スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

3月, 2014の投稿を表示しています

OneNoteを使ってみた

MS Officeを買ったらOneNoteというEvernoteもどきのものがついてきたので、本格的に導入するかどうか検討するために試用した。 結論から言うと、OneNoteはMS Officeの一部であり、いわば階層構造のMS Wordである。WordやExcelやPowerPointの素材を使ってノートを作りたいなら便利かもしれないが、テキストデータの入力がメインでそういうものを使う必要がなければEvernoteで十分だと思う。 OneNoteの利点は以下の通りである。 OneDrive上にファイルがあるので、複数のデバイスで使うことができる ファイルを自動で同期するか手動で同期するか選ぶことができるため、従量課金接続のもとでは自動で同期しないようにすることもできる OneDrive上でファイルを編集するのが容易 iOSやAndroidやMacでも無料で使うことができる MS Officeと統合されている ウェブページのクリッピングにも対応している Wordと同様に共同作業のための変更履歴や承認の機能がある 要はEvernoteでできることはすべてOneNoteでできるということである。一方、以下のような欠点もある。 MS Officeなのでファイルサイズが肥大化しやすい 1ノート1ファイルなので、一つのノートに多数のタブやページをつけるとファイルサイズが肥大する 最初から階層構造で管理しているので、階層化しにくいものを扱いにくい Windows版以外のアプリはまだ完成度が低い OneNoteの長所を活かすことのできる使い方としては以下のようなものが考えられる。それは、仕事で何かの資料を作成する際の作業場としてである。最終成果物がWordファイルだったりPowerPointファイルだったりする場合であっても、当然そこに至るまでには、過去のMS OfficeファイルやPDFファイルやウェブページのクリップといった様々な資料を収集して管理する必要がある。従来のMS Officeだと作業用のフォルダに関連ファイル一式を突っ込んで作業することになるが、それらのファイルをエクスプローラーの階層構造の中だけで管理するのは面倒なので、一つのノートブックの中でタグをつけたりページを作ったりして材料を置いて、その中の各種素材を切り

新しいThinkPad X1 Carbonのレビュー(モバイル編)

せっかくのUltrabookなので、外に持ち出してみた。 【バッテリー持続時間】 ACアダプターを抜いた所最初に出た使用可能時間は5時間程度だった。システム導入直後はきっと何か負荷がかかっていたのだろうと思って、後で普通の使い方をしているときにもバッテリー持続時間を見てみたが、それでも6時間程度だった。それ自体はこのサイズで可能なバッテリー容量からすれば別段おかしなことではない。しかし、たしかカタログスペックで一番バッテリー持続時間が長いので14時間、一番短いので8.9時間とかだったはずだし、Core i5-4200Uという一番電気を食わないCPUを搭載しているのだが、この5時間とか6時間というのは一体何なのだろう。もしかして、デスクトップを立ち上げずにWindows 8のアプリを単独で使えばバッテリー持続時間が長くなるということなのだろうか。実測値がカタログ値よりも小さいことは当然覚悟していたが、最大14時間を標榜するなら、せめて9時間くらいは持ってほしかった。なお、もうしばらく後になって負荷が落ち着いてからバッテリー持続時間を見たら8時間くらいになっていた。最大14時間にはほど遠いが、当初の5時間に比べればだいぶましになってきた。 とりあえず、フルパワーで使っても5時間は持つということならそれはそれで心強いが、となるとやはり1日中持つというわけではないので持ち出すときにはACアダプターが必要になりそうである。これが3時間程度の使用だったらACアダプターは不要だと思う。ちなみに、これでも先代のThinkPad X1 Carbonに比べればバッテリー持続時間は結構伸びているようである。持ち出す機会が多いなら新型の方が有利だろう。 外付けの大容量バッテリーをつけられればよいのだが、あいにくThinkPad X1 Carbonは内蔵バッテリーしか使えないので、MacBook Airと同様にバッテリー残量が足りなくなったらスタバでドヤ顔するしかなさそうである。MacBook Airを使う人がスタバでドヤ顔するのはおそらくバッテリーが足りなくて充電が必要だからではないかと推測している。幸い、ThinkPad X1 Carbonは充電のスピードが比較的速いので、充電できる場所でこまめに充電していればどうにかなると思う。 【大きさと重さ】 鞄に入れて持ち出し

Audio-TechnicaのデュアルバランスドアーマチュアイヤホンATH-IM02を導入

長らく使ってきたApple In-Ear Headphoneが断線しかかっていて、リモコンも正常に動作しなくなったので、寿命が来る前にと思ってイヤホンの代替品を探していた。店頭で試聴してまず気に入ったのは ATH-CK90ProMK2だったのだが、必要になってから買おうと思っているうちに生産が終了してしまい、後継機であるATH-IM02に移行してしまった。ATH-CK90ProMK2はモデル末期で平均13000円くらい、底値では1万円強で買えたのだが、ATH-IM02は新製品なので価格が高く、値下がりを待っていた。そこでアマゾンが16700円のポイント10%還元で実質15000円くらいで買えるようになったので、やっと発注できた。 ちなみに普段聴くのはClassical中心で、特に屋外で聴くのはピアノ曲が中心である。音量をあまり上げずに半ば耳栓代わりに使っている。そのため遮音性をとても重視している。屋外であまり遮音性が高いと物音が聞こえなくて危険かと思いきや、都会の雑踏や乗り物の騒音は思いのほか大きいので、コンプライのイヤーチップをつけても聞こえるものは聞こえてしまう。音楽を止めれば人と話すこともできる。 ATH-IM02も店頭で試聴済で、先代のATH-CK90ProMK2同様音がはっきりと聞こえて、今まで聴いいていた音楽は実はこんなに美しいものだったのかと感じるが、それは安いヘッドホンから高いヘッドホンへと移行するときの通過儀礼のようなものなので、それ自体はあまり参考になるまい。 ATH-IM02になってからコードを耳の上を通して掛けるいわゆるShure掛けになった。おかげでタッチノイズが減少したし、コードが何かに引っかかって引っ張られたときに弾みで耳から外れてしまうことがなくなった。また、通常のカナル式だと耳の穴で引っ掛けることになるのでフィット感が装着感に影響するのだが、耳たぶの上で支えているため、耳の穴をぴったり塞いでいなくてもさほど問題ない。 最初はイヤホンの尖った部分が耳たぶに刺さって痛かったのだが、よく見ると本体に接続されるケーブルが横向きなのが正しい装着法のようで、その通りにしてみたら楽になった。また、本体につながる針金によって本体の向きを固定できるので、音がよく聞こえるポジションを探しだしてそこで固定するとだいぶ聞き取りや

Windows 8.1を使ってみた

新しいThinkPad X1 Carbon導入にともない、それにプリインストールされていたWindows 8.1を使うようになった。電源を入れて最初の作業がWindows 8.1のセットアップだったので、いきなりWindows 8.1に遭遇してしまったが、Windows 95からWindows 7までで慣れ親しんできた流儀とは全然違うので戸惑うことばかりである。 まず、どうやったら今まで通りの画面に到達できるのかがわからない。「デスクトップ」がスタートメニューのボタンの一つになってしまっていて他のボタンに埋没している。こういうOS上の重要な機能は他のアプリと並列すべきではないはずなのだが、どうしてこんなわかりにくい仕様になっているのだろうか。デスクトップはあくまでも旧来の流儀を求めるユーザー向けの機能に過ぎず、なるべく新しいUIを使ってほしいということなのだろうか。起動時にデスクトップを表示するためには、タスクバーを右クリックして「プロパティ」を開き、「ナビゲーション」「スタート画面」で「サインイン時または画面上のすべてのアプリを終了したときにスタート画面ではなくデスクトップに移動する」にチェックすればよい。 電源の落とし方もわかりにくい。昔のWindowsみたいにシャットダウンするのにスタートボタンを押すというのもわかりにくいが、Windows 8.1の場合、そのままの状態では電源周りを操作するアイコンが全く見当たらないのである。画面の右上にカーソルを持っていくと「チャーム」なるものが開き、その中に「設定」のアイコンが出てくるので、そこを押すとやっと電源のアイコンが出てきて、「シャットダウン」「スリープ」「再起動」を選べるようになっている。電源ボタンなんて本来ならタスクバー上にあって当然のものである。もっとも、ノートPCなんて一旦起動してしまえば使わないときには蓋を閉じてスリープして、使うときには蓋を開けてレジュームするものなので、普段はあまり使用しないものでもある。また、「電源オプション」「システム設定」で電源ボタンを押したときの動作を設定できるので、使いやすいように設定しておくとよいだろう。 スタートボタンを右クリックすると電源を含むシステム管理関係の各種メニューが開かれる。これだと昔ながらの使い勝手を実現できる。これはWindows 8には無かっ

新しいThinkPad X1 Carbonのレビュー(セットアップ編)

2014年1月29日に発注した 新しいThinkPad X1 Carbon が2月28日に到着した。当初の予定では3月1日出荷3月6日納品だったが、2月24日に出荷されて28日に到着となった。2月第1週は中国では春節休暇なので生産開始から出荷まで2週間、出荷から納品まで4日間だった。受注生産品で外国から輸送されてくる割にはそこそこの納期だと思う。 開封しての第一印象はやはり薄くて軽いということだった。実際の重量はThinkPad X200sの1.1kgよりも少し重い1.28kgなのだが、やはりフットプリントの大きさの割に軽いため、実際よりも軽く感じるのだろう。ディスプレイの縦方向はThinkPad X200sのよりも1cm程度大きいだけで、横方向は5cm程度大きい。X200sよりも額縁が小さいので、フットプリントはX200sよりも縦方向で1cm程度、横方向で3cm程度大きいだけである。厚さは1cmくらい薄くて、もはや全然別物である。 【Windows 8.1のセットアップ】 電源を入れるとWindows 8.1のセットアップが始まる。意外だったのは、Hotmailのアカウントを入力したらそのままユーザーIDになったことである。もちろんパスワードもHotmailのものである。クラウド上に一意なIDがあるならそちらを使う方が管理しやすいし、特にWindows系OSを搭載した複数のデバイスを使う場合のデータや設定の同期もしやすいので、いずれそうなるであろうことは予見できたものの、米国発祥なせいで、ファーストネームがユーザーIDになるのは日本では違和感を感じる。また、Windows 8を使うためにはHotmailのアカウントが不可欠になってしまうので、そういうのを嫌う人には改悪かもしれない。 Windows 8.1が立ち上がったものの、全然勝手がわからない。PCなのにタブレットみたいで、それでいてタッチパネルを使えるわけでもないので、なんだか使いにくい。スマホやタブレット向けにはよくできたUIなのかもしれないが、せっかく画面の大きいPCなのに単一アプリがまるまる1画面を占拠しているのも間抜けである。もしかしたら画面を分割して複数のアプリを表示することもできるのかもしれないが、Windows 8のことをもう少し勉強してみないとわからない。 「デスクトップ」を