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2016の投稿を表示しています

ONKYO X-U1にiPodを接続しているときに音が出なくなる

最近になって、iPodを接続して音楽を再生しているときに、1曲か2曲再生させた直後に再生が止まり、それ以降音が出なくなるという事象が続いている。一旦電源を落として再起動すると再び音が出るようになるが、同様に1曲か2曲再生されたところで音が出なくなる。 基板の故障かと思ってCDを再生してみたところ、こちらは問題なく再生され音が出た。どうやらiPodを接続するときのみの事象のようだが、接続しているiPodは古くなって音楽再生専用にしているものであり、iOSの更新も止まっているので、OSとの相性ではなさそうである。 ONKYO X-U1は購入から5年以上経過しているので圧縮音源を展開する部分のチップが寿命を迎えていてもおかしくない。しかし、そもそもONKYO X-U1を購入したのはiPodを接続して音楽再生するためなので、たとえCDプレイヤーが生きていてもiPodで音楽再生できなくなってしまったら存在意義が無い。 最近はそこそこ音質の良いBluetoothスピーカーが普及しているし、旅行用に購入したUE Boom 2もあるのでそれを自宅用としても使えば当面はどうにかなるが、それにしても困ったものである。 日本の家電製品は半導体製品が入り込むようになってから数年で壊れるようになった。日本製品は壊れないというのも今は昔で、日本がピークアウトしたことを実感する。

カーシェアリングと買い物

カーシェアリングが導入された当初、買い物目的で使うと駐車中には車が稼働しないので、時間単価ベースで借りる場合には費用面での優位が損なわれるのではないかと思っていた。しかしそれは「車を借りて目的地に行って買い物して車で戻って返す」という一連の流れを前提としてものである。車が必要になるのは買い物後の荷物が多いときだけなので、「徒歩・自転車・公共交通機関で目的地に行き、買い物が済んだら車を借りて荷物を積んで帰り、荷物を下ろしたら車を返して、徒歩・自転車・公共交通機関で戻る」という流れの場合には、車を借りるのは1往復分の時間だけであり、駐車している間に無駄になることがない。 もともとニトリでは商品持ち帰り用に軽トラを貸し出しているし、IKEA船橋に カーシェアリングのステーション があり、大きくてかさばる組み立て式家具を持ち帰れるようになっている。家具の持ち帰りに便利なように大きなバンを配備している。普段は小さな車に乗って、大きな車が必要なときだけ借りるようにすれば、普段から大きな車に乗るような無駄なことをしなくて済む。

小田急ロマンスカーEXEの更新

2016年10月20日の小田急のプレスリリース でロマンスカーEXEのリニューアルが発表された。主な更新内容は以下の通りである。 【制御器の更新】 1000形更新車や70000形と同様のフルSiC適用VVVF制御装置の採用。制御器の更新に伴い、1M2Tベースのシステムから1M1Tベースのシステムになり、10両編成で従来の3.5M6.6Tから5M5Tになった。併せて全密閉式電動機を採用することで騒音を低減。EXEは電動車の騒音が大きく付随車との間の当たり外れが大きかったので、騒音の低減はありがたい。 【内装の更新】 EXEは乗る分には快適だが、新造から20年経過して内装が少々くたびれていた。外観がどんなにかっこ悪くても乗ってしまえば気にならないが、内装は気になるので、内装がきれいになるのはありがたい。木目調の落ち着いた内装だが、観光を意識してか座席は明るい青系の色になっている。更新前は青系の化粧板にブラウン系の座席だったので、色が反転したことになる。たしかに木目調の内装にブラウン系の座席だと車内が暗くなってしまうので、どこかでバランスを取る必要がある。 VSEでは白系の内装にオレンジ色の座席、MSEでは明るい木目調にグレーの座席なのに対し、EXEでは暗い木目調の内装なので、座席がグレー系やブラウン系では暗すぎるし、かといってVSEのようなオレンジ系だと明るすぎるし暖色どうしで被る。モスグリーン系だと阪急電車みたいで若干古い印象になるし、黄色だとE6系新幹線みたいで実車に乗ると意外と落ち着かない。寒色系で暗すぎず明るすぎず落ち着いた色ということでブルー系が選ばれたのだろうか。 【塗色の変更】 従来のハーモニックパールブロンズ(通称黄土色)の単色塗装にヴァーミリオンのアクセントカラーから、上半分がシルバーメタリック、下半分がダークブラウンで窓下にヴァーミリオンと白の細い帯の入った塗色に変更になった。 VSE以降のロマンスカーの新造車はすべて単色塗装で、更新前のEXEも単色塗装だったので、てっきり更新時も従来のハーモニックパールブロンズをベースに窓下にヴァーミリオンの帯を入れる程度の塗色変更かと予想しており、ツートンカラーの採用は意外だった。しかし本来車体形状と塗色は一体でデザインされるものであり、塗色のみを変更して原型以上のものを生み出すのはとて

小田急70000形ロマンスカー

2016年10月20日のプレスリリースで 新型特急ロマンスカー「70000形」の製造を決定 したことが発表された。 7000形LSE車の置き換えはいずれ必要なので特急車を新造すること自体は予見されていたが、せいぜいEXEの更新予備として60000形MSE車を新造し(実際、2015年度に10両新造されている)、EXEの更新が終わったタイミングでさらに4両~6両新造したLSE車を置き換えるのではないかと予想していた。MSEは汎用性が高く扱いやすいし、まだ4両編成は数が少ないのでもう少し数が増えた方が運用しやすいのではないかと思ったためである。それに、ラッシュ時に特急を増発するなら一部を地下鉄直通にしないと新宿駅での折り返し容量が不足する。 今回新形式を起こした背景としては以下が考えられる。 2008年のMSE投入から10年近く経過しており、そろそろ次形式に移行するタイミングにある。 展望席には依然として人気があり、展望席を持つLSE車の置き換えのためには展望席を持つ車両の投入が必要である。 通勤輸送を考えれば6+4編成の方が扱いやすいが、6+4編成だと箱根湯本乗り入れは6両になり、ピーク時の小田原箱根湯本間の輸送力が不足する。 連接車のVSEは車体傾斜制御や自己操舵台車といったギミックが多く搭載されており扱いにくい。 複々線化完成でラッシュ時に特急を増発できることになり、特急車の増備が必要。 そうして登場するのが20mボギー車7両編成で展望席付きの70000形である。展望席付き編成はVSEと合わせて4編成なので、ピーク時には1時間ごとに展望席付き列車を走らせることができる。 【新造費用】 ギミックてんこ盛りのVSEの新造費用が2編成で35億円だったのに対し、70000形は比較的コストの安いボギー車であるにも関わらず、2編成で40億円の新造費用を見込んでいる。一体どこで費用がかかっているのだろうか。 【座席定員】 VSEの358人に対して70000形では400人と増えている。もしかしてピーク時にはVSEよりも70000形の方が優先して充当されるかもしれない。NSEやHiSEが現役だった頃もピーク時には座席数の多いNSEが優先的に充当されていた。座席定員が増えているということは座席以外のスペースが簡略化されているということ

Xperia J1 Compactで通信がフリーズすることがある

おサイフケータイ端末として使用しているXperia J1 Compactで、通信がフリーズすることがある。再起動すれば元に戻るが、再起動には時間がかかる。一番困るのは電子マネーの残高が不足していてチャージが必要なときで、レジ前で長時間待たせてしまう。 現金やクレジットカード等、他の手段で決済すれば済むことなのだが、おサイフケータイの最大の価値であるその場ですぐにチャージできるという利点が損なわれるならおサイフケータイではなくプラスチックカードの電子マネーでも十分だったりする。おサイフケータイにこだわらなければAndroid端末を使うまでもなくiPhoneを使えるし、そのiPhoneですらSuicaを使えるようになると、もはやおサイフケータイのためにAndroid端末を我慢して使う必要が無くなる。

ANA国内線でWiFiサービスを試してみた

ANAの国内線に乗ったら機内に「ANA WiFi Service」というステッカーが貼ってあったので座席ポケットの案内にしたがって使ってみた。 【インターネット接続】 かつてはJALの方が気前が良かったが、今ではほぼ横並びのようである。とはいえ、衛星通信を使ってまでインターネット接続をしたいと思うほど差し迫った必要に迫られたことがないので、特に飛行時間の短い国内線ではまだ試せていない。 【機内エンターテインメント】 JALよりも充実しており、JALには無い音楽や地図表示も利用できる。ただし、音楽をかけながら地図を見ようとしても音楽の画面から移動してしまうと音楽が止まってしまう。しかし、音楽を聴くのが目的なら自分のスマホで聴けばよいので、そんなに困るわけではない。地図表示は機内でしか楽しめないし、昼間の便で窓側に座っているときにどこを飛んでいてどの辺りが見えるかわかった方が楽しい。 WiFiというと、とかくインターネット接続が注目される傾向にあるが、本命は機内エンターテインメントのための機器と配線の削減である。 【利用可能な飛行機】 国内線全機材に順次導入中だが、過渡期には導入済の機材と未導入の機材とが混在している。機材の運用の都合上、運用を固定できないので、WiFiサービスを利用できるかどうか事前に知る手段は無い。しばらくは不便だが、無くてもさほど困らないものだし、全機材に導入されれば解決することである。

JAL SKY NEXTに乗ってみた

久しぶりにJALの国内線に乗ったらJAL SKY NEXTの機材に当たった。JAL SKY NEXTの特徴は大きく分けて革張りの座席と機内WiFiである。 【革張りの座席】 別段革張りだから高級というわけでもなく、スカイマークでも採用されている。航空会社にとっては汚れがつきにくく耐久性があるのが利点であり、一方乗客にとっては座面が滑りやすい。しかしそれでも新しい座席は新しいなりに改良されている。 【機内WiFi】 有料でインターネット接続でき、ANAの同様のサービスよりもはるかに優れているが、なにぶん衛星回線経由なのでコストの面からあまり普及するとも思えない。一方、機内無線LANを通じた機内エンターテインメントの配信という点ではよくできていると思う。 《ハードウェア》 従来のシートテレビによる動画配信の弱点は膨大な量の配線により機体重量が増大することおよび民生用電装品の信頼性の低さから故障しやすいこと、および整備に難があることである。これに対し、機内に動画配信サーバを持ち無線LAN経由で配信し乗客のスマホやPC上で再生するようにすれば、機内エンターテインメントに必要なハードウェアが動画配信サーバおよび無線ルータだけになる。機体重量を減らすことができ、整備も楽になる。 日本では今や誰でもスマホを持つ時代なので、わざわざ機内にシートテレビを設置するまでもなく乗客のスマホに表示させる方が余計な手間がかからない。 乗客が機内でスマホを使うことを前提としている割には座席には電源がついておらず、意外にもクラスJや国内線ファーストクラスですら電源が無い。一方、スターフライヤーはおろかスカイマークですら全席に電源を設置している。乗客側から見れば整合性が取れていないように見えるが、機内の電装品を減らしたいという航空会社側の動機とは整合的である。もっとも、国内線で1時間ほどスマホを使う程度だったらバッテリーの心配はあまり必要ないので、どこかで割り切るべきものなのだろう。 《コンテンツ》 インターネット接続せずに利用できるのは各種テレビ番組の動画、SKYるるぶ観光情報、およびJALからのお知らせである。飛行機の現在位置のわかる「フライトマップ」と、機内で自ら撮影した写真をフライト情報とともに投稿できる「スカイカメラ」はインターネット接続時のみ利用できるとい

ThinkPad 13を使ってみた

仕事用のPCがThinkPad E130からThinkPad 13に置き換えられた。どちらもトラックポイントのついたThinkPadの中では比較的小さくかつ安価なモデルである。本体にはIntelのUltrabookのシールが貼ってあり同じくUltrabookであるX1 Carbonの廉価版という位置づけだろうか。 【大きさ】 フットプリントはThinkPad X1 Carbonとほぼ同じ。厚さはさすがにX1 Carbonよりも厚いがTシリーズと同じくらい。 【重量】 1.44kgとT460sよりも重いが、それでもX260やE130と同様である。 【ディスプレイ】 11.3インチから13インチに拡大したので作業しやすくなった。1920x1080のFull HDと1366x768のHDから選択できるが、あいにくHDだった。画面が大きいので少々画像が粗く見えるが、事務用としては十分である。 【キーボード】 薄型の端末のせいか、キーストロークは浅めの2mmである。しかし昔のX1 Carbonほど底つきするわけではなく、慣れれば問題ない。 【トラックポイント】 操作性は相変わらずだが、キャップの形状が少し変更になっているので、古い端末のトラックポイントとは互換性が無い。Windows 7からWindows 10にアップグレードすると時たまトラックポイントドライバが止まってトラックポイントが認識されないことがあったが、ThinkPad 13ではWindows 10がプリインストールされているので、その手のトラブルはない。 【メモリ】 いまどき4GB分しか刺さっていなかった。HDDからSSDに換わったおかげで動作には特に不自由していないが、せっかくスロットが2つついているので、どこから4GBのメモリをもらってきて8GBにしたい。 【ポート類】 USBが3つ、USB Type-Cが1つ、HDMIが1つ、ヘッドホン端子が1つ、SDカードスロットが1つである。X260やT460sと異なり、レガシーポートが省略されており、アナログディスプレイの口はおろか、イーサネットの口すらついていないので、USBのアダプターが必要である。 USB Type-Cは端子形状はThunderboltと同じだが中身はUSBそのものだし、同じくUSB Type-Cポ

シャープの液晶テレビLC-22K30を購入

【背景】 居間に40インチのテレビを導入した際にそれまで使われていた32インチのテレビを寝室用に流用していたが、あいにく40インチのテレビが壊れてしまったので、32インチのテレビを居間に戻し、寝室用に新たにテレビを購入することになった。 【要件】 寝室用なのであまり大きなサイズは必要なく、ダブルチューナーのテレビでなるべく安いものをという要件で選んだ結果、シャープの22インチのテレビを選定した。19インチだともっと安いし、24インチだとサイズにゆとりがあるものの、19インチと24インチはHDであるのに対して22インチだとフルHDなので、せっかくなのでフルHDの22インチにした。このサイズならHDでもさほど問題ないのだが、2画面分割にしたりテレビ番組の外側にデータ放送を表示させたりすると画面が小さくなるので、そのための余裕があった方が便利である。 【初期設定】 テレビは大型家電ということで持ち帰りの手間を省くために通販で購入したが、届いた現物は持ち運べるサイズだった。セットアップは簡単で、スタンドをネジ留めした上で電源ケーブルとアンテナケーブルを接続し、さらにそれまで使っていたUSBのHDDを接続すれば完了である。さすが家電製品だけあってPCやスマホよりもはるかに簡単である。USB HDDは新しいテレビに接続する際に初期化せざるをえなかった。 【第一印象】 画面の大きさについては、32インチから22インチへと大幅に小さくなったが、目が慣れてしまえば別段問題ない。むしろテレビが小さくなったことで、部屋が広く感じられる。リモコンのボタンを押してからの反応に少々時間がかかるし、全体の質感が安っぽいが、実際に安いのだから仕方ない。スピーカーの音質もさほど良くはないが、どのみち寝室用なので大きな音で鳴らす機会はない。 【リモコン】 シャープのテレビを買って戸惑ったのは、リモコンの流儀が東芝のテレビと異なることである。例えば1.5倍速再生するためには東芝のテレビでは再生中に再生ボタンをもう一度押すが、シャープのテレビでは早送りボタンを1回長押しする。説明書を見るまで、1.5倍速再生のやり方が見つからず、てっきり1.5倍再生できないものとばかり思っていた。長押しせずに短時間押すと次のチャプターに移ってしまう。東芝のテレビだと早送りのボタンと次のチャプ

GL07Sを解約

2年前に在庫処分で格安で入手したGL07Sだが、2年縛りが解けたために解約してきた。後継機は既に新規契約で運用中である。 【料金プラン】 端末込みで月1980円で、データ転送量5GBでテザリングもできるという、今の料金水準からしてもかなり格安だった。しかし2年縛りが解けると月額料金が1000円ほど上がってしまい、料金面でのメリットが無くなってしまう。さらに、ワイモバイルで3Gの周波数帯をLTEに転用するために今までの料金プランを使えなくなってしまい、ワイモバイルの新しい料金プランに切り替えざるを得なくなる。そうなれば新規にキャリアを選ぶのと同然なので、ワイモバイルにこだわる必要はなく、むしろMVNOの中から選んだ方が安くなる。 【端末】 《通信》 イーモバイルの通信端末としてはよくできていて、LTEの電波をつかめるし、Pocket WiFiとしても使える。電波さえ掴めれば音声通話も問題なくできる。外で使うだけでは月に5GBも使い切れないので余った分は自宅でテザリングに使ってきた。もちろん、イーモバイルの電波なのでエリアが狭いし、室内にも電波が入りにくい。 ワイモバイルを解約してからMVNOのSIMを挿して使えればよかったのだが、あいにくイーモバイルとDoCoMoとでは使っている周波数帯が異なるので、ごく限られた周波数帯しか使えず、本来の通信速度が出ない。後述の通り、アプリがまともに動作しないので、MNVOに切替る際に端末の更新も必要になった。 《アプリ》 本体のメモリが1GBしか無い上に、メモリの使い方が良くないのか、アプリの立ち上がりと動作にとても時間がかかり、スマホとしては使い物にならなかった。もともと端末を所持する目的は個人用の携帯電話番号を持つことと、パケット代をあまり気にせずにおサイフケータイを使うことであり、ガラケー並の月額料金だったので、所定の目的は達成されたものの、それでもスマホとして使い物にならない。そうしているうちにMVNOの時代になってまともに動く端末がリーズナブルな値段で手に入るようになったので、お役御免となった次第である。 【解約へ向けた準備】 せっかくデータ通信量が5GBあるので、テザリングで使い切ることにした。早く使い切るつもりだったので普段よりも速いペースで消化した結果、月の途中で使い切れたので、アプリを

キヤノンのモノクロレーザー複合機Satera MF222dwを導入

8年ほど使ってきたHPのカラーインクジェット複合機のヒンジが壊れて本体上側が開いたきり閉じなくなってしまい使えなくなってしまったので、寿命ということで新しい複合機を導入した。 【機種選定】 《インクジェットかレーザーか、モノクロかカラーか》 選定に際してはインクジェットのランニングコストの高さを避けるためにレーザーとしたが、カラー印刷を使う必要はほとんどないのと、カラーレーザーのトナーとドラムのコストはモノクロの10倍なので、モノクロ印刷のみの機種を選定した。カラー印刷が必要なときだけコンビニの複合機で印刷した方がトータルコストは安い。 《FAX》 FAXについても今ではほとんど使わないし、必要ならばインターネットFAXを利用する方がFAX用の電話回線を維持するよりも安いし、さらに頻度が低ければコンビニのFAXを使えばよいので(コンビニのFAXだと受信はできないが)、FAX機能無しの機種を選定した。 《コピー》 コピーはたまに使うのでコピー機能付にしたが、自宅用なのでADFを使うほど大量の原稿を読みこませることはないので、ADF無しの機種にした。コピー機能をつけると必然的にスキャナの機能も伴う。スキャナまであれば、インターネットFAXと組み合わせることでFAX機能を実装できる。 《LAN》 複数台のPCで共有するので無線LAN付の機種にした。LAN無しの機種にしてBluetoothアダプタをつける方が安いし、設定も楽なのだが、PCからの距離が長くてBluetoothだと電波が届きにくいため、敢えてLAN付にした。 上記の条件から一番安そうなのを選んだ結果、キヤノンのSatera MF222dwという機種を選定し、通販で発注した。併せて予備のトナーも発注した。インクジェット機のインクほど消耗が早いわけではないが、発注から到着までの日数を考慮すると予備は持っておいた方がよい。 全般的にキヤノンよりもブラザーの方が安いのだが、無線LAN付の機種から選定するとなるとキヤノンの方が安かった。 【設定】 到着したときに箱がかなり大きかったのでびっくりしたが、本体はA4サイズよりもひと回り大きい程度だったので安心した。 《ハードウェア》 ハードウェアの初期設定で必要なのは、本体に貼り付いているテープをすべてはがし、トナーカ

イオンモバイルを使ってみた

イオンモバイルのSIMを使うようになったので、感想を記してみる。ただし、現時点ではまだ回線速度を評価できるほど使っていないので、それ以外についての感想になる。 【料金プラン】 これはかなり魅力的である。IIJmioの回線を使うがIIJmioよりも若干競争力のある料金設定にしている。当月分のデータ転送量を翌月末まで繰り越せるのは本家IIJmioと同様で、1ヶ月分のデータ転送量を非常用にストックすることができる。 イオンモバイルに限らずMVNOには音声定額が無いので、音声通話を多用する人には大手の方が便利かもしれないが、仕事用ならともかく最近はLINE等の音声通話以外のコミュニケーションツールが充実しているので、個人用の携帯電話では音声通話をあまり使わないのではないだろうか。だからこそ大手は音声定額という名目でまとまった量を売りつけようとしているともいえる。 MVNOの料金が安いのは端末代金と通信料金が分離されているからであり、新規に端末を購入する場合には初期投資がかさむ。一方、既にDoCoMo用の端末を持っている場合には、SIMを差し替えるだけで月額料金を大幅に安くすることができる。おサイフケータイを使えるSIMロックフリー機の選択肢は限られているので、機能面ではDoCoMo用端末を流用する方が有利である。 【手続】 BIC SIMだとIIJmioと同じシステムを使うので比較的楽だが、イオンモバイルは回線こそIIJmioのものだがアカウント管理を独自のシステムで行っており、かつ事業立ち上げ間もないこともあって、まだあまり機能が充実していない。せっかくイオン店舗に窓口があるのに開通手続にボトルネックがあるようで、きめ細かい対応をしにくい状況にある。 しかし、契約が立て込むのはサービス開始当初だけで、ある程度行き渡ってしまえばユーザー数はさほど増えないので、サービス立ち上げ時を基準に設備投資するのは無駄なのかもしれない。余計な投資を削ることで安くしているということなら、そういう選択肢があってもよいと思う。MNVOの原価は概ね回線の仕入れ値、システム構築運用費用、販売とサポートの人件費、それに広告宣伝費なので、システムと人員にお金をかけずに安くするというのは一つの考え方である。人員については自社の携帯電話代理店の人員でまかなえるし、イオンの知名度から

Xperia J1 Compactのレビュー

Xperia J1 Compactの使用感を記してみる。 【大きさ・重さ】 肥大化するスマホにあって4.3インチの掌サイズは使いやすい。端末購入に際してXperia Z5やXperia Z5 Compactも見たが、大きくて高性能なZ5よりも小さいサイズのZ5 Compactの方が実勢価格が高かった。iPhone SEも発売されたことから、小さくてそこそこの性能の端末にはニーズがあるものと思われる。 実際には、大きいスマホを作るよりも小さいスマホを作る方が難しい。同じ解像度なら大きなディスプレイの方が安価に製造できるし、バッテリー容量を大きく取れるのでCPUの熱消費電力を下げる必要が無いからである。 大きさが小さい代わりに厚さを大きくして容積を確保している。しかしそのために手で持ちやすく滑りにくい。厚いので重そうに見えるが実際の重量は平均的なので、持つと軽く感じる。実際の重量は138gなので、iPhone 6の129gより大きく、iPhone 6sの143gより小さい。ディスプレイが小さいからといって他の部品の大きさは一緒だし、必要なバッテリー容量も一緒なので、薄くて大きい端末に比べて軽いわけではない。 【外観・質感】 Androidスマホには珍しくシンプルで上品なエクステリアである。手に持つと、銀色のプラスチックの縁取りが安っぽい印象だが、アルミ筐体のiPhoneと異なりプラスチックであるがゆえに触っても冷たくない。もっとも、落としたときに備えてケースをつけてしまうと直接触れる機会が無いので、触感にあまりコストをかける動機が無いのかもしれない。 【ソフトケース】 落とした場合に備えてシリコンゴム製のソフトケースをつけたら厚ぼったくなり、Pocket WiFiみたいな形になってしまった。また、後述の通り、ソフトケースをつけたままだと卓上ホルダで充電できない。もっと薄手で、卓上ホルダでの充電用端子が露出しているソフトケースにすればよかったと思うものの、なにぶんXperia J1 Compact専用ケースというものは市販されておらず、2013年発売のXperia A2用のケースの中からしか選択肢が無いので、大型の家電量販店でも選択肢が限られる。 【卓上ホルダ】 Xperia J1 Compactには卓上ホルダが付属しており、自宅で使う場合

イオンモバイルでXperia J1 Compactを購入(設定編)

スマホはいろいろ入れるものが多くて環境移行が大変だが、実は無線LAN環境があれば、環境移行は開通前であっても可能である。特にSIMロックフリー機なら回線の申込よりも前に端末を購入することが可能なので前広に準備できる。普段使っているアプリを一斉にダウンロードしたりすると相当なデータ通信量になってしまうので、高価なモバイルデータ通信を使っては勿体無い。 【初期設定】 今回は開通前に端末を引き取ることができたので、余裕をもって準備できた。真っ先に行ったのはテザリングできる別スマホにWiFiで接続してWi2 300のアプリを落とすことである。Wi2 300はモバイルルーター用のBic SIMに付属しているものである(イオンモバイルのSIMには無線LANは付属していない)。これで設定まで済ませればあとは普段使っている公衆無線LANで接続できるので、データ通信量を気にせずに初期設定できる。 AndroidスマホがiPhoneに対抗しうる数少ない利点の一つは、GoogleアカウントにログインするだけでGoogleのサービスをシームレスに使えることである。特に連絡先の移行はGoogleアカウント経由が便利である。なんと無線LANの設定も前端末の情報がそのまま移行された。それだけでなく、前に使っていたアプリまでもが自動でダウンロードされてインストールされる。Android端末からAndroid端末への移行は大半の作業が自動で完了してしまうので楽である。残る作業はホーム画面のカスタマイズくらいである。もちろんそれはそれで便利な機能なのだが、なにぶんデータ通信量が膨大なので(1GBくらいのデータ転送量が発生した)、無線LAN環境でやらないとパケ死してしまう。回線開通前に済ませておいてよかった。 【音楽再生環境】 回線が開通する前に音楽再生環境の移行も済ませてしまった。WindowsにMedia Goというソニー製のソフトウェアをインストールし、音楽ライブラリを読み込ませておくと、Xperiaを接続したときにiTunesのように転送してくれる。音楽ライブラリを読みこませるのに時間がかかるので(一晩放っておけば寝ている間に完了する)、端末購入前に済ませておいた。XperiaにAmazonで5000円弱で購入した128GBのmicroSDXCを挿して、Windows上の音楽をS

イオンモバイルでXperia J1 Compactを購入(手続編)

回線と機種を決めたのでイオンの店舗に行ったのだが、最寄り店舗では携帯電話売り場の受付が10時から19時までなので、週末を逃すとそもそも申込自体ができない。しかも事前にイオン店舗の営業時間を調べたものの、携帯電話売場の受付が10時から19時までとはどこにも書いていなかった。日曜までに覚悟を決めていればよかったと後悔しつつ、なんとか時間をやり繰りして携帯電話売り場の受付時間に間に合うように来店した。イオンは田舎にしかないので平日のこの時間帯に来店するのはなかなか大変である。 やっとのことで来店したにもかかわらず、予約受け付けのみで開通と端末引渡は後日になるとのこと。できれば端末を先に引き取って無線LAN環境で初期設定を済ませておきたかったのだが、端末も店頭在庫切れで取り寄せになってしまった。今回は新規なのでMNPの面倒な手続がなく、重要事項説明と申込者情報記入と身分証明書のコピー取りだけで済んだ。予約だけならウェブで受け付けてくれればいいのにと思うものの、まだ混乱が収拾していないため、ウェブでの受付は停止したままである。 イオンモバイルの回線はIIJmio経由なので、BIC SIMのように完全にIIJmioのシステムを使っていれば円滑に処理できるのだが、なぜかID管理がイオン独自のものになっているようである。そのため、高速回線と低速回線との切替も「みおぽん」のアプリではできず、イオンモバイルのウェブサイトでの手続が必要になり、せっかくの高速低速切り替え機能もあまり実用的ではない。IIJmioと同じシステムにしなかったのは、独自の料金プランを設定するためではないかと推測する。 イオンモバイルはDoCoMo回線かつ料金が安いせいか、事務処理が追いついていないようである。当初の混乱は落ち着きつつあるものの、それでも他の携帯電話ショップ並の手際の良さは期待できない。もっとも、Stream Xの契約が4月末まで残っているので、開通まで時間がかかる方がむしろ都合が良い。3月中に申し込みたいのは単にキャンペーン料金を適用してもらいからに過ぎない。今回はキャンペーン料金が適用されたので、あとはのんびり待つだけである。 しばらくしてイオンから電話があり、端末が入荷したことと、開通日を決めたいとのこと。開通日については特に急いでいなかったのでイオンが忙しい日を避けた日に

ThinkPad T460sとThinkPad X1 Carbon (2016)を店頭で触ってみた

2016年モデルのThinkPadのうち特に注目していたThinkPad T460sとThinkPad X1 Carbonがやっと家電量販店の店頭に展示されたので、少し触ってみた。 店頭に2台並んでいたのだが、最初はX1 Carbonの古いモデルと新しいモデルが並んでいるように見えた。よく見たら一方がT460sだった。それくらいT460sは薄く小さくなっている。2014年モデルのX1 Carbonとほぼ同じ大きさ厚さ重さであり、よくここまで小さくできたものだと思う。キーボードやトラックポイント配置やタッチパッドや指紋リーダーは両者共通で、CPUやSSDやメモリ等の仕様もほぼ同じである。一方、両者の違いは以下の通りである。 T460sの方が実際の厚さ以上に厚ぼったい印象を受ける。同じ重さのX1 Carbonの2014年モデルだと薄くてぎっしりとしているので素材の感触から想像する重さよりも軽く感じるのだが、T460sの筐体はプラスチック製で厚さも大きいので、実際の重さ以上に重く感じる。 しかしそのおかげでX1 Carbonにないイーサネットの口がついていたりして、ポート類はT460sの方が充実している。X1 CarbonだとSIMとSDのスロットは後ろ側についているのでSIMはともかくとしてSDの抜き差しは不便そうである。 バッテリーもX1 Carbonだと内蔵4セルのみなのに対してT460sは3+3セルで片方は交換可能なので、予備バッテリーがあれば連続使用できる。 キータッチはほぼ同じだが、X1 Carbonの方がキーストロークが僅かに小さく、T460sの方が打鍵しやすいと感じた。しかしX1 Carbonのキータッチも2014年モデルのX1 Carbonにくらべればだいぶ改善している。 純粋に薄さと軽さを追求するなら当然X1 Carbonに軍配が上がるが、実用性とのバランスを取るならT460sの方が魅力的に感じた。

イオンモバイルでXperia J1 Compactを購入(選定編)

イオンモバイルのスタートキャンペーンの音声通話2GB980円の受付が終了する間際に、イオンモバイルに新規で加入した。端末はXperia J1 Compactである。 2014年5月からイーモバイル(現ワイモバイル)のGL07S Stream Xを使っているが、2016年5月で2年縛りが解け、かつ新料金プランになって月額料金が大幅に値上げされることになっているので、2016年5月1日に解約してMNP移転する前提で後継の機種と回線を探していた。ところが、イオンモバイルのスタートキャンペーンが2016年3月31日受付で終了してしまうので、たとえ1ヶ月重複しても980円余計にかかるだけだし、それで1年分の料金が安くなるなら当然そちらの方が得なので、MNPではなく新規で導入することにした。おサイフケータイの移行をはじめとして新端末の環境整備が必要なので、少し重複している方が都合が良い。 イオンモバイルに決めた経緯を振り返ると、今後のMVNO回線の普及を見越して回線はDoCoMoまたはDoCoMo回線使用のMVNOとし、DoCoMo回線対応の端末を導入することまでは早いうちに決めていたが、DoCoMoにするかMNVOにするかは最後まで迷っていた。DoCoMoなら最新の端末を安価に購入できるが、当然のことながらその分は月額料金に転嫁されており、端末代金は10000円程度で済む反面、通話料金はどんなに削っても月6000円ほどする。24ヶ月で端末代込みで約154000円である。DoCoMoなら高性能の最新の端末を入手できるし回線品質も申し分ないが、いかんせん料金が高すぎる。音声通話を多用するなら高い料金にも意味があるかもしれないが、そういう用途ではない。一方、イオンモバイルなら通話料が24ヶ月で30000円強で、これに端末代が上乗せされる。イオンモバイルで一番高いXperia J1 Compactを購入してもDoCoMoの6割程度の費用で済んでしまう。イオンモバイルだとXperia J1 Compactが定価販売で54800円+税と割高だが、それでもDoCoMoの型落ち端末相当かつDoCoMoよりも大幅に安い。となるとMNVO回線からの選択となるが、比較的回線品質の良いIIJmio系を当初より候補にしていたところ、2016年2月26日からイオンモバイルがMNVO事業を開始して

iPhoneでBluetoothキーボードを使ってみた

Apple Bluetoothキーボードが余っているのを思い出したので、iPhoneに接続して使ってみた。特に問題なく使えた。タッチパネルでの入力もだいぶやりやすくなっているものの、まとまった量の文字を入力する場合にはやはりキーボードの方が便利である。 これだけだと当たり前に見えるかもしれないが、実は最初にiPod touch 4GでBluetoothキーボードを使ってみたときには、反応が遅すぎて使い物にならなかった。iPod touch 5Gでもやや引っかかる感じが残った。さすがに今のiPhoneくらいのハードウェア性能になればハードウェアが制約になることはないが、Bluetoothキーボード程度のものでも結構ハードウェアリソースを使うものだということに気がついた。OSのバージョンが上がるうちに文字入力周りが便利になったというのもあるかもしれない。今ではPCで文字を入力するのと同じような使い勝手になっている。 ここから先はキーボードの問題ではなくて本体の問題なのだが、6インチというタブレットに近いサイズといえども文字入力においては決して大きくなく、縦向きだと文字を見づらいし、それにUSBケーブルが干渉する(ただしこれについては市販のクレードルやドックスタンドを使うことで解決する)。横置きにした場合にはアプリの使い勝手に依存する。特に「前の画面に戻る」という操作が横置きだとできないアプリがあり、そのたびに縦向きに戻す必要がある。 旅先に普段使っているiPhoneに加えてBluetoothキーボードだけ持参すればどうにかなるだろうかと考えてみたものの、肝心のキーボードがそれなりの大きさ・重さなので、それならば最初からPCを持参した方が楽かもしれない。

GL07Sの回収・交換はワイモバイル料金プランでの新規契約が必須

対象ロットに当たった人がワイモバイルショップに端末を交換しにいく事例が出てきたこともあり、交換の条件がわかってきた。 交換前端末の分割代金支払は継続 ワイモバイルの現料金プランへの移行が必須 端末交換時点から再度2年縛り開始 要は、「新端末をタダであげるし、契約解除料も取らないから、その代わりに新規契約を結びなさい」ということである。しかも、上記の条件は ワイモバイルからのお知らせ には全く記載されていない。 1.については端末の「交換」である限り、旧端末の購入代金の支払が継続することに異存ない。しかし2.3.により実態としては全然「交換」になっていない。2.については今やイーモバイル時代のSIMを挿せる端末が存在しないから、これも技術的にやむを得ない面がある。しかし3.は一体何なのだろう。どうして通信事業者の都合で回収・交換に応じる見返りとしていまさらワイモバイルと新規契約に応じなければならないのだろう。しかも端末代金の分割払いが残ったままで。「交換」と称するなら料金プランや契約解除月は旧端末からの継続であるべきではないのか。 本当にこれがリコールなのか疑問である。自動車のリコールの場合、事前に国土交通省と協議の上、対応策の承認を得て、交換・修理体制が整ってから公知される。他の工業製品は経済産業省の管轄なので届出先は経済産業省だが、携帯電話の場合、端末は経済産業省の管轄でありながら料金プランは総務省の管轄なので、料金プランが公正でなくても、端末が回収・交換される限り経済産業省は口出しできないということなのだろうか。 音声通話の機会が多ければワイモバイルの料金プランだからといってさほど不利ではなかったりするし、最新端末の中にはiPhone 5sも含まれるので(販売実績がピークアウトしたiPhoneの、しかも型落ち端末の在庫処分だが、第2ブランドであるワイモバイルにしては良い方である)、そこそこの値段でiPhoneを持ちたい人にとっては回収・交換に応じる動機があるかもしれないが、それ以外の人にとっては回収・交換に応じずに2年縛りが解けた時点で解約する方がましかもしれない。特にGL07Sはイーモバイル時代末期に在庫処分のために激安でばらまかれていたからなおさらである。 ワイモバイルにとっては最新端末を無償で提供するのは大盤振る

iTunesの「空き領域へ曲を自動的にコピー」機能

音楽再生環境をiPhoneに移した。電話を着信した際に、即座に通話できるようにするためである。しかしこのiPhoneはメモリ容量が16GBしかない。64GBあれば手持ちの音楽ライブラリのほぼすべてを入れることができるのだが、そもそも電話として導入されているものなので贅沢は言えない。Android端末だとmicroSDカードを挿して容量を増やすことができて、今なら128GBのmicroSDXCカードが4000円くらいで買えるのだが、iPhoneやiPodだと内蔵されている容量しか使えない。 どのみち64GB分に音楽ライブラリがあったって全部聴くにはまるまる21日かかるのだから、一度に全部を持ち歩く必要もない。それに、普段シャッフル再生ばかりなので、その日に聴く分だけランダムにコピーされていれば十分である。幸い、iTunes上で同期する際には「空き領域へ曲ど自動的にコピーする」というオプションがあり、これを有効にしておくと、その名の通りiTunes側で適当に曲を見繕って入れてくれる。これはもともとiPod shuffle向けの機能だったのだが、iPod shuffleに限らず音楽ライブラリのサイズに比べて音楽プレイヤーのメモリ容量が不足する場合には便利な機能である。 それだけだと「そういう機能がありますよ」という紹介でしかないのだが、しかし、少し調べてみた限りでは、iTunesがどうやって曲を選んでいるのかよくわからない。どうせシャッフル再生するので、同期するたびにランダムに選んでくれれば十分なのだが、コピーされた曲を見てみると、ある程度アルバム単位でまとめてコピーしているように見える。また、同期するたびに再生済の曲を削除して別の曲を代わりに入れてくれるとありがたいのだが、そうなっているようにも見えない。だとすると時折曲を入れ替える必要があるかもしれない。 できれば、特定のジャンルの中から、あるいはチェックマークをつけたアーティストやアルバムの中から容量に合わせてコピーするとかできればよいのだが、今のところそういう機能は無いようである。

遅ればせながらiPhoneデビューした

古いAndroidスマホがiPhoneに置き換わって、やっとiPhoneデビューすることができた。iOS自体はiPod touchで長年慣れ親しんでいるが、iPhoneはスマホの中ではハイエンド機ということもあり、若干の違いがある。 【iOSならではの良さ】 美しく機能的なUI。これに尽きる。統一感の取れたデザイン、直感的な使い方、少ないボタン。毎日使う道具は良い物であるべきだということを実感する。iOSだけ使っていると当たり前すぎてありがたみを感じにくいが、これがAndroidだとそこそこのハイエンド機でも妙にごてごてしていたり、統一感が無かったりして、細かい部分の作りこみが甘いのを感じる。 Android機は端末購入時のAndroidバージョンに縛られる一方で、iOSはハードウェアがついてこられる限り最新のOSを利用できる。新しくなったからといって必ずしも改善されるとは限らないが、長い目で見れば着々と便利になっていると思う。 【ハードウェア】 ストレスなく動く。TouchIDはなかなか便利。質感を含めたエクステリアデザインも良好。古いAndroidスマホで音楽再生するとホワイトノイズが乗ってしまってあまり使い物にならないのだが、iPhoneではノイズなしに音楽再生できる。 iOSの音楽再生環境は抜群だが、なにぶん外部メモリを挿せないので、本体メモリ容量が大きくないと音楽再生に使えない。これがAndroid機なら128GBのmicroSDでも挿しておけば十分な量の音源を入れておけるのだが。もっとも、シャッフル再生しかしないのであれば、iTunesと同期させる際に空き容量の範囲で曲を入れてもらう機能を使えばどうにかなる。 【イヤホン】 iPod touchでもリモコン付イヤホンは便利だが、iPhoneの場合は着信した電話で通話する必要があるので、なおのことマイク付きリモコンが必要になってくる。Apple純正のイヤホンならリモコン付で音量の調整もできるし、他社製品でもスマホ向けはすべてリモコン付になっている。前に購入したAudio-TechnicaのATH-IM02にはリモコンがついていないが、リモコン付のケーブルが別売りされていて、交換することができる(イヤホンのケーブルは断線しやすいのでケーブルが交換できるのはありがたい)。最初のケーブル

GL07Sの回収・交換

ワイモバイルからGL07Sの回収・交換がアナウンスされた( EMOBILEスマートフォン STREAM X GL07Sの無償交換および回収に関するお知らせ )。リコール対応は必要だし、該当するロット(初期ロットらしい)の利用者にはワイモバイルの最新端末の交換で応じるというのもありがたい話ではあるものの、ワイモバイルの端末をもらったところで何かの足しになるわけでもない。 MVNOのSIMを挿して使うことはできないし、ワイモバイルの通常の料金プランは音声通話をあまり使わない人には魅力的でないので(もちろん大手よりは安いが)、結局のところ回線解約後に下取りに出すくらいしか使い道が無い。 ではワイモバイル端末の白ロムを購入する動機があるかといえば、買ったところでどのみちワイモバイルのSIMしか挿せないし、ワイモバイルと新規で契約して端末代を補助してもらうときでも月額料金は同じだし、SIMだけで契約しても2年縛りはあるので、だったら最初から新規で契約すれば済む話である。となるとせっかく下取りに出してもほとんど値段が付かない。 イーモバイル時代の料金プランで引っ張るという手もあり、2年縛りが解けた後でも月3500円くらいで5GBまで使える。しかしその1年度には基本料金の割引が無くなるので月4500円くらいになるので、2年間の平均で月4000円程度となり、音声通話込みのワイモバイルの料金プランの方がまだましとなってしまう。 ワイモバイルとしては、これを機にイーモバイル時代からの利用者をワイモバイルに囲みこみたいのかもしれないが、上記に理由により、せっかく気前よく最新端末に交換してもらえても、持て余してしまう。だからといって解約までGL07Sを使い続けるのも安全上よろしくないので、無駄とわかりつつ交換するしかない。

記憶力のキモは記憶に頼らないこと

記憶力が良いというのは、必要な情報を適切なタイミングで取り出せることを言う。覚えることに意味があるのではなく、思い出すことに意味がある。思い出す能力に重要なのは、記憶容量というハードウェアではなく、情報を記憶媒体に割り当てるOSである。記憶容量というハードウェアの個人差は少ないが、情報を管理するOSの性能には個人差がある。ハードウェアの性能を向上させる余地は無いが、努力次第でOSの性能を上げることならできる。 1.思い出す必要のない情報は覚えなくてよい 情報量は増え続け、記憶容量は全く増えないので、情報のスクリーニングは重要。記憶に限らず脳の処理能力はかなり限られているので、不要な情報は最初から入れないのがベスト。 2.すぐに思い出す必要のない情報は外部記録媒体に書き出す 短期記憶、中期記憶、長期記憶、外部記録媒体とそれぞれに容量の制約があるので、用途に応じて情報を割り当てる必要がある。一時的に記憶する必要があるものの、用事が済んだら忘れてもよいものは短期記憶、ある程度時間が経ってからすぐに思い出せるようにすべきものは中期記憶、必要に応じて記録媒体から情報を引き出すことで十分なら、外部記録媒体に割り当てる。外部記録媒体にも小容量ですぐに取り出せるものから、大容量で取り出しに時間のかかるものまであるので、用途に応じて使い分ける。 3.先読み推量ですぐに引き出す必要のある情報を予め読み込んでおく どのタイミングでどのような情報が必要になるかは、ある程度予測がつくので、思い出す必要が近づいてきたら、外部記録媒体から情報を取り出して、すぐに思い出せる領域に格納しておく。いわゆる予習というもので、いちいち言うまでもなく普通の人でも当たり前にやっていること。仕込みが大切。先読み推量のためには、「どのタイミングでどのような情報が必要になるか」についての学習データの記憶が必要。 4.外部記録媒体と照合してエラーをチェックする 人間は記憶していることは素早く思い出すことができるが、記憶が誤っている可能性があるので、正確を期すためには外部記録媒体との照合が必要。「外部記録媒体のどこに何が書き込まれているか」というインデックスを記憶しておいて、素早く照合できるようにする。 5.覚える必要が無くなったらさっさと忘れる 記憶容量をふさぐゴミ情報を掃除し

資産を所有するということ

市場経済が発達するにつれて財やサービスの市場が利用可能になってくる。そうすると従来は資産を所有しなければ実現できなかったことであっても、財やサービスのみを調達できるようになる。これが分業の利益であり、例えば農場を所有しなくても農作物を購入できるようになるし、世界各地に館を所有しなくてもサービスとしてホテルに泊まることができるようになる。我々は無意識であってもこのような分業の利益を享受している。 サービスとして調達すれば、利用するときにしか費用負担が発生しない。資本の稼働率が高くなればその分一人当たりの調達コストが下がる(反対にほぼ常時一人で稼働させるような場合には共有のメリットが無いので長期のレンタルやリースのように排他的に使用する方が有利である)。 かつて自動車で移動するためには自ら自動車を所有する必要があった。しばらくしてリースの市場ができ、レンタカーの市場ができ、さらにカーシェアリングの市場ができたので、小口での調達をしやすくなった。資産運用目的の場合、高額な実物資産も証券化されれば金融商品として小口での調達が可能になる。船舶の世界は昔から分業が確立していて、所有者と管理会社と利用者とが分離している。 サービスの市場が発達しているのは物が潤沢にあるときで、いざ需給が逼迫すると誰しも自分で使うことを優先させるから所有権すなわち最終処分権を持っている方が有利である。戦前の東京は空き家だらけだったから家は借りるものとされていたが、戦後は空襲と人口流入で住宅が不足するようになり、持ち家願望が発生した。東京への人口流入が一段落した後でも、日本の住宅は経済的に陳腐化するので依然として新築されている。一方、人口過疎地では既に家が余っており、家を借りることもできるが、こちらは住宅購入費用が極端に安いのと、固定資産税の負担も小さいので、買ってしまった方が安くつく。 もちろん、サービスとして切り売りされている場合であっても資産を自ら所有する方が費用対効果の面で優れている場合もあろう。しかしそのようなときは費用対効果を考えた上でそのような結論を下すはずである。少なくとも、企業が資産を所有するかどうか意思決定する際には相応の比較検討がなされていることだろう。 翻って個人の資産所有に関しては、単純に金銭面では説明をしにくい。企業財務の世界ではサービス化や小口での調達

教養の意義

社会的地位の高い人に教養が求められるのはなぜだろうか。仕事に直接役に立たない知識を身につけて一体何になるのだろうか。 教養の意義は、物を知ることではなく、反対に物を知らないことを知ることにある。いろいろな分野を広く浅く習得するのは、入口に立たないと奥行きが見えないためである。逆に無知な人ほど自分の身の回りのものがすべてと思い込み、自分の知識の外側にいる人を根拠なく見下したりする。 奥行きの広大さを知れば、自分一人でできることなどたかが知れていることもわかる。自分一人にできることが限られていることがわかれば様々なスキルセットを持つ人の協力を仰ぐ必要があることもわかるので、他者に対して敬意を持って接することができる。これは人を使う立場の人に必須の素養である。 様々なものを知ることの意味は、世の中の多様性を知ることである。世の中にはいろいろな考え方があるし、人の好みも様々である。自分の価値観と相容れないものもあまたあるが、そういうものも含めて世の中が成り立っているということを知っておかないと、自分の価値観を他人に押し付けることになってしまう。それでは人の上には立てない。 そのような観点から教養を再定義してみると、必ずしも大学で教えられているような高尚なものや、芸術やスポーツの確立した分野ばかりである必要はなく、日常生活にまつわるものだって、アニメやゲームだって、身の回りの土木構築物だって、れっきとした教養のうちである。

Ultimate Ears Bluetoothスピーカー UE BOOM2を購入

ホテルに備え付けられていたBluetoothスピーカーの使い勝手の良さが気に入ったので、旅行用にBluetoothスピーカーを購入してしまった。 【スピーカーの選定】 スピーカーは一般に小さければ小さいほど不利で、携帯性を重視して小さいものを選ぶと音が良くなくて結局持ち運ばなくなってしまうので買う意味が無い。かといって大きいものだと携帯に不便なので、ある程度高くても小さくて音質の良いものを選ぶ必要がある。 この手のスピーカーで一番有名かつロングセラーなのはBoseのSoudLink Mini IIなのだが、好みの音楽のジャンルには合わないのでいち早く候補から外れた。 JBLは気に入っているのでJBL CHARGE2+やJBL FLIP 3も検討した。CHARGE2+はスピーカー本体からスマホにUSBで給電できるのが売りで、電源に制約のある海外で使う分にはとても便利そうだが、ホテルの客室で使うことを想定した場合、スピーカーは客室の机の上に、スマホは枕元に置くことが想定されるので、スピーカーからスマホに給電する機能はあまり使い道がない。それにFLIP3の方がはるかに安い。しかしこれらもやや重低音重視だし、横置きしかできずステレオ感が無い。 結局好みの音楽のジャンルに合わせてUltimate EarsのUE BOOM2を購入した。これはBose SoundLink Mini IIと同じくらいの値段で、JBL FLIP3の倍くらいの値段だが、小さいスピーカーは安物だと大きさ相応になってしまうので仕方ない。 【用途】 旅行中にホテルの客室の机の上に置いて音楽再生することを想定している。枕元にiPodやスマホを置いてBluetoothで再生する。ホテルの客室は電源の数や場所が制約されるので、スピーカーは電源を取りやすい所に置くか、あるいはバッテリー駆動で使用する。 【機能】 《フルレンジスピーカー》 携帯用スピーカーはその大きさ故にステレオ感が無いのが宿命だが、UE BOOM2は縦置きで使う前提でフルレンジスピーカーを2個装備しており、360度全方向に音が広がるので使い勝手が良い。ホテルの客室だと電源の数と場所が制約されるが、客室で掃除機を使うための電源が大抵はバスルーム入口付近にある。ここに設置しても客室内できちんと鳴るなら、相当使い勝手が

ホテルの客室でBluetoothスピーカーを使ってみた

たまたま客室にBluetoothスピーカーが備え付けられているホテルに泊まったので、せっかくだからと使ってみた。 今使っているJBL on Tourは音質には不満は無いし、狭い部屋の中で鳴らすには十分なパワーがあるものの、配線が煩雑だし、長時間使用するとなると電池だけでは不足するのでACアダプターを接続する必要がある。有線接続なので電源のある場所にしか設置できないが、スピーカー用のACアダプターやiPodやスマホを充電するためのUSBのACアダプターや、時にはAirMac Expressを限られた場所に設置しようとすると電源が不足するし場所のやりくりも大変である。ホテルの客室の電源は限られるので、いつもやりくりに苦労している。AirMac Expressを使うと無線で接続できるが、その代わりAirMac Express用の電源と有線LANのケーブルが必要である。Bluetoothスピーカーだと電源のある所にスピーカーを設置して、枕元にiPodを置けばよいので、機器類が少なくて済むし、煩雑な配線も必要ない。 高級なホテルだと高級なスピーカーが備え付けられているようだが、宿泊したホテルに備え付けられていたのはCreative D80という2000円くらいのスピーカーだった。据え付け用であり、持ち運びに適したものではない。音質については値段相応かもしれないが、昔のラジカセくらいの大きさなので、PCのスピーカーで鳴らすよりもはるかにましである。音質はともかくとして使い勝手は良好だった。これならBluetoothの携帯用スピーカーを持ち運ぶと便利そうである。

書評 佐々木典士「ぼくたちにもうモノは必要ない。」

著者がミニマリストとして注目されるきっかけとなった本である。ミニマリストになるきっかけは人それぞれだが、著者の場合は汚部屋からの反動である。極端から極端に触れているように感じられるが、それはおそらく著者の旺盛な探究心によるものだろう。モノを持ちすぎていた生活からモノを持たない生活に転じた著者は、人はなぜモノを持とうとするのか、どうすればモノを持たずに済むのかを考察している。そして今はモノを持たない生活を満喫しているように見える。 そこだけ読めば、方向性が180度反転した探求の物語である。しかし本書には、「どのようなきっかけでモノを持ちすぎる生活からモノを減らす生活に転じたか」がなぜか書かれていない。モノを持ちすぎていた生活を描写した後、一転してモノを持たない生活からの視点で語られている。マキシマリストからミニマリストへの転機は、物語でいえば前半のクライマックスに相当する箇所であり、物書きとしてそこを敢えて外すのは勿体無いように見える。また、人は意志の方向性さえ定まれば目指す方向へ向けて動き出すものなので、どのように意志の方向性を転換するかというのは実用的にも重要な箇所である。 Minimal & ism のブログを読み返してみても、 2014年5月16日の「ミニマリズム宣言」 から始まっており、最初からミニマリストになった後の視点で語られている。 もしかしたらマキシマリストからミニマリストに転じたきっかけは些細な思いつきだったのかもしれないし、あるいはそうせざるを得ないような経験があったけれどもまだ文字に書き起こすほど機が熟していないのかもしれない。もしくは、編集上の判断でばっさりと切り捨ててしまったのかもしれない。書かれていない以上、当事者以外にはうかがい知れないものの、書かれていないという事実自体が何かを語っているのかもしれない。 本書に書かれている部分を読んで「はいそうですか」とミニマリストになろうと思う人がどの程度いるのか知らない。「こうすればミニマリストになれます」「ミニマリストになったらこんなに良いことがあります」と語っている言葉を読んでも実際に経験してみなければわからない部分もあるだろうし、人によってはそこで語られている言葉が本当か嘘かを感じ取るかもしれない。もしかしたら今後著者の探求の方向性がまた変化する可能性もあるが、しかし