら自宅で洗髪すれば済むことである。消毒という目的を達成出来るかどうかで判断すれば済むことである。店内や店員の衛生のために洗面台を設置したければ、各店舗の判断によってそうすればよい。「消毒設備即ち洗髪設備」というのは21世紀の現代では論理的におかしい。そのような主張をする理容師組合の頭の悪さが明るみに出た。 そもそも従来型の床屋に洗髪設備があるのは、一般家庭に浴室が無かった時代の遺物でしかない。しかも頭にシラミが湧いていた時代のことである。そういう時代なら、衛生上の理由で洗髪設備が必要とされてもおかしくない。しかし、各家庭に浴室があって当然の時代には存在意義が乏しい。もちろん、すぐに帰宅できない場合には床屋で洗髪したくなることもあるだろう。あるいは、もしかしたら「洗髪設備も無いような不潔な店など利用したくない」と考える人もいるかもしれない。そういうときには洗髪サービスを提供している店を利用すれば済むことである(それにしても洗髪をつけるといきなり4000円もするのは困ったものだが)。むしろ夏場には、髪を切るとき以外にも頭を洗いたくなるので、リラクゼーションも兼ねて、数百円程度で洗髪サービスだけ提供してくれれば利用したい。別に、床屋に洗髪設備があってはならないなんて主張している人はいないのだから、洗髪設備を設置することが利益につながるなら、規制されなくたってそうするだろう。 床屋の側にも、洗髪設備を設置しようとする動機があるとも思えない。なぜなら、洗髪抜きでカットだけを提供する方が回転率が高く利益になるからである(ただしこれにはある程度の商圏人口が前提になるが、回転率を上げても意味がないような田舎なら、フルサービスを提供すればよいだろう)。既存の寿司屋が開店寿司屋に商売替えするのと同様に、従来型の床屋がカット専門店に商売替えす

イオンの金融サービス

イオンのクレジットカードやWAONを使うメリットなら思いつくが、イオン銀行の口座を持つメリットが未だにわからない。都銀の預金残高が十分にあればATMには全く不自由しないし、定期預金の金利が抜きん出ているわけでもない。住宅ローンの条件が良さそうなくらいか。おかげで、せっかくイオン系のスーパーの中にイオン銀行があっても、全く利用する動機がない。 おそらく、イオンが想定している利用者は、田舎のイオンモールの利用者なのだろう。田舎では現金決済が多い割にATMが少ないし、地元以外では地銀は役に立たない。地銀の存在意義もよくわからないが、地元企業向けの融資が中心であって、お付き合いで預金を獲得しているのだろう。しかも地方経済が衰退するにつれ、地方経済を支えている地銀も衰退せざるを得ない。そういうお付き合いからあぶれたお金をイオン銀行が取り込みたいのかもしれない。地銀は比較的破綻のリスクが高く、1000万円以上預けるのは危険だから、第二の口座として利用してもらいたいというのもあるだろう。 田舎で生活していると、イオンモールとその周辺でしか買い物しないだろうから、イオンモールが自宅以外の生活の拠点となる。それならばそこでワンストップサービスを提供できれば、たしかに利用者にとっては便利だろう。お金を下ろすのも店頭で手続きするのも、すべてイオンモールの中でできれば、銀行に行くために駐車スペースの乏しい市街中心部まで車を運転する必要がない。 そう考えると、地方経済の衰退や中心市街地の衰退と郊外の繁栄という、小売業と全く同じことが金融の世界でも起こっているように思える。 金融サービスを行うなら、決済金額が多い方が有利である。勘定系システムの構築には多額の費用がかかるし、決済サービスには相乗効果があるから、小売やクレジットカードや電子マネーと一緒に銀行もやってしまう方が効率的だろう。だからこそ小売業であるイオンが金融業への進出を決めたのだろうが、たしかに地銀に同じ役割を期待するのは荷が重そうである。

iPadでリビングルームは復権するか

iPadはリビングルーム向けと言われている。たしかに、満員電車の中で使える大きさではないので、屋内向けだが、それだけではない。従来、デスクトップパソコンもノートパソコンも、椅子に座って机の上にあるPCを操作するスタイルが主流だった。ノートパソコンはデスクトップよりも自由な姿勢で操作できるので、好みの場所で操作できるし、ベッドで横になりながら操作することもできる。ただし、ゆったり座りながら操作するためには膝の上に置く必要があり、姿勢が制約される。いずれにせよ、自室で一人で使う方が快適である。 それに対し、iPadはゆったりと座り、手に持って操作するものである。本を読むときと同じ姿勢である。iPadを使うときには机にかじりつく必要はない。むしろリビングルームで使いたい。それなら寝室や書斎に篭る必要はなく、自ずとリビングルームに人が集まることになる。また、iPadはプレゼンにも向いていて、一つの画面を複数人で眺めるのに適している。 パソコンからiPadに移行することで、人々のライフスタイルも変わりうる。孤独にネットと対峙する態度から、集まって思い思いに楽しんだり、時には語らったりする態度への転換である。 最近、リビングルームの存在意義に疑問を持っていた。特に日本では単なるテレビ部屋と化しており、PCとインターネットが普及してテレビが衰退するにつれ、リビングルームにいてもすることがないからである。しかしそれがiPadによって変わるかもしれない。 iPad自体は単に大きなiPhoneないしiPod touchに過ぎない。しかしiPhoneやiPod touchと異なるのは大きさだけではない。画面の大きさが異なれば当然視野も異なり、視界も異なる。iPhoneだと画面のみを眺める使い方だが、iPadは視界が広いため、周辺のものも目に入る。これが外界との関係を変える。 要素技術はiPhoneの延長線上でしかないが、人間の感覚に影響を及ぼすが故にライフスタイルを変える可能性を持っている。人間にとっての使いやすさを追求してきたAppleならではの製品だろう。 リビングルームで使うなら、画面の情報をテレビに出力して皆で見るという使い方ができた方がよい。しかしケーブルで接続するのはスマートではないので、無線LANを活用したいものである。しかしテレビ出力を無線化すると

WAONを使ってみた

最近、電子マネーはWAONだけ使える店が増えてきたので、思い切ってWAONを使うことにした。なかなかよく出来ているので、結果的にはもっと早くから使うようにしていれば良かったと思う。 導入は簡単だった。モバイルWAONのアプリをダウンロードして携帯電話にインストールし、登録するだけである。近所にイオン系スーパーがあり、イオンカードを持っているので、クレジットカードからのチャージの登録をした。WAONはオートチャージもできるので、その登録もした。これでSuica並の使い勝手を実現できた。 WAONは後発であり、かつイオン向けに特化した仕様なので、なかなか使い勝手が良い。イオン系スーパーの店内にはワオンステーションがあり、現金やクレジットカードでチャージできる。カードを挿入するタイプではなく、カードリーダーの上に置くタイプなので、携帯電話でもプラスチックカードと同じようにチャージできる。おかげでパケット代がかからない。これはモバイルSuicaではできないことである。 オートチャージもなかなか便利である。モバイルSuicaがオートチャージに対応したのは2010年3月13日からだが、モバイルWAONでは導入当初からオートチャージに対応しているようである。電子マネーは主に少額決済向けなので、あまり大きな金額をチャージしない。少しづつ使っているうちに残高が減るが、僅かな金額のために手間をかけてチャージしたくないので、レジで決済したついでにチャージする程度の手間で調度良い。 ポイントは200円につき1ポイントで、100ポイントからWAON100円分に交換できる。交換比率は0.5%しかなく、通常のクレジットカード並であり、ビューカードでSuicaにチャージするときの1.5%には及ばないが、後述の通り、実は交換比率は意外と悪くない。ポイント100円分から電子マネーに交換できるのもなかなか便利で、EdyでANAのマイルを貯めても1万マイルに達する前に失効してしまうが、3年で1万マイル貯めるためには3年で200万円分の買い物が必要でハードルが高い。100円分のポイントを獲得するためには2万円分の買い物で十分なので、普段スーパーで買い物をしていれば容易に電子マネーに交換できる。ちなみにSuicaも1000円分からSuicaに交換できるので、そこそこ便利である。こちらは還元率1