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7月, 2023の投稿を表示しています

ノイズキャンセリングイヤホンで電車接近時のノイズが増幅される。

ノイズキャンセリングイヤホンは定常的なノイズを打ち消すのには効果的だが、そうでないノイズには必ずしも有効ではない。 機種に依存するかもしれないので機種名を記すと、LIBRATONE TRACK+(2nd)である。駅のホームで電車を待っているとき、反対側のホームに列車が到着するときにゴーという音が鳴る。単に列車が接近するだけならドップラー効果で周波数が上がるだけなので、ノイズを逆位相で打ち消すのは容易である。それに対して停車列車は減速しているので周波数が下がっていく。聞こえた音に追随してその逆位相の音を出すと周波数がずれ位相もずれるので、きれいに打ち消せないのではないのだろうかと推測している。低音のゴーという音はもしかして周波数のずれに起因するうなりだろうか。これはノイズキャンセリングのアルゴリズムに依存しているかもしれず、ノイズキャンセリング性能を売りにしている他社製品では発生しない現象なのだろうかと思うものの、実機で確認できていないのでわからない。 きれいに逆位相の音を当てるのがそんなに簡単なことではないとすると、それではなぜ定常的なノイズを打ち消せるのだろうかと不思議に思えてくる。任意の波形に追随して短時間に逆位相の音を当てるのは難しそうなので、もしかしてフーリエ変換して様々な周波数の正弦波に分解して、それぞれに逆位相の音を当てた上で逆フーリエ変換して出力しているのだろうか。これならタイムラグがあっても同じ周波数の正弦波でしかないので、簡単に打ち消せそうに見える。 低音のノイズを簡単に打ち消せる一方で人の話し声が消えないのは、消えると却って不便という機能上の要請もあるかもしれないが、人の話し声は波形が一定しないので逆位相の音を当てるのが難しいという技術的な制約なのかもしれない。

性自認に関する素朴な疑問

肉体は男性だけれども性自認は女性だという人は、どうしてステレオタイプ的な女性を演じようとするのだろう。仮に性自認が女性だとしても、なぜ髪を伸ばすのだろう、なぜスカートを履くのだろう、なぜ女性の体を美しく見せるための技法を男性の体に無理やり当てはめようとするのだろう、なぜ女性用の更衣室や浴室を使おうとするのだろう、なぜ女性用のトイレを使おうとするのだろう。 本来、自分の体を使ってどのように表現するかは各人の自由であるが、そうはいっても身体は少なくとも顕在意識レベルでは与件なので、その体を美しく見せるような表現を選ぶ傾向がある。通常、おっさんが女装すると、男性と女性の悪い所を組み合わせたようになってしまい、残念ながら似合わない(似合えばもっと表現の幅が広がるのだが)。それは、女性用の服は女性の体の魅力を引き出すように作られており、男性の体の魅力を引き出すようにはできていないためである。 内面の物の考え方は身体を使った表現とはまた別の問題で、見た目が男性であっても女性的な考え方の人もいれば、その逆もいる。それも各人が好きなようにすればよいというだけのことである。男性100%という人も女性100%という人も滅多にいなくて、各人の中で男性的な思考もあれば女性的な思考もあり、その割合が人によって異なるだけのことである。 性別によらず誰を好きになるかも本人の自由。当然のことながら相手も同様に自由なので、双方のニーズがマッチしない限り好きになる以上のことをするのは難しい。同性愛だろうと異性愛だろうと相手の意思を尊重しなければならないのは一緒である。しかし、内面でどのように思おうとそれは本人の勝手。 ラベルは人の本質ではないのだから、ラベルにこだわらずに、自分の好みに応じて自然体で振る舞えばいいのにと思う。 日本人にはあまり実感がないだろうが日本はそういう意味ではなかなか自由な社会なのだが、米国は意外と堅苦しくて、男性はこうあるべき、女性はこうあるべきという強固な価値観が根付いている。米国では男性といえばゴリラみたいなのが尊ばれる(もっとも、ゴリラは自分が一番偉いと思っているので自分のことをゴリラとは思っていない)。「男だったらゴリラになれ、ゴリラに非ずば人に非ず」と言われてしまうと、「ゴリラなんて嫌だ」と思う人がいても無理はない。大抵の人はそこで「ゴリラではなく人間がよい」と思って

EvernoteからAppleのメモに移行した

かれこれ10数年Evernoteを使ってきたが、Evernoteは年々扱いにくくなっているのでだいぶ前から移行先を探していて、OneNoteやNotionを試してみたが、使い勝手に満足できず、移行できずにいた。先日インターネットの通じない環境でメモを取りたくなってふとiOS上のメモアプリを開いてみたところ、Windowsの「メモ帳」と異なり、Evernoteと類似のUIになっていた。AppleなのでiCloud経由で同期でき、様々なデバイスから読み書きできる。Evernoteは何でも記録できることを目指しているためか年々機能が肥大化しているが、テキストでメモを作成するのが目的なのでそんな複雑なものよりもシンプルな方がよい。最近はMacにiPadにiPhoneと身の回りの環境がApple製品ばかりになったので、Appleのクラウドサービス・アプリを使いやすい状況にある。唯一面倒なのはWindowsからのアクセスだが、これはウェブブラウザ上でiCloud.comにアクセスし、メモ帳を開けば、ウェブブラウザ上でEvernoteを使うのと同じ使い勝手で使うことができる。 Evernote上のメモが大量に貯まっているので、データの移行には手間がかかった。Evernoteのアプリ上で、エクスポートしたいメモを選び(複数選べる)、から「ファイル」「データのエクスポート」を選び、ファイル名を指定して保存する。このとき、同時に100個のメモまでしか選べないので、大量のメモを移行するためには100個ごとに移行作業が必要である。Evernoteの仕様なのだが、他のサービスへの移行を妨げるためにわざとそうしているのだろうか。 Mac上の「メモ」を開き「ファイル」「"メモ"に読み込む」を選び、エクスポートしたファイルを読み込むと、「メモ」上で表示される。あとはEvernoteのように使うだけである。 意外な機能として、Googleアカウントでメモを作成すると、Gmail上で自分が作成したメールとしてメモが保存される。Gmailのドラフトをオフラインで作成したいときに便利そうである。ただし、更新の都度Gmailのメッセージが追加されるので、1つのメモを更新し続ける用途には向かず、あくまでもオフラインでGmailのドラフトを作る用途に限定される。 「メモ」を使ううえで気がかり