スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

3月, 2015の投稿を表示しています

ThinkPad X1 Carbon用にソフトリムキャップを改造

トラックポイントキャップには「クラシック」「ソフトドーム」「ソフトリム」の3種類がある。ソフトリムが好みなのだが、最近はソフトドームが標準と位置づけられているようで、ThinkPad X1 Carbon用のロープロファイルトラックポイントキャップもソフトドームしかない。かねてからソフトリムのロープロファイルトラックポイントキャップが欲しいのだが、なかなか販売されないので、普通のソフトリムのキャップを改造して装着してみた。 ロープロファイルトラックポイントキャップは高さが通常のトラックポイントキャップよりも2mmほど低いのを除けば、あとは通常のトラックポイントキャップと同じである。それならば、通常のトラックポイントキャップの足を少し切り落として高さを低くすればよいことになる。 そこで切り落とすことにしたのだが、最初はカッターで切り落とそうとしたのだが、トラックポイントキャップは弾力のあるシリコンゴム製なので、カッターでは全然切れない。そこでハサミで一気に切り落とした。ただし、仕上がりがきれいでないとキャップがかしいでしまうので、微調整が必要である。 装着してみると、少々ぐらつくような感じがするのだが、それはソフトリムキャップ特有の感触によるものだろう。指先に小さな力をかけるだけでカーソルが軽快に動くので、だいぶ扱いやすくなった。 尚、今回トラックポイントキャップを取り寄せて気づいたのだが、アイソレーションキーボード向けのトラックポイントキャップは、クラシックキーボード向けのキャップよりも一回り小さくなっている。キャップの高さがキートップの高さと同じになったので、キーと干渉しなように小さくなったものと思われる。ソフトリムのキャップは底面に指を押し付けるというよりもむしろ、縁に力を加えて、テコの原理で小さい力でカーソルを動かす使い方になっている。このサイズになると事実上ソフトドームが標準になるのもある意味仕方が無い。

過剰サービスの欺瞞

日本の接客サービス業は妙な所でやる気を出してしまうので、属人性を排除して誰がやっても同じ品質を確保しようとすべく、サービスマニュアルを作ったりトレーニングを行ったりして、組織全体のサービスレベルの継続的な向上を目指している。組織における仕事のあり方としてはいたって健全で、そういう接客サービスを受けるとそのサービスレベルに感銘を受けるはずなのに、何かがおかしいと感じてしまう。 もしその接客が本心によるものであれば、素晴らしいサービスだと感銘することだろう。しかし大抵の場合、上辺では大層なことをしているように見えても、何か不自然な感じがする。人の気持ちというのは伝わらないようでいて意外と伝わるもので、気持ちと行いとの間にギャップがあるとなんとなく伝わってしまうのである。 自分が幸せでなければ人を幸せにすることはできない。それは特に接客業で顕著で、自然体でない行いを強いられると本人が違和感を感じて、それが相手にも伝わってしまう。ルールを作って行動をコントロールすることはできても、人の気持ちをコントロールすることはできないので、本人の気持ちから離れた行動を押し付ければ押し付けるほど、客を幸せにするような幸せな気持ちから離れてしまう。 接客に問題のある会社というのは往々にして社内に問題を抱えているものである。接客が悪いから業績が悪いのではなく、社内がおかしいから接客が悪くなるのである。客先に出ている人たちを責める前に、管理職やバックオフィスに何か問題が無いか疑ってかかった方がよい。 そもそも人の気持ちなんて人それぞれだし、しかも人の気持ちを直接コントロールすることなんてできないのだから、一律にコントロールしようという品質管理の考え方にそぐわないのではないか。むしろ各人の個性に応じて自然体で接客してくれる方がありがたい。自分の気持ちや行いというのは結局自分自身に跳ね返ってくるものなので、接客サービス業の人を人間扱いしないと、結局自分が人間扱いされなくなる。