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3月, 2022の投稿を表示しています

Apple Storeに行ってみた

古いiPodをリサイクルしようと思い立ってApple Storeに行った。iPodをリサイクルに出すためにはApple Storeを訪問するかAppleに郵送するかのどちらかが必要なためである。燃えないゴミとして出せば一切手間がかからないのだが、再資源化できるものをゴミとして捨ててしまうことでエントロピーが増大するのを避けたかった。かといって梱包して郵送するのは手間なので店舗に立ち寄った次第である。 そういえば今までApple Storeで買物をしたことがほとんどなかった。唯一記憶にあるのは、古いiPod miniをリサイクルに出してiPod touchを1割引で購入したときである(もともとiPodは下取りの対象外だが、当時はリサイクルすると1割引で購入できた。今ではリサイクルしても経済的なメリットは何もない)。Appleの製品を購入したかったらAppleの通販で購入するか、家電量販店のAppleコーナーで購入するか、あるいはAmazon等の通販で購入すれば事足りたからである。 お店に入ると、店員に声を掛けられる。用件を伝えると、列に並ぶように指示される。20分〜30分待ちとのこと。周りを見渡すと、普通の店にあるようなレジが見当たらない。店員は大勢いるが、それぞれ忙しく立ち回っており、入店時に用件を伝えないととても声を掛けられる状況にはない。しかし、一旦順番が回ってくれば接客はフレンドリーかつ丁寧で、無事に完了した。 待ち時間に店内を観察して思ったのは、これはブランドショップのやり方だということである。Apple製品、とりわけiPhoneは高価なので、世界的には一部の富裕層向けの商品である。Macがマイナーだった昔からは隔世の感がある。そういった層を相手にしているから接客は丁寧だし、下世話なものは慎重に排除されている。しかし幸か不幸か日本では平均的な購買力は高くないはずなのになぜかiPhoneがよく売れているのでAppleの顧客が多く、そのために店舗が混雑してしまい、待ち行列に並ぶなどという本来ならブランドショップにあるまじき事態が起きている。例えるなら、レクサスのディーラーに長い行列ができているようなものである。本来客を待たせることを想定していない作りなので、待ち客用の椅子もなく、立って待つことになる。 製品を購入するのが目的ならネット通販で買うのが最も手軽だし、

LIBRATONE TRACK+(2nd)を導入

Audio-technica ATH-CKR70TWの右側が使えなくなってしまったので、代替機としてLIBRATONE TRACK+(2nd)を購入した。LIBRATONE TRACK AIR+が完全ワイヤレスタイプであるのに対し、こちらはネックバンド式である。せっかく一度は完全ワイヤレス生活を実現したにも関わらずネックバンド式に退化した理由は以下の通り: 完全ワイヤレス式だと連続再生時間が実質3時間程度しかなく、乗り物での長時間の移動でバッテリーが不足する。ネックバンド式なら公称15時間なので7時間くらいは連続使用できるだろう。 ネックバンド式は使用しながら充電できる。 完全ワイヤレス式だと右側のバッテリーが減りやすく、右側のバッテリー残量に制約される(Apple AirPods Proだと左右ともに4時間半持つとのことなので、おそらく何ら化の工夫があるのだろう)のに対し、ネックバンド式は左右がつながっているのでバッテリーを有効に活用できる バッテリー容量が大きくてパワーに余裕があるのは音響製品には有利 完全ワイヤレス式は小さいイヤホンにすべて詰め込む必要があるので極限設計となり信頼性を確保しにくい。「ワイヤレスイヤホンは家電の総合格闘技」と呼ばれるように、音響製品以外の様々な技術が必要で、超小型のチップにソフトウェアを組み込んだりするなど、音響製品専業メーカーには技術的に難しい。 完全ワイヤレス式は右、左、充電ケースから成るが、どれか1つでも壊れると事実上使えなくなる。単独パーツの交換は非常に高価なので結局新品に買い換えることになる。 ネックバンド式は左右がつながっているので落とす心配がない。 といったように、完全ワイヤレス式よりもかさばるという唯一の重要な欠点を補って余りある様々な利点がある。 ほぼ同じ値段でAudio-technicaのネックバンド式高音質タイプもあったのだが、こちらはノイズキャンセリングがついていなかった。移動用に使いたいのでノイズキャンセリング機能はほしい。 【見た目】 青みがかった濃いグレーメタリックで、MacやiPadのスペースグレーを少し青くしたような感じである。 【イヤーチップのフィット感】 イヤーチップを4種類から選べるし、シリコン製の耳に引っ掛けるものもついているので、フィット感は上々。隙間なく装着できるし、それでいて圧迫

iPhone SE(第3世代)を使ってみた

【大きさと重さ】 もともとお財布代わりに使うために小さい端末を求めていたので、いまどきこのサイズはありがたい。本体は薄くて軽いが、頻繁に取り出す端末なので持ちやすく滑りにくいことを重視しており、手帳型ケースをつけているので厚さ手帳並み、重さは財布並になっている。 熱設計上は大きいものを作るよりも小さいものを作る方が難しい。バッテリー容量も制約されるので性能を落として省電力を優先させるのが定石である。 【画面】 本体が小さいうえにHomeボタンがついているので当然画面も小さい。財布としては十分な大きさの画面だが、動画の視聴や電子書籍の閲覧には向かない。スマホ1台で済ませたい人には画面が小さすぎるだろうが、PCと併用する人にとってはスマホは小さい方が使い勝手がよい。iPadを持っているなら大きな画面が必要な場面ではiPadを使うといった使い分けができるだろう。iPadがWiFiモデルであってもiPhoneからのテザリングでインターネットに接続できる。 反対に、音楽再生に使うなら画面が大きくても何の意味もないので、小さい方が有利である。 【処理速度】 最新のA15チップを積んでいるだけあってさすがに速いが、一瞬で処理されるわけではないので、もしかしたら発熱を抑えたりバッテリーの持ちを良くしたりするために性能を抑えているのかもしれない。 【バッテリー持続時間】 まだ新品ということもあって、1日中充電せずにほったらかしていても70%くらい残っていた。 【Lightning】 iPhone SEはiPhone 8のレガシーを活用しているので、未だにLightningである。しかしそのおかげで、すでに持っている古いLightningケーブルを活用できる。本体にはLightning-USB Type-Cのケーブルのみが付属しており、USB Type-CのACアダプタに接続することが想定されているようである。しかし外出先のUSB電源はほとんどがまだUSB Type-Aなので、汎用性を重視するなら従来通りLightning USB Type-Aのケーブルを携帯したりあちこちに常備した方が便利だろう。 たまたま身の回りにあるのがLightningデバイスばかりなので、Lightningケーブルが大量に必要になったのだが、余っているケーブルをかき集めたら足りてしまった。Apple純正のケー

ワイヤレスイヤホンが使えないので古いiPodを発掘してみた

有線イヤホンを使おうにもiPhone SEにはイヤホン端子がついていないし、かといってLightning端子のついた有線イヤホンも持っていないので、イヤホンジャックのついたiPodを復活させてみようかと思って古いiPodを発掘してみた。 まずは2012年に購入したiPod touch 5G。古いOSのままアップデートされなくなり、対応するアプリも無くなってしまったのとバッテリーが膨張してきたので、だいぶ前に音楽プレイヤーとしての用途をスマホに譲って引退していた。電源を入れるとmacから認識され、曲を同期することができた。しかし音楽再生だけにしか使えない機器にしてはいまどき大きいかなと思った。しかしそれでも同じ大きさのiPhoneに比べてだいぶ軽いのは魅力的である。 次に取り出したのは2008年に購入したiPod Shuffle(第2世代)である。2010年にiPod touch 4Gを購入するまで使っていた。これは小さくて軽いので有線イヤホンをつないで持ち歩いても邪魔にならない。携帯音楽プレイヤーにイヤホンを挿しているというよりもむしろ有線イヤホンの先に携帯音楽プレイヤーがあるといった感じだある。しかしこれは接続しても一向にmacから認識されない。少し調べてみたところ、7年以上経過した古いiPodはAppleからサポートされないようである。2GBの容量であっても頻繁にmacと同期できれば短時間の移動用には使えるかなと思ったが、macと同期できなければ使えない。これはもうリサイクルに出した方がよいかもしれない。 となるとLightning端子のついた有線イヤホンでも買うかと思ってAmazon等を調べてみたが、さすがにいまどきの主流から外れているだけあって、Apple純正のEarPodsを除けば最低限のものしかない。音響製品は音が悪いと結局使わなくなってしまって安物買いの銭失いになる。AppleのEarPodsは装着感が軽い一方で外れやすいし、隙間が多くて乗り物の中での使用には向かない。Lightlingコネクタにイヤホンを挿してしまうと充電できなくなってしまうが、MagSafe充電器で充電すればLightningの穴をイヤホンに譲ることができる。しかしMagSage充電器は5000円もするので、だったらその差額でワイヤレスイヤホンを購入した方が便利かと思った。 App

Audio-Technica ATH-CKR70TWの右側が充電できなくなった

今まで1年以上にわたってAudio-Technica ATH-CKR70TWを愛用してきたが、ある日突然右側が充電できなくなった。それまで普通に使えていて、いつも通りイヤホンを充電ケースに入れたところ、左側は問題なく充電できるのだが、右側は充電されていることを示すランプが点灯しない。1時間くらいしか使わなかったのでまだバッテリー残量があるはずだと思ってケースから取り出したが、右側だけはBluetoothでも認識されなかった。電源が落ちたのかと思って電源を入り切りするためにボタンを押したが反応せず。しばらく充電ケースに入れたままにしておいても充電されず。いきなりバッテリーが落ちるのはおかしいし、何をしても全く反応が無いのは奇妙である。 充電できない場合に真っ先に考えるべきは端子の接触が良くないことなので端子を拭いたが、それでも反応がないまま。左のイヤホンをケースに入れたまま右のイヤホンをケースに入れると左のイヤホンが白く点灯することから、ケースは右のイヤホンが入ったことを認識できているようである。また、左のイヤホン自体はごく正常に動作している。となれば問題があるとしたら右のイヤホン本体ということになる。 保証期間内ならメーカーに修理に出すところだが(といっても実際には新品への交換のようであるが)、保証期間をしばらく過ぎた頃に壊れるなんてまるでソニーである。しかしワイヤレスイヤホンならケーブルが露出しているわけではないので断線のリスクはかなり低いはずなのだし、落としたりしない限り衝撃で壊れることも無いはずだが、一体何をどうやったら壊れるのだろうか。 オーディオテクニカの修理サイトで修理金額の目安について検索したところ、本体左右セット交換で10,450円とあった。片側のみの交換はできないようである。しかし1万円も払うくらいだったらAnkerあたりの安い新品を買えてしまう。

おサイフケータイからApplePayに乗り換えた

iPhoneに乗り換えた結果おサイフケータイからApplePayに乗り換えたのだが(というかApplePayに乗り換える目処がついたからiPhoneに乗り換えたのだが)、対応する電子マネーが増えたとはいえ、おサイフケータイで当たり前にできていたことができなくなったので、慣れるまでは少々我慢が必要である。 まずはSuica。これは端末のバッテリーが切れていないという条件が伴うが、それを除けばエクスプレスカードに設定すればおサイフケータイと同様に使える。Walletを開いたりFace ID/Touch IDで認証したりするまでもなく、単にスマホをかざすだけでピコーンと決済される。他が不便なので、いつもこれを使うことになりそうである。日本ではiPhoneのシェアが高いおかげで、ApplePayでSuicaしか使えなかった頃に、全国様々な店でSuicaを使えるようになった。普段イオンもイトーヨーカドーもセブンイレブンも使わないのだったら、Suicaだけで済ます方が便利かもしれない。 便利さと安全との間にはトレードオフがあるが、Suicaはもともと自動改札を通過するためのものなので、改札前でまごつくわけにいかないという理由でエクスプレスカードという選択肢を設けたのだろう。もしかしてJRからの要請もあったのだろうか。日本がガラパゴスなFelicaを採用しているのはひとえに処理能力が高くないと自動改札で捌ききれないからだが、ApplePayでも高速処理できるのは立派である。というか唯一Felicaが必要な日本のSuicaがApplePayで代替でき、しかも日本ではiPhoneのシェアが高いとあらば、Felicaの存在意義は何なのだろう。 端末のバッテリーが切れていないという条件はさほど気にならない。ガラケー時代から今まで携帯電話でバッテリーを切らしたことがないし、最近はモバイルバッテリーもいろいろ出回っているし、充電できる場所も多いので、バッテリーを切らすリスクは低いのではないだろうか。むしろネットワークにつながらない環境で使えなかったらどうしようかと心配していたが、電源が入っていてWalletやFace ID/Touch IDによる認証ができる環境であれば使えるとのことである。 他の電子マネーについては、Walletを開き、支払いに使用する電子マネーを指定して、さらにFace

iPhone SE(第3世代)に乗り換えた

ガラケー時代からおサイフケータイ端末を使っていて、かつてはiPhoneでは電子マネーが使えなかったので個人携帯はおサイフケータイ端末としてAndroidを使い続けていた。しかし、iPhoneのApplePayでSuicaを使えるようになり、さらに2021年10月21日にはWAONやNanacoも使えるようになり、Edy以外は概ね使えるようになったので、おサイフケータイのためにAndroidを使い続ける必要がなくなった。また、個人用PCをThinkPadからMacに乗り換えたので、iPhoneの方が母艦との相性がよくなってきた。Macを購入する前にiPadも購入したので、Appleのエコシステムが快適に感じられるようになった。 別にAndroidが嫌というわけではないのだが、現在使っている端末が購入から4年以上経過しており、3年経過した頃から動作が極端に重たくなってきたし、最近になってUSB Type-Cのコネクタの接触が悪くなってきたので、そろそろ経年劣化が気になってきた。充電できなくなってしまうと使えなくなるので、壊れる前に新しい端末を手に入れようと思っていた。それでも3万円台の端末にしては長持ちしたと思う。性能はともかく品質についてはさすがである。 一方、仕事用の端末は5年前に発売された型落ちのiPhone 7なのだが、こちらは問題なく動作しているし、最新のiOSもまだサポートされている。一般に、iOS端末は発売から6年程度は最新のOSがサポートされているようである。Android端末だとOSの更新が2回できれば良い方で、その後はOSが最新のアプリに対応しなくなってくる。 そうはいってもiPhoneは値段が高いし、AndroidからAndroidに乗り換える方が楽なので、Androidはどうかと思って調べてみたが、実用に耐えるレベルの中級端末だと、Androidだからといって極端に安いわけでもなく、iPhone SEと大して値段が違わない。例えばAQUOS sense 6の128GBはビックカメラの通販で49830円(ポイント10%)である。それならばiPhone SEでよいかなと思った次第である。 また、Android端末はカタログスペックの数字はとても良いのだが、いざ使ってみると数字ほどの使い勝手ではない。一方、iPhoneはハードウェアとソフトウェアが最適

Audio-Technica ATH-CKR70TWのバッテリー持続時間

今までAudio-Technica ATH-CKR70TWを使ってきて唯一不満なのはバッテリー持続時間である。カタログスペック上は7時間持つことになっているのだが、実質3時間程度である。しかも、左側のイヤホンよりも右側のイヤホンの方がバッテリーが減りやすいので、右側のイヤホンのバッテリー持続時間に制約される。スマホなら充電しながら使うこともできるが、ワイヤレスイヤホンに限っては充電中には使えない 実質3時間程度なら片道の通勤には十分なのだが、長距離の移動だとやはり足りない。飛行機で移動する場合、保安検査場を通過するときには外すので、その前後の時間に充電するようにすれば飛行機+空港バスの時間くらいはカバーできる。1時間くらいで満充電されるので、20分くらい充電すれば1時間くらいの使用時間を確保できる。新幹線で片道3時間くらい乗る場合にも、前後の乗り換えの時間に充電すれば、せわしないがどうにか使うことができる。 困るのは新幹線や高速バスで4時間~5時間くらい乗り通すときで、途中で一旦充電しないとバッテリーが持たない。高速バスなら途中で休憩があるので、休憩時にこまめに充電することはできるが、新幹線にはそのようなイヤホンを外すタイミングが無いので、どこかで時間を決める必要がある。新幹線に長時間乗車する場合には途中で弁当を食べることが多いので、その時間の前後を充電する時間に充てている。 2組持って交互に使えばほぼ連続して使うことができるのだが、なにぶん高価なワイヤレスイヤホンゆえ、2組持つのは気が引ける。Apple AirPods Proはカタログ値で4時間半、実際に使っても4時間半持つとのころなので、長距離移動ならこちらの方が有利かもしれない。しかも2022年後半にはAirPods Proの新型が出るとの噂である。その頃にはAudio-Technica ATH-CKR70TWのバッテリーの劣化が進んでいるだろうから、2組で運用してAudio-Technica ATH-CKR70TWを交互使用のための予備とするのもよいかもしれない。 AirPods 3だと連続6時間再生できるようなのでこれなら単独でも長距離移動で使えそうだが、乗り物の中での使用に不可欠なノイズキャンセリング機能がついていないので、乗り物での移動には向かない。

M1 MacBook AirでのCDのリッピング

最近は大抵の音源はiTunes Storeで購入できるが、中にはCDでしか購入できない音源もあるので、久しぶりにCDを購入した。CDの音源をPCに取り込むにあたっては外付けのUSB光学ドライブを使うが、USBの光学ドライブにはUSB Type-Aの口が必要なのに対してMacBook AirにはUSB Type-Cの口しかないので、USB Type-Cのハブを経由して接続することになる。MacBook AirにはUSB Type-Cの口が2つあるので、空いている方の口にUSB Type-Cのハブを挿してそこに光学ドライブを接続した。 しかし、CDを読み込もうとしてもCDドライブがなかなか認識されない。結局予備のWindows PCに光学ドライブを接続して読み込んだが、そちらは問題なくできた。光学ドライブを本体に直接接続できないと電圧が不足するのではないかと推測して、Macの電源ケーブル(USB Type-C)をUSB Type-CハブのType-Cの口(USB PD対応)に挿し、そのUSB Type-Cハブを本体のUSB Type-Cの口に挿した状態で、USB Type-Cハブに光学ドライブを接続したところ、USB Type-Cハブに直接電力が供給されるためか、今度は問題なく認識され、読み込みも無事に完了した。光学ドライブの回転の力強さが全然違う。やはり電圧不足だったようである。ともあれ、このやり方であればMacに限らずUSB Type-Cの口しかないPCでも問題なくCDのリッピングができることがわかった。

M1 MacBook Airを1年以上使い続けての感想

そろそろM2 Macも出てくるという噂もある中、M1 Macの使い勝手についての情報があれば有益かと思って、M1 MacBook Airを1年以上使い続けての感想を記すことにした。 結論から言えば、動画編集やCADといった高負荷の処理をしない一般人が文房具として使う分にはM1チップでも十分に快適である。メモリは8GBだが、特に不自由ない(16GBモデルはカスタマイズなので納期2週間だったが、8GBモデルは店頭在庫があったのでその場で購入できた)。当初はM1チップ対応のアプリが少なかったが、今ではだいぶ多くのアプリがM1ネイティブになったので実に処理が速い。特にZoom使用時の画質と音質の良さはなかなかのものである。 MacBook Airは発熱を抑えるためにM1チップの本来の能力を封印して低発熱で動作しているがそれでも速い(ヒートシンクをつけるともっと速くなるらしい)。ファンレスなのに本体が熱くならないので膝の上に乗せても快適だし(冬はもっと温かくてもよいのではないかと思うくらいである)、なんと行ってもファンレスで静かなのがありがたい。普通のPCは負荷が高くなると発熱が増えてファンが回ってうるさくて、それが処理のもたつきとして体感されるのだが、余計な発熱がないとそういうものがないので、遅さを感じにくい。もしM2チップを積むことに意味があるとしたら、発熱と電力消費を更に抑制できる場合だろう。 アルミ筐体は軽量化では不利だが、剛性が高いし、ボディ全体が巨大なヒートシンクとして機能しているおかげでファンレス設計が実現している。アルミ筐体の剛性の高さは内蔵スピーカーの音の良さにも貢献している。旅行で持ち出しても携帯用のBluetoothスピーカーの必要を感じない。iPad+BluetoothスピーカーよりもMacBook Air1台の方が総重量が軽いしかさばらない。アルミ筐体で注意が必要なのは傷である。アルミの地肌が柔らかいので鋭利なものに触れるとせっかくのボディに傷がつく(その点、カーボンは頑丈である)。できればケースに入れて運んだ方が安全である。 バッテリー持続時間については今のところは満足している。消費電力が少ないためだろう。PCというのはある意味電気抵抗の塊なので、余計な熱を出さないということは、余計な電力消費がないということでもある。 M1チップのせいかどうかわか

Sonos Roam SL

Sonos Roamからマイクを省略したSonos Roam SLがSonos Roamよりも2000円安い値段で発売された。Sonos OneとSonos One SLとの組み合わせと同様に、2本使う前提で1本にマイクがあればもう1本にはマイクは不要との考え方だろうが、音声入力を使わずに音楽再生のみに使うのなら、盗聴のリスクがなくて2000円安いSLの方が有利だろう。Sonos Roamはどのみちハンズフリー通話ができないので必ずしもマイクは必要ない。マイクがついていなくて唯一不利なのは、オートマティックTruePlayに対応していないことくらいである。 自宅用としてもおそらくこのサイズで十分なのではないだろうか。なぜなら、Sonos One SLを日本の狭い部屋で使うとパワーが十分すぎるためである。普段は自宅用に2本使ってAirPlayで使い、旅行のときには1本を持ち出してBluetoothで接続する運用にすれば、自宅用と旅行用とをまとめることができ、総費用を安くできる。 ただし、Sonos Roamは定価ベースでSonos Oneよりも3000円安いだけなので、小さいからといってそんなに安いわけではない。自宅専用で使い、かつ部屋が広くて周りに気兼ねがないなら、大きなスピーカーの方が有利だろう。 旅行のときにSonos Roamを持ち出すかSonos Roam SLを持ち出すかは悩ましい。どうせBluetoth接続でしか使わないならマイクは不要だといえる一方で、オートマチックTruePlayが真価を発揮するのは今まで設置したことのない場所で使うときだからである。