かつてThinkPad X24にUbuntu 11.04を入れてみたところ、ハードウェアの性能が足りなくて動作しなかったので、ついに寿命かと諦めていたのだが、つい最近になってVine Linux 6.0が出たのを知ったので、Vineなら動くだろうかと思って入れてみた次第である。 インストールはいつも通りなので詳細は割愛する。UIもGnomeなので代わり映えは無い。日本語入力はmozcになったので、操作性が向上した。あいにくデフォルトのウェブブラウザはFirefoxのままなので、SynapticからChromiumを入れた。できればChromiumをデフォルトブラウザにしてほしいものである。ChromiumではGoogleのアカウントによってブックマーク等の情報を同期できるので、そこまでできればあとはネット端末として使うだけである。 残念ながら実メモリが384MBしかないため、仮想メモリの読み書きに時間がかかり、動作は重い。思考のスピードで文字を入力する状態からは程遠いので、筆記用具としては機能しない。HDDも2002年に購入したときのままなので、スピードが遅い。しかしもちろんこれは9年前のハードウェアの問題であり、Vineのせいではない。少なくとも、Ubuntuよりは軽快であるという点では立派である。 それでも、起動と終了およびネットワーク接続が確立するまでのスピードはWindowsよりも圧倒的に速い。さすがに最新のハードウェアにVineを入れるのは勿体無いが、余っているネットブックがあったら、Vineを入れてみると、本来の意味でのネットブックとして使えるかもしれない。ネットブックといえどもメモリは最低限1GB積んでいるだろうから、実メモリだけで足りる限りは軽快に動作するだろう。