10年使ってきたINAXの温水洗浄便座が寿命を迎えたので、後継機種を購入した。もともとINAXの便器にINAXの温水洗浄便座をつけていたので、互換性の観点からINAXを選定した。INAXのカタログを見ると何段階かあるが、上記機種のある機能を必要としていなかったので、下から2番目のリモコン付のタイプにした。 通販価格を参考にすべく型番を入力して検索したところ、いきなりAmazonで最安値が出ていたので、Amazonにした。価格は2万円台で、10年前に同様の製品を購入したときには8万円台だったのを考えれば、随分安くなっている。温水洗浄便座は日本国内にしか市場が無いので、量産効果というよりも経験に基づくコストダウンだろう。夜中に発注したら翌々日の昼ごろに届いた。意外とコンパクトな箱だった。 早速取り付けようとしたが、その前に旧温水洗浄便座を撤去することから始めなければならない。水道管の接続は、予め水の元栓を閉めてから接続部分の留め具を撤去するだけで簡単に外すことができる。あとは固定しているボルトを外して電源も外せばよい。取り付けの際にはその逆の手順でよくて、位置を決めてからボルト締結、ホースを留め具で固定、電源を接続の順である。電源を接続する際にアースをネジ止めするのが狭い場所での作業で一番大変だった。昔はもっと大掛かりな作業が必要だったような気もするが、一番大変なのは水道管を便器と温水洗浄便座とに分岐させる部分なので、温水洗浄便座を交換するだけなら難しくない。というか、今や日本のトイレの大半に温水洗浄便座がついているのだから、最初から水道管を二又に分岐させておいた方がよいのかもしれない。 見た目は少しシンプルになったが、実際の使い勝手は旧製品とほぼ同じである。これなら敢えて高い製品を買うまでもない。便座の蓋がリモコンで開閉できるとかは、一定時間以上経過すると自動で蓋が閉まるのでない限り、あまり必要を感じない。むしろシンプルで掃除しやすいことの方が実用上は重要である。