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E353系の車内にガラスエッチングがほしい

長野地区の115系のロングシートと扉との間の仕切りには、長野県の花であるりんどうのガラス絵がついている。これがあるだけで車内の雰囲気がぐっと良くなり、長野県らしくなる。あいにく115系を置き換えている211系にはこのような気の利いたものが無いが、せめてこれからあずさ用のE351系やE257系を置き換える予定のE353系にはこの手のものがあってほしい。 客室とデッキとの仕切り扉のガラス面にエッチングで沿線の名所をかたどった絵があるとよい。図案としては、「上高地」「北アルプス」「安曇野」「八ヶ岳」といった風景や、「りんどう」「ぶどう」といった植物や、「雷鳥」「かもしか」といった動物をかたどるのがよいのではないか。

ThinkPad X1 Carbonを修理に出した

ある日を境に ThinkPad X1 Carbon ディスプレイ右側に縦筋が入るようになった。ネットで状況を調べてみると、どうやらディスプレイドライバを再インストールしても治らない場合にはフレキケーブルの接触不良らしい。ディスプレイの縁に触れると筋ができたり消えたりするという記述もあり、ディスプレイの右下の縁に軽く触れたところ、筋が増え、縦筋に加えて横筋もできた。これはハードウェアの不良だろうと判断した。幸い保証期間内だったので、修理に出すことにした。 レノボのサイトに「 修理サービスの流れ 」というページがあり、それを参照した。幸い別件でeServiceのアカウントを登録済だったが、製品が未登録だったので型番の上4桁とシリアル番号を登録してから、サービスリクエストのページで故障の状況を入力し、送信した。 翌日にサポート・スタッフから電子メールでコンタクトがあり、メール送信フォームに必要な情報を記入の上、送信した。今回はディスプレイのハードウェアの故障だが、OSやHDDの初期化に同意を求められたり、ログインパスワードの消去または開示を求められた。Windows 8.1ではMicrosoft IDをログインパスワードにしているためパスワードを消去すうことはできず、代わりに修理期間中の仮パスワードに変更してそれを開示した。 修理中には当然使えなくなるが、ThinkPad X1 Carbon導入まで使っていたThinkPad X200sを予備機としていつでも使えるように手入れしていたし、主要なデータは概ねクラウド上にあるので、さほど支障しなかった。とはいえ、ThinkPad X1 Carbonの大きくてきれいな画面と薄くて軽いボディに慣れてしまうと少々使いにくく感じられるのだが、昔ながらのキーボードとトラックポイントボタンは実に使いやすい。一方、ネットワーク周りはVista以降新しいものほど改善されていて、VistaからWindows 7にOSを入れ替えたときにはネットワーク接続の所要時間が随分短縮されたと感じたのだが、普段Windows 8.1を使っていて久しぶりにWindows 7を使っていると、ネットワーク接続に時間がかかると感じる。また、Windows 7には従量課金接続時のデータ転送量節約機能が無いので、そういう点では不便を感じた。 サービスリク

クッキングペーパーで包んでオーブンで加熱するスターバックス方式

日本のスターバックスは開店当初は本国の味を忠実に再現していたのでフードメニューを頼む気になれなかったが、近年 フードメニュー の味が向上しているので、たまに注文することがある。温かい食べものは、クッキングペーパーで包んで店内にある大出力の電気オーブン( Tornado 2 というものらしい)で短時間加熱して提供されるのだが、これがなかなかよろしい。 そこで自宅でも同じようにできないか試してみた。必要なものはクッキングペーパーとオーブントースター、そして温める食べ物である。スターバックス店内にあるような大出力の電気オーブンは家庭には無いのでオーブントースターで代用するしかない。予熱しておくと加熱時間を短縮できる。 やってみたところ、スターバックスと同じような感じになった。油紙で包んであるので強火で加熱しても表面が焦げにくいし、チーズ等が垂れても汚れない。ピザを焼くときにはチーズが垂れやすいのだが、クッキングペーパーを敷けば垂れないし食器を洗うのも楽である。オーブントースターの掃除は大変で、汚れによってオーブントースターの経済的寿命が決まってしまうので、なるべく汚れないようにする方が何かと楽だしオーブントースターも長持ちする。 クッキングペーパーでの包み方には工夫の余地がありそうである。焦がしたくない箇所にはクッキングペーパーが必要だが、強く加熱したい場所は露出させた方がよい。全体を包むときには、垂れないように上側でゆわえるのだが、包むものの形によってどこでどう結わえれば少ない量のクッキングペーパーで包めるのか考える必要がある。なお、スターバックス店内ではクッキングペーパーは使い捨てだが、家庭で使うときには何回か再利用できそうである。

上野駅再構築を妄想する

2014年3月14日開業予定の上野東京ラインは地上設備が完成して、試運転が行われているところである。また、JR東日本からは 直通運転の概要についてのプレスリリース が発表されている。 東北本線・高崎線は東海道線に直通し、常磐線も一部列車が品川駅まで乗り入れる。一方、北海道新幹線新函館北斗開業を機に北斗星やカシオペアといった夜行列車が廃止される。すると、上野駅高架ホームは恒常的に常磐線からの乗り入れ列車との平面支障が発生する一方で、上野駅地平ホームではラッシュ時に上野以南に乗り入れられなかった列車が発着する程度になる。 また、北陸新幹線開業によって東北・上越新幹線系統の乗客が増える見込みだが、現在は東京駅での折り返し能力一杯まで使っており、これ以上増発しようとしたら大宮駅の中央のホームを使って折り返すくらいしかない。しかし大宮駅では東北新幹線が内側を通っており、上越新幹線が外側を通っているので、上越新幹線や北陸新幹線の大宮折り返し列車を新設するのは難しい。そこで、 上野駅での東北本線・高崎線と常磐線との立体交差化 上野駅地平ホームの新幹線への転用 によって、上野東京ラインと新幹線の両方で地上設備を改善することはできないものだろうかと妄想してみた。 まず、上野尾久間の東北本線の複々線は今では不要なので、複線にする。現状では上野駅の高架ホームからの線路と地平ホームからの線路は尾久の車両基地へのY字分岐の後で合流しており、上野と尾久の間が複々線になっている。なぜこのようになっているかというと、上野駅地平ホームで長距離列車が多数発着していた頃には尾久と上野との間の回送が多数設定されていたのみならず、客車列車は推進運転を行っており時速45kmに速度が制限されているためである。今でも北斗星やカシオペアは尾久と上野の間で推進運転を行っているが、北海道新幹線開業に合わせて廃止される。東北本線・高崎線・常磐線系統で残る長距離列車は常磐線特急のひたち号だけになるが、ひたち号は品川発着になり品川の車両基地に入庫するので、尾久への回送は発生しない。 あとはラッシュ時に上野以南に入りきれなかった列車が上野折り返しとなるが、東海道線に直通しない列車の大半は品川折り返しになるだろうし、到着後入庫する列車も品川から入庫するから、上野から尾久に入庫する本数はかなり

Comply Ts-500とComply Pシリーズを購入

だいぶ涼しくなってきて、今年も低反発イヤーチップの季節がやってきた。夏はShureのトリプルフランジイヤパッドで我慢してきたが、イヤホンに装着する箇所のシリコンゴムが切れてしまったので、そろそろ冬用に切り替えようということになった。 Audio-TechnicaのIM-02にはTs-500を、Apple In-Ear HeadphoneにはPシリーズを購入した。前者は音質重視、後者は遮音性重視であり、普段は前者を使っているが、飛行機や新幹線の中等、長時間騒音に曝される場所では後者を使っている。実は最初は遮音性重視ということでPシリーズを購入したのだが、やはりIM-02にはサイズが合わなかったので、Ts-500を追加で購入した。 Ts-500は高温域の抜けの良さが売りとのことで、たしかに籠もった感じはせず、それでいて隙間ができないので外のノイズに邪魔されずに本来の音で音楽を聴くことができる。遮音性はPシリーズよりも劣るものの、外出時に外の音が全く聞こえないのは危険なので、普段使いにはこれくらいで調度良い。 Pシリーズは、見た目は細長いのだが、実物を手にとってみると、T-140の長さとあまり変わらない。よく見れば少し長くて少し細いのが見て取れる程度である。しかしT-140に比べて遮音性はだいぶ改善しており、新幹線の中でも苦にならない。この手のイヤーチップは低周波騒音はカットする一方で、人間の話し声の周波数はあまり遮断しないので、音楽プレイヤーのボリュームを十分に落として注意深く聞けば人の話し声も聞こえる。ただし遮音性の良さと引き換えに音が籠もるので、外の騒音が大きい場合に限定して使っている。

タイムズカーレンタルの前夜サービスタイムを利用してみた

タイムズカーレンタルでは、タイムズクラブ会員(入会無料)向けに「前夜サービスタイム」というサービスを実施している。これは追加料金無しに借り始めの時刻を前日午後4時まで、返却の時刻を翌朝10時まで延長できるものであり、早朝と夜間に負荷が集中しがちな従業員の作業負荷を軽減するのが目的と思われるが、使い方次第ではなかなか便利である。同じ条件で他社と料金を比較すると、課金される時間に24時間くらい差が出るので、タイムズカーレンタルの方が圧倒的に有利になる。 1)夕方に空港に到着して市内で宿泊、朝に空港で返却 空港付近には宿泊施設がなかなか無いので夕方過ぎに空港に到着したら通常は市内に向かうが、その場合、夕方から借りるか、どうせ市内までの移動だけだからとその日はリムジンバスで市内に向かうかのどちらかだろう。前者だと車に乗らない夜間の分の料金もかかるし、後者だと荷物が多いときにはあまり便利ではない。追加料金無しに空港で車を借りられれば市内への移動が便利である。 2)夕方に駅に到着して郊外で宿泊、朝に駅で返却 駅付近に宿泊する場合、ホテルの駐車場料金が高くつく。1日だけなら朝借りて夕方に返せばよいのだが、2日以上借りる場合には駐車場を確保する必要がある。しかしどうせ車があるなら駐車場無料の郊外のビジネスホテルに泊まれるし、その方がいろいろな面で安い。 3)夕方に駅に到着して市内中心部で宿泊、朝に駅で返却 JRの駅の中には市内中心部から離れている所もある。例えば八戸駅は市内中心部から離れている上、駅前には東横インくらいしかなく、夕食を食べる場所にも不自由する。それならば車を借りて市内中心部に移動してしまう方が便利である。 4)早朝や夜間に車を使用 翌朝までに返却すればよいとなれば、車を使う時間の融通が利き、到着が遅くなっても心配無用である。また、宿泊地とレンタカー店舗の間の距離が短ければ、返却間際に満タン給油するのではなく、前日にホテルに到着する時点で給油できるので、ホテルをチェックアウトしてから車を返却するまでの間に不慣れな土地でガソリンスタンドを探す必要がなくなる。 これが普及すると従業員は開店から朝10時まで接客、10時から午後4時まで整備、午後4時から閉店まで接客と常識的な時間帯に仕事をできるので、作業効率はだいぶ良くなるのではないか。通

原発補助金の使い方

原発補助金の使い方でわからないのは、なぜ箱物に投資するのかである。原発補助金は、原発事故で周囲に人が住めなくなった場合の補償の側面があるのだから、そういうリスクに対処するために使うのが本来の使い方のはずなのに、なぜ人が住めなくなったら無用の長物になる箱物に投資するのだろう。 原発立地に際しては、実際には事故のリスクをゼロにすることなどできないのに、ゼロリスクでなければ立地を認めないという反対運動のせいで、「事故のリスクは無い」という建前で通さざるを得なくなって、そのために「もし事故が起きたらどうするか」という議論がタブーになってしまった。しかしもし本当に事故のリスクが無いなら、補助金を出す理由がなく、むしろ地域の雇用に貢献するのだから、地元自治体が補助金を出す側でないとおかしい。建前は建前、本音は本音として、「地域振興どうたら」みたいな名目をつければ、実質的に原発事故が起きた場合の対応策も取れたのではないだろうか。 原発事故による最大のリスクは環境汚染であり、土地と建物は移動させることができないから、移動可能なものに投資して、いざというときに移住できるようにするのがリスク対応策になる。では何が移動可能かというと、それは人である。しかも高いスキルを持った人材である。手に職があればどの土地でもどうにか暮らしていけるし、余人を以て代えがたいスキルがあればどこでも好きな所に住めるからである。 研究機関の中には大掛かりな装置を必要とするものもある。せっかく箱物に補助金が出るなら、そういうところに研究施設を作れば地元の建設工事にも貢献できる。原発事故が発生すればその施設は使えなくなるが、研究機関にとって最大の財産は人材なので、別の土地に移って研究を続ければよい。研究機関は人材が集積していることに意味があるので、ある特定の分野で一大研究センターを作れば効率的だし、それだけ人が集まれば地元経済にも貢献できる。

ソラシドエアに乗ってみた

このたびANAのコードシェア便でソラシドエアに乗った。ANAの航空券を購入した際、たまたまソラシドエアコードシェア便の時間帯に当たったからである。同じ運賃なのにANAでなくソラシドエアに乗るのはなんだか損をしたような気分になるものの、コードシェア便は時間帯に対するフレキシビリティに意味があるし、便変更可能な切符を持っているなら、選択肢が多いに越したことはない。それに対して、特定便割引を利用していて乗る便を決めているなら、最初からソラシドエアの航空券を買う方が安い。スカイマークにするとさらに安い。 さほど期待せずに乗ったソラシドエアではあるが、最新の737-800で白を基調にコーポレートカラーの黄緑のアクセントを加えた機内はきれいだし、座席の座り心地も良い。シートピッチも実は国内航空会社の運航する737の中では一番広い32インチ(81cm)だったりする(スカイマークの737も32インチ、JALとANAは31インチ)。777の横10列シートの詰め込みに比べればはるかに快適である。スカイマークと違って座席に電源はついていないが、その代わり飲み物が提供される。機内ではビデオはおろか音楽すら提供されていないが、スマホが普及して誰もが自分で動画を見たり音楽を聴いたりできるようになった今となっては必要ない設備だろう。国内線の飛行機なんて普通席で座っている限り大差ない(だからこそ便変更の可能性がないならわざわざ高い切符を買う必然性も乏しかったりする)。 737は座席数が767や787よりも少ないため、乗降に要する時間が少なくて済むし、搭乗ゲート付近もさほど混雑しない。国内線の飛行機を利用する際には、機内にいる時間よりも空港にいる時間の方が長いこともあるので、搭乗前の待ち時間や乗り降りの際にあまりストレスを感じないことは意外と重要だったりする。 これならソラシドエア運航便だからといって避ける必要はない。

Shureトリプルフランジイヤパッドを導入

このたび、Shureの3段キノコことトリプルフランジイヤパッドを購入した。もともと冬にはコンプライ、夏にはソニーノイズアイソレーションイヤーチップを使ってきたのだが、夏用のシリコンゴム製のイヤーチップの遮音性が十分でなかったので、シリコンゴム製のイヤーチップのうち遮音性の高さで定評のあるShureトリプルフランジイヤパッドを購入した次第である。 従来、Apple In-Ear Headphoneを使っていた頃は、ソニーノイズアイソレーションイヤーチップでもそこそこの遮音性を確保できていたものの、夏場には耳の穴が蒸れるのが課題だった。Audio-TechnicaのIM-02を使うようになってからは、音質や音抜けの良さには満足しているものの、コンプライをつけても隙間ができて遮音性が良くなかったし、夏になってシリコンゴム製のイヤーチップをつけるようになってからはなおさら遮音性が悪くなり、ノイズばかりで音楽がよく聴こえなくて困っていた。 Amazonで購入する方が安いのだが、今まで装着したことのないイヤーチップを実物も見ないで買うのはリスクが高いので、店頭で購入した。店頭で現物を見るとイヤホンを挿す部分の穴が小さいのでサイズが合わないことを危惧したが、シリコンゴムはよく伸びるのでおそらく大丈夫だろうと判断した。 早速Apple In-Ear Headphoneに装着してみると、予想通りにシリコンゴムが広がって無事装着できた。最初は音が籠もった感じだったが、ポジションを調整してみるとちゃんと聴こえるようになった。次にAudio-TechnicaのIM-02に装着したところ、こちらは装着に少々苦労したものの、それでも無事に装着できた。しかし、耳の穴に入れてみるとドライバユニットが外にはみ出す。IM-02はShure掛けするタイプなのだが、タッチノイズが発生する。これに対しては、耳の後ろに掛けるケーブルを耳に密着させることで改善できる。 さて、肝心の遮音性だが、とても良好である。低周波ノイズが激減するため、乗り物の中や雑踏での騒音が無くなり、音楽だけが聴こえる。それでいて人の話し声はきちんと聞こえるため、車内のアナウンスを聞き逃すことは無い。ノイズキャンセリングヘッドホンによく似た遮音特性だが、ノイズキャンセリングヘッドホンと異なり電源は不要だし、ノイ

緯度経度のグリッドで土地を管理できないものか

今までの土地行政のあり方を根本からひっくり返すようなことを言うと土地家屋調査士や測量士から猛反発を受けそうだけど、素人の素朴な疑問として考えてみた。 日本での土地の管理のしかたは、地図に地番を付した地籍図と、地番ごとに面積や地目や各種権利を記録した登記情報から成る。土地は原則として1つの地番(1筆)単位で管理されるものなので、土地を分割する必要が生じたら分筆することになる。分筆に際しては確定測量を実施して周辺地権者の同意を得る必要がある。逆の手続として合筆というのもあるが、合筆する必然性はさほど無いので、結果的に分筆を重ねるうちに土地が細分化していく。地積図では見えないような細かい筆が発生してしまい、地積測量図を見なければ形も大きさもわからない。 また、地籍図上にアドホックに地番を付していくので、どの地番がどの場所にあるかを知るためには、目を皿のようにしながら地籍図上で地番を探す必要がある。大きな筆なら容易に識別できるが、細かい筆は地籍図では見えないので、欄外にそのような細かい地番が記されることになる。さらに、分筆を重ねるごとに地番に枝番が追加されていき、なおさらどこに何があるのかわけがわからなくなっていく。このようなやり方を続けていたらいつか破綻するのではないだろうか。 それならば、最初から最小の単位で土地を管理してしまえばどうだろうかと思い立った。Google Mapの緯度経度は十進法表示で小数点第6位まで表示できる。経度1度の距離は緯度によって異なるものの、緯度経度の100万分の1度のグリッドは、概ね10cm四方である。現在の技術でも、10cm四方で土地を識別することができるのである。それならば、この10cm四方の土地を緯度経度の十進法表示で付番して、これを土地管理の最小単位にしてしまえば、測量して土地の形や地積を割り出すみたいな面倒な作業が一切不要になるのではないだろうか。測量して地図を起こすやり方がアナログな方法であるのに対し、1つのグリッドの積み重ねで管理するのはデジタルな方法である。 緯度経度の十進法表示で最初から付番されているので、地番と地図上の座標とが最初から紐付いており、容易に場所を識別できる。カーナビでの目的地設定も容易であり、GPSを併用すれば迷うことがない。さらに、緯度に応じて地積が一意に決定するので、地番ごとの地積を集計す

在庫処分のStream Xを買ってしまった

【購入までの経緯】 今まで使ってきたAUのガラケーの2年縛りがもうじき解けるので、後継機種を検討していた。おサイフケータイをパケット代を気にせずに使えて月額料金の安いスマホを候補にしていたのだが、そんな中、家電量販店の店頭でイーモバイルのStream Xの在庫処分で月額料金1980円で利用できるプロモーションを見かけてしまったので、即決で買ってしまった(イーモバイルショップでも同様のプロモーションがあり、在庫はそこそこ潤沢そうな感じである)。 できれば7月に2年縛りが解けてからMNPで切り替えたかったのだが、この手の在庫処分は在庫が無くなってしまったら終わってしまうので、7月まで待てない。というかイーモバイル端末のStream Xが在庫処分されているのはもしかしたら6月から新会社になる前の整理かもしれず、だとすると5月中に終わる可能性がある。店員から「新規ではどうか」という提案を受けたので数字を見てみたところ、新規契約にしてももともと月額料金が安いので、回線が1ヶ月半だぶっても3000円の追加支出にしかならないし(MNPだと契約解除料9800円)、電話番号が変わる件については、連絡先一覧を見渡す限りでは、個人携帯の番号が変わって困ることはあまり無いので、ならばMNPにこだわることもあるまいと思った次第である。 大手も検討していたのだが、端末代に加えて月額7000円くらいもするので、そこまでお金をかけるほどのものかと躊躇していた。最近は格安スマホも出回っているが、月間のデータ通信量がほとんどゼロに近くないと安くないので、普通に使うと全然安くないし、定額制の端末は通信速度が極端に遅かったりする。そこで、速度や月間データ通信量が大手と遜色なくて、かつ月額料金の安いものを探していた。Stream X自体は型落ちだが、普段使いなら特に遜色は無い。 【第一印象】 軽い。ガラケーよりも軽い。 いまどきのスマホと違って巨大でないので使いやすい。型落ち機種ならではのメリット。 画面はそこそこ見やすい。 充電用のmicroUSB端子が上についているので、手に持って使うときに少々気になる。ただし、ヘッドホン端子も上についているので、ヘッドホンを挿すことを所与とすると、microUSBも同じ側についている方がすっきりするということなのだろう。ちなみにiPod

Androidスマホで音楽を聴いてみた

今までずっとiPodを使ってきたが、AndroidスマホとiPodの2台持ちは不便なのでAndroidスマホで音楽を聴くことができるかどうか試してみた。 Androidに関する知見は全く無かったので、適当にネットで調べてみたら、Shuffle Music Playerというのが評判が良かったので、早速入れてみた。また、PCに接続してiTunes用の音楽ファイルをフォルダ単位でスマホにコピーした。コピーされた音楽ファイルがShuffle Music Playerのライブラリに取り込まれるまでしばらく時間がかかったが、一通り取り込まれればあとは普通の音楽プレイヤーとして使うことができる。iPodと同様にジャンル別、アーティスト別、アルバム別、曲別のそれぞれで曲を探し出すことができる。 早速再生してみたところ、想像以上にホワイトノイズが大きい。イコライザーをいろいろいじってみると少しましになり、ほぼ実用に耐えるものとなった。しかし、特に何もする必要も無いiPodに比べるといささか面倒である。 あとはいかにiTunesと同期するかだが、iSyncrというアプリを使えば同期できることまではわかったものの、有料なのでまだ入れていない。手持ちのiPodが寿命を迎えたときにiPodを買い直すくらいだったらむしろ有料アプリを購入する方が安いので、おそらくそのときにはiSyncrを購入するのではないかと思っている。 スマホで直接音楽を購入するとなるとiTunes Storeを使えると便利なのだが、現状ではAndroid版のiTunes Storeアプリは存在しないので、Androidスマホをメインで使うとしたらiTunes Storeから遠ざかることになる。最近はiTunes Storeの売上が低下しているらしいが、これだけAndroidスマホが普及しているというのにそもそも購入する手段が無いのだったら売れるはずがない。これについてはAndroid版のiTunes Storeアプリの提供が検討されているらしいので、いずれ解決するものと思われる。 あるいはAmazon MP3をインストールして、Amazonから購入するという方法もある。この場合もiTunes Storeと同様に購入履歴が残るので、必要に応じてクラウドから音源をダウンロードできる。 少々の不便を我慢

取れるリスクと取れないリスク

リスクに対する態度は大雑把に3種類に分けることができる。 何がリスクなのかをわからずにリスクの高いものに手を出して失敗する。 何がリスクなのかはわかっているが、どの程度のリスクなのかわかっていないので、取れるリスクと取れないリスクとの見極めができず、その結果、あらゆるリスクを避けてしまうので、失敗することがない反面、成功することもない。 どのリスクが取れるリスクでどのリスクが取れないリスクなのかをわかっている。あるいは、どのリスクが対処可能なものでどのリスクが対処不可能なものかをわかっている。取れる範囲でリスクを取ることでリターンを取る一方で、取れないリスクは取らないから大きな失敗もしない。 1はリスクの識別ができていない状態である。2はリスクを識別できているが評価できていない状態である。3はリスクを評価し対処できている状態である。リスクマネジメントの原則である「識別」「定性的評価」「定量的評価」「リスクへの対応」の順番通りである。2のタイプは1のタイプよりもはるかに利口だが、3のタイプと違ってあらゆるリスクを回避するが故にリターンを取れないのでビジネスで成功しない。ビジネスで成功するのは3のタイプである。リスクを評価した上で「回避」「移転」「低減」「受容」などを適切に使い分けることができる。 喩え話を用いるなら、1のタイプは賞味期限というものを知らずに腐った牛乳を飲んで腹を壊すタイプである。2のタイプは賞味期限というものを知っていて、賞味期限の切れていない牛乳は安全だということまでは知っているが、賞味期限の切れた牛乳のうち、どのような牛乳が飲める牛乳であり、どのような牛乳が飲めない牛乳なのかを区別できないために、賞味期限のみで判断し、賞味期限の切れた牛乳を無条件に捨ててしまうので、結果的に飲める牛乳まで捨ててしまう。3のタイプは賞味期限の切れた牛乳から飲める牛乳と飲めない牛乳とを区別し、飲める牛乳のみを飲む。賞味期限の切れた牛乳を安く手に入れて、しかも腹を壊さない。 牛乳の賞味期限のたとえでは、一般消費者の多くは2に属するだろう。五感を駆使して飲める牛乳か飲めない牛乳なのか判断できる人もいるが、昔ならともかく、賞味期限というものが普及してしまった今となってはさほど多くないだろう。2のタイプの人は1のタイプの人に比べればはるかに利口かも

Androidスマホを使ってみた

今までiPod touchでiOSに慣れ親しんできたが、このたびAndroidスマホも使うことになった。iOSとの比較で良い面、悪い面、意外と似ている面を記す。 【良い面】 Googleのサービスをシームレスに使える OSがGoogleアカウント情報を持っており、OS上でGoogleアカウントを登録すると、Gmail等の他のGoogleのサービスをシームレスに使うことができる。 アプリをインストールするたびに、権限の確認がある アプリが他のアプリのどのような情報を参照するかがわかるので、知らないうちに意図しない情報が流出するリスクが低減されている。ただし、アプリの求める情報を提供しないとインストールできない場合もあるし、面倒がって不用意にOKすればリスクは低減されない。 アプリのサイズが小さい アプリをダウンロード・インストールしていて気づいたのだが、同じアプリであってもiOS向けに比べてAndroid向けの方がサイズが小さく、概ね数MBで収まっている。その結果、アプリのダウンロードに伴うデータ転送量を節約できるし、ディスクスペースも節約できる。 おサイフケータイを使える ガラケーを捨ててiPhoneに乗り換えられない唯一の理由がこれである。もちろんプラスチックカードのSuica等で代用することもできるのだが、その場合にはいつでもどこでもチャージできる利便性を捨てることになり、電子マネーの長所を活かすことができない。Androidスマホではおサイフケータイつきの機種を選べるので、使い勝手を少々辛抱すればおサイフケータイとスマホ機能とを一本化できる。 バッテリー交換可能な機種も選べる iPhoneやiPod touchだとバッテリーが劣化したら経済的寿命を迎えてしまうが、Androidスマホならバッテリー交換可能な機種も選べるため、同一機種を長く使い続けることもできる。 1台にまとめやすい ガラケーやiPod touchやPocket WiFiを併用するとどうしても台数が多くなってしまうが、データ転送量が月間の上限を越えなければAndroidスマホ1台で済む。 Google日本語入力を使える Google日本語入力は、ソフトウェアキーボードがよくできていて、例えば日付や時刻のよ

OneNoteを使ってみた

MS Officeを買ったらOneNoteというEvernoteもどきのものがついてきたので、本格的に導入するかどうか検討するために試用した。 結論から言うと、OneNoteはMS Officeの一部であり、いわば階層構造のMS Wordである。WordやExcelやPowerPointの素材を使ってノートを作りたいなら便利かもしれないが、テキストデータの入力がメインでそういうものを使う必要がなければEvernoteで十分だと思う。 OneNoteの利点は以下の通りである。 OneDrive上にファイルがあるので、複数のデバイスで使うことができる ファイルを自動で同期するか手動で同期するか選ぶことができるため、従量課金接続のもとでは自動で同期しないようにすることもできる OneDrive上でファイルを編集するのが容易 iOSやAndroidやMacでも無料で使うことができる MS Officeと統合されている ウェブページのクリッピングにも対応している Wordと同様に共同作業のための変更履歴や承認の機能がある 要はEvernoteでできることはすべてOneNoteでできるということである。一方、以下のような欠点もある。 MS Officeなのでファイルサイズが肥大化しやすい 1ノート1ファイルなので、一つのノートに多数のタブやページをつけるとファイルサイズが肥大する 最初から階層構造で管理しているので、階層化しにくいものを扱いにくい Windows版以外のアプリはまだ完成度が低い OneNoteの長所を活かすことのできる使い方としては以下のようなものが考えられる。それは、仕事で何かの資料を作成する際の作業場としてである。最終成果物がWordファイルだったりPowerPointファイルだったりする場合であっても、当然そこに至るまでには、過去のMS OfficeファイルやPDFファイルやウェブページのクリップといった様々な資料を収集して管理する必要がある。従来のMS Officeだと作業用のフォルダに関連ファイル一式を突っ込んで作業することになるが、それらのファイルをエクスプローラーの階層構造の中だけで管理するのは面倒なので、一つのノートブックの中でタグをつけたりページを作ったりして材料を置いて、その中の各種素材を切り

新しいThinkPad X1 Carbonのレビュー(モバイル編)

せっかくのUltrabookなので、外に持ち出してみた。 【バッテリー持続時間】 ACアダプターを抜いた所最初に出た使用可能時間は5時間程度だった。システム導入直後はきっと何か負荷がかかっていたのだろうと思って、後で普通の使い方をしているときにもバッテリー持続時間を見てみたが、それでも6時間程度だった。それ自体はこのサイズで可能なバッテリー容量からすれば別段おかしなことではない。しかし、たしかカタログスペックで一番バッテリー持続時間が長いので14時間、一番短いので8.9時間とかだったはずだし、Core i5-4200Uという一番電気を食わないCPUを搭載しているのだが、この5時間とか6時間というのは一体何なのだろう。もしかして、デスクトップを立ち上げずにWindows 8のアプリを単独で使えばバッテリー持続時間が長くなるということなのだろうか。実測値がカタログ値よりも小さいことは当然覚悟していたが、最大14時間を標榜するなら、せめて9時間くらいは持ってほしかった。なお、もうしばらく後になって負荷が落ち着いてからバッテリー持続時間を見たら8時間くらいになっていた。最大14時間にはほど遠いが、当初の5時間に比べればだいぶましになってきた。 とりあえず、フルパワーで使っても5時間は持つということならそれはそれで心強いが、となるとやはり1日中持つというわけではないので持ち出すときにはACアダプターが必要になりそうである。これが3時間程度の使用だったらACアダプターは不要だと思う。ちなみに、これでも先代のThinkPad X1 Carbonに比べればバッテリー持続時間は結構伸びているようである。持ち出す機会が多いなら新型の方が有利だろう。 外付けの大容量バッテリーをつけられればよいのだが、あいにくThinkPad X1 Carbonは内蔵バッテリーしか使えないので、MacBook Airと同様にバッテリー残量が足りなくなったらスタバでドヤ顔するしかなさそうである。MacBook Airを使う人がスタバでドヤ顔するのはおそらくバッテリーが足りなくて充電が必要だからではないかと推測している。幸い、ThinkPad X1 Carbonは充電のスピードが比較的速いので、充電できる場所でこまめに充電していればどうにかなると思う。 【大きさと重さ】 鞄に入れて持ち出し

Audio-TechnicaのデュアルバランスドアーマチュアイヤホンATH-IM02を導入

長らく使ってきたApple In-Ear Headphoneが断線しかかっていて、リモコンも正常に動作しなくなったので、寿命が来る前にと思ってイヤホンの代替品を探していた。店頭で試聴してまず気に入ったのは ATH-CK90ProMK2だったのだが、必要になってから買おうと思っているうちに生産が終了してしまい、後継機であるATH-IM02に移行してしまった。ATH-CK90ProMK2はモデル末期で平均13000円くらい、底値では1万円強で買えたのだが、ATH-IM02は新製品なので価格が高く、値下がりを待っていた。そこでアマゾンが16700円のポイント10%還元で実質15000円くらいで買えるようになったので、やっと発注できた。 ちなみに普段聴くのはClassical中心で、特に屋外で聴くのはピアノ曲が中心である。音量をあまり上げずに半ば耳栓代わりに使っている。そのため遮音性をとても重視している。屋外であまり遮音性が高いと物音が聞こえなくて危険かと思いきや、都会の雑踏や乗り物の騒音は思いのほか大きいので、コンプライのイヤーチップをつけても聞こえるものは聞こえてしまう。音楽を止めれば人と話すこともできる。 ATH-IM02も店頭で試聴済で、先代のATH-CK90ProMK2同様音がはっきりと聞こえて、今まで聴いいていた音楽は実はこんなに美しいものだったのかと感じるが、それは安いヘッドホンから高いヘッドホンへと移行するときの通過儀礼のようなものなので、それ自体はあまり参考になるまい。 ATH-IM02になってからコードを耳の上を通して掛けるいわゆるShure掛けになった。おかげでタッチノイズが減少したし、コードが何かに引っかかって引っ張られたときに弾みで耳から外れてしまうことがなくなった。また、通常のカナル式だと耳の穴で引っ掛けることになるのでフィット感が装着感に影響するのだが、耳たぶの上で支えているため、耳の穴をぴったり塞いでいなくてもさほど問題ない。 最初はイヤホンの尖った部分が耳たぶに刺さって痛かったのだが、よく見ると本体に接続されるケーブルが横向きなのが正しい装着法のようで、その通りにしてみたら楽になった。また、本体につながる針金によって本体の向きを固定できるので、音がよく聞こえるポジションを探しだしてそこで固定するとだいぶ聞き取りや

Windows 8.1を使ってみた

新しいThinkPad X1 Carbon導入にともない、それにプリインストールされていたWindows 8.1を使うようになった。電源を入れて最初の作業がWindows 8.1のセットアップだったので、いきなりWindows 8.1に遭遇してしまったが、Windows 95からWindows 7までで慣れ親しんできた流儀とは全然違うので戸惑うことばかりである。 まず、どうやったら今まで通りの画面に到達できるのかがわからない。「デスクトップ」がスタートメニューのボタンの一つになってしまっていて他のボタンに埋没している。こういうOS上の重要な機能は他のアプリと並列すべきではないはずなのだが、どうしてこんなわかりにくい仕様になっているのだろうか。デスクトップはあくまでも旧来の流儀を求めるユーザー向けの機能に過ぎず、なるべく新しいUIを使ってほしいということなのだろうか。起動時にデスクトップを表示するためには、タスクバーを右クリックして「プロパティ」を開き、「ナビゲーション」「スタート画面」で「サインイン時または画面上のすべてのアプリを終了したときにスタート画面ではなくデスクトップに移動する」にチェックすればよい。 電源の落とし方もわかりにくい。昔のWindowsみたいにシャットダウンするのにスタートボタンを押すというのもわかりにくいが、Windows 8.1の場合、そのままの状態では電源周りを操作するアイコンが全く見当たらないのである。画面の右上にカーソルを持っていくと「チャーム」なるものが開き、その中に「設定」のアイコンが出てくるので、そこを押すとやっと電源のアイコンが出てきて、「シャットダウン」「スリープ」「再起動」を選べるようになっている。電源ボタンなんて本来ならタスクバー上にあって当然のものである。もっとも、ノートPCなんて一旦起動してしまえば使わないときには蓋を閉じてスリープして、使うときには蓋を開けてレジュームするものなので、普段はあまり使用しないものでもある。また、「電源オプション」「システム設定」で電源ボタンを押したときの動作を設定できるので、使いやすいように設定しておくとよいだろう。 スタートボタンを右クリックすると電源を含むシステム管理関係の各種メニューが開かれる。これだと昔ながらの使い勝手を実現できる。これはWindows 8には無かっ

新しいThinkPad X1 Carbonのレビュー(セットアップ編)

2014年1月29日に発注した 新しいThinkPad X1 Carbon が2月28日に到着した。当初の予定では3月1日出荷3月6日納品だったが、2月24日に出荷されて28日に到着となった。2月第1週は中国では春節休暇なので生産開始から出荷まで2週間、出荷から納品まで4日間だった。受注生産品で外国から輸送されてくる割にはそこそこの納期だと思う。 開封しての第一印象はやはり薄くて軽いということだった。実際の重量はThinkPad X200sの1.1kgよりも少し重い1.28kgなのだが、やはりフットプリントの大きさの割に軽いため、実際よりも軽く感じるのだろう。ディスプレイの縦方向はThinkPad X200sのよりも1cm程度大きいだけで、横方向は5cm程度大きい。X200sよりも額縁が小さいので、フットプリントはX200sよりも縦方向で1cm程度、横方向で3cm程度大きいだけである。厚さは1cmくらい薄くて、もはや全然別物である。 【Windows 8.1のセットアップ】 電源を入れるとWindows 8.1のセットアップが始まる。意外だったのは、Hotmailのアカウントを入力したらそのままユーザーIDになったことである。もちろんパスワードもHotmailのものである。クラウド上に一意なIDがあるならそちらを使う方が管理しやすいし、特にWindows系OSを搭載した複数のデバイスを使う場合のデータや設定の同期もしやすいので、いずれそうなるであろうことは予見できたものの、米国発祥なせいで、ファーストネームがユーザーIDになるのは日本では違和感を感じる。また、Windows 8を使うためにはHotmailのアカウントが不可欠になってしまうので、そういうのを嫌う人には改悪かもしれない。 Windows 8.1が立ち上がったものの、全然勝手がわからない。PCなのにタブレットみたいで、それでいてタッチパネルを使えるわけでもないので、なんだか使いにくい。スマホやタブレット向けにはよくできたUIなのかもしれないが、せっかく画面の大きいPCなのに単一アプリがまるまる1画面を占拠しているのも間抜けである。もしかしたら画面を分割して複数のアプリを表示することもできるのかもしれないが、Windows 8のことをもう少し勉強してみないとわからない。 「デスクトップ」を

SKB命題の反証

「精神的に向上心の無い者は馬鹿だ」という記述を反証するためには、「精神的に向上心が無いけれども馬鹿でもない」という反例を1つ挙げれば事足りる。反証してしまえば「精神的に向上心の無い者は馬鹿だ」という記述自体が偽なので、それ以上取り合う必要が無くなる。 きちんと反証するためにはやはり個々の用語を正確に定義する必要があるのだが、先生とKは別に法廷で争っているわけではないので、先生がたじろぐ程度の反例であれば十分だろう。 Kは仏教の文脈の中で生きる人なので、日本仏教から題材を見出すのがよいだろう。浄土教には妙好人という言葉がある。これは在俗でありながら仏教的な悟りの境地に達した者を指す言葉である。別に特別な修行をしているわけでなくごく普通に暮らしているだけなので、少なくともKがやっているような感じで精神的に向上心があるとはいえない。しかしその一方で仏教的には最高の叡智に到達しているのだから、決して馬鹿でもない。 せっかくKの実家は真宗の寺だったのだから、このような反例を挙げれば心置きなくお嬢さんに求婚することもできたわけだが、あいにくKは悟っていなかったので、精神的に向上心のある馬鹿になってしまった。たとえ立派な他人を引き合いに出しても本人がそんな感じだから説得力が無い。

SKB命題における用語の定義

「精神的に向上心の無い者は馬鹿だ」と言われたときにまずすべきことは、言葉の意味を理解することである。日常生活の言葉というのは往々にして話す人がわかったつもりになりながら使うものなので、一見尤もらしく聞こえてもよく考えてみると意味不明なものが多い。 まず「精神的に向上心がある」とはどういう意味なのか。向上というときに具体的に何がどう向上するのか。そして、精神的に向上心があるかどうかの判断基準は何なのか。そもそも精神的に向上心があるかどうかというのは本人の気持ちの問題のように見えるが、他人が勝手に判断できるものなのか。 次に「馬鹿だ」とはどういう意味なのか。何らかのネガティブな印象を投げかける言葉であることまでは容易に見て取れるが、しかし具体的にどのような状態を指す言葉であり、そう言われることが誰にどのような影響をもたらすのかとなるとわかったようでいてよくわからない。国語的には知力・思考力等が著しく劣る状態を指すようだが、それの一体何が問題なのだろう。知力・思考力が劣るというのは1つの状態に過ぎず、それが個人レベルでの具体的なメリットデメリットとなって表れて初めてその人にとって都合の良いものなのか都合の悪いものなのか判断する余地が生じる。世の中には馬鹿でも幸せな人などいくらでもいるし、賢くても不幸な人だっていくらでもいる。自身にとって明確なデメリットが存在しない限り、「馬鹿だって別にいいじゃん」と言う余地はある。 Kが結果的に命を落としたのは、用語に関する初歩的な検証を怠り、自分で作った観念の中で勝手な価値判断をしたためである。おそらくKの理解は「女性に興味がある⇒精神的に向上心が無い⇒馬鹿だ⇒自分に価値が無い」ということなのだろうが、それが尤もらしく受け入れられたということは、裏返せば近代文学の想定した人間というのは、用語の意味が容易に共有できるほど単純かつ狭い世界で生きており、しかも各種の決めつけに満ちた世界で生きていた底の浅い人間達だったのかもしれない。21世紀の感覚では理解に苦しみところがあるが、20世紀初頭というのはきっとそういう時代だったのだろう。 強いて言えば、「女性に興味がある⇒…⇒自分に価値が無い」というのは、自身がBLキャラであることを意識した場合には成り立つロジックである。BL的には先生とKとが共に同性愛者でなければ盛り上がりようが

新しいThinkPad X1 Carbonを購入してしまった

2014年1月28日に日本でも 新しいThinkPad X1 Carbon の発売が発表され、翌29日には Lenovoの直販サイト で個人向けの販売が開始されたので、早速購入した。おそらく決算期になれば割引率の高いクーポンが出るだろうと思っていて、割引率25%くらいのクーポンが出たら買おうかと思っていたのだが、いきなり25%割引のクーポンが出てきたので、それならば待つ理由もあるまいということで購入した次第である。 2009年5月以来ThinkPad X200sを使ってきた。購入から2年後にHDDをSSDに換装し、同時にOSもWindows VistaからWindows 7に入れ替えたし、その後メモリも4GBから8GBに増設したので、今まで快適に使うことができた。CPUはCore 2 Duo SL9400でだいぶ昔のものだが、特に不自由は感じない。よほどCPUに高い負荷のかかるような使い方でない限り、メモリとSSDにお金をかける方がコストパフォーマンスが高い。Mac Book Air 11インチと同じフットプリントで4セルバッテリー装着時に1.1kgとThinkPad史上最軽量の機種である。 そんなThinkPad X200sの更新を思い立ったのは、バッテリーの劣化が進んでいて、バッテリー購入に数万円かかりそうであること、SSDの容量が不足しており、換装に数万円かかりそうであること、仮にSSDを換装してもSATA2までにしか対応していないため、SSDの速度に限度があること、そしてHDMI端子が無いためにデジタルテレビへの出力ができない等の理由によるものである。 素直に後継機種を選ぶならThinkPad X240sのような12インチサイズの機種になるところだが、最近は14インチの機種でも軽量化が進んでいて、12インチの機種と遜色ない重量になりつつあるし、重量が同じなら14インチの方がキーボードやディスプレイが大きくて使いやすいので、14インチの機種も候補に入れていた。 候補はX240sとT440sとX1 Carbonである。T440sもだいぶ軽くなってきて、最小構成で1.59kgである。かつてのX24が1.68kgだったことや11.6インチのディスプレイを搭載するThinkPad E130が1.5kgあることを思えば、これも持ち運びできる重量である。一

東京スカイツリーに行ってみた

東京の人間は普段は東京の観光名所には行かない。存在は認識しているがいざ実際に行くことは滅多に無いという点において、いわば都市秘境である。 そんな都市秘境の中で最も有名なのが 東京スカイツリー である。遠くからでもとてもよく目立つ建物なのだが、なにぶん展望台まで行くための料金がべらぼうに高いので、霊峰白山の如く遠くから仰ぎ見る存在であり、恐れ多くも登頂しようなどという考えは抱かぬものである。ところが、ふとしたことから東京スカイツリーに行くことになってしまった。せっかく行くのだったら楽しまなければ勿体ない。 東京スカイツリーまでのアクセスだが、羽田や東京駅や東京ディズニーリゾートからは直行のバスが出ているが、それ以外の場所から行くためには半蔵門線か都営浅草線で押上駅に出るのが便利である。押上駅を降りるといきなり立派なビルに出る。これが スカイツリータウン で、スカイツリーがどのようなものか知らなかったら、仁和寺にある法師が石清水八幡宮を参拝することなく麓だけ見て折り返したのと同様に、これだけ見ても満足できそうである。土産物店が密集しており、東京土産を買いたかったらここが一番充実しているのではないだろうか。 展望台に行くためには、4階中央まで出る必要がある。しかし、4階中央まで行くためには店の中を通る必要があり、物販に誘導するという点ではよくできている。チケット売り場に到達するためには随分迂回させられる。混雑するときには待ち行列を収容するためのスペースになっており、空いている時期には無駄なように見えても混雑時のことを考えるとよくできている。 チケットを買ったらエレベーターに向かうが、その前に荷物検査がある。空港のセキュリティチェックみたいなのがあったら面倒だと思ったが、鞄を開けて見せる程度である。おそらく弁当の持ち込みを防ぐためだろう。そもそも上に上がったところで弁当を広げるスペースなどないのだが。 エレベーターは大型のが4台あってみるみるうちに人が吸い込まれていく。エレベーター自体は恐ろしく高速なのだが、人の乗り降りに少々時間がかかるのと、乗り場と降り場のフロアが別なのでその移動に少々時間がかかる。しかし乗ってしまえば350mの展望台まですぐである。 エレベーターを降りると、人がいっぱいいる。ものすごい勢いで人が送り込まれてくるから当然といえば当