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4月, 2014の投稿を表示しています

取れるリスクと取れないリスク

リスクに対する態度は大雑把に3種類に分けることができる。 何がリスクなのかをわからずにリスクの高いものに手を出して失敗する。 何がリスクなのかはわかっているが、どの程度のリスクなのかわかっていないので、取れるリスクと取れないリスクとの見極めができず、その結果、あらゆるリスクを避けてしまうので、失敗することがない反面、成功することもない。 どのリスクが取れるリスクでどのリスクが取れないリスクなのかをわかっている。あるいは、どのリスクが対処可能なものでどのリスクが対処不可能なものかをわかっている。取れる範囲でリスクを取ることでリターンを取る一方で、取れないリスクは取らないから大きな失敗もしない。 1はリスクの識別ができていない状態である。2はリスクを識別できているが評価できていない状態である。3はリスクを評価し対処できている状態である。リスクマネジメントの原則である「識別」「定性的評価」「定量的評価」「リスクへの対応」の順番通りである。2のタイプは1のタイプよりもはるかに利口だが、3のタイプと違ってあらゆるリスクを回避するが故にリターンを取れないのでビジネスで成功しない。ビジネスで成功するのは3のタイプである。リスクを評価した上で「回避」「移転」「低減」「受容」などを適切に使い分けることができる。 喩え話を用いるなら、1のタイプは賞味期限というものを知らずに腐った牛乳を飲んで腹を壊すタイプである。2のタイプは賞味期限というものを知っていて、賞味期限の切れていない牛乳は安全だということまでは知っているが、賞味期限の切れた牛乳のうち、どのような牛乳が飲める牛乳であり、どのような牛乳が飲めない牛乳なのかを区別できないために、賞味期限のみで判断し、賞味期限の切れた牛乳を無条件に捨ててしまうので、結果的に飲める牛乳まで捨ててしまう。3のタイプは賞味期限の切れた牛乳から飲める牛乳と飲めない牛乳とを区別し、飲める牛乳のみを飲む。賞味期限の切れた牛乳を安く手に入れて、しかも腹を壊さない。 牛乳の賞味期限のたとえでは、一般消費者の多くは2に属するだろう。五感を駆使して飲める牛乳か飲めない牛乳なのか判断できる人もいるが、昔ならともかく、賞味期限というものが普及してしまった今となってはさほど多くないだろう。2のタイプの人は1のタイプの人に比べればはるかに利口かも

Androidスマホを使ってみた

今までiPod touchでiOSに慣れ親しんできたが、このたびAndroidスマホも使うことになった。iOSとの比較で良い面、悪い面、意外と似ている面を記す。 【良い面】 Googleのサービスをシームレスに使える OSがGoogleアカウント情報を持っており、OS上でGoogleアカウントを登録すると、Gmail等の他のGoogleのサービスをシームレスに使うことができる。 アプリをインストールするたびに、権限の確認がある アプリが他のアプリのどのような情報を参照するかがわかるので、知らないうちに意図しない情報が流出するリスクが低減されている。ただし、アプリの求める情報を提供しないとインストールできない場合もあるし、面倒がって不用意にOKすればリスクは低減されない。 アプリのサイズが小さい アプリをダウンロード・インストールしていて気づいたのだが、同じアプリであってもiOS向けに比べてAndroid向けの方がサイズが小さく、概ね数MBで収まっている。その結果、アプリのダウンロードに伴うデータ転送量を節約できるし、ディスクスペースも節約できる。 おサイフケータイを使える ガラケーを捨ててiPhoneに乗り換えられない唯一の理由がこれである。もちろんプラスチックカードのSuica等で代用することもできるのだが、その場合にはいつでもどこでもチャージできる利便性を捨てることになり、電子マネーの長所を活かすことができない。Androidスマホではおサイフケータイつきの機種を選べるので、使い勝手を少々辛抱すればおサイフケータイとスマホ機能とを一本化できる。 バッテリー交換可能な機種も選べる iPhoneやiPod touchだとバッテリーが劣化したら経済的寿命を迎えてしまうが、Androidスマホならバッテリー交換可能な機種も選べるため、同一機種を長く使い続けることもできる。 1台にまとめやすい ガラケーやiPod touchやPocket WiFiを併用するとどうしても台数が多くなってしまうが、データ転送量が月間の上限を越えなければAndroidスマホ1台で済む。 Google日本語入力を使える Google日本語入力は、ソフトウェアキーボードがよくできていて、例えば日付や時刻のよ