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7月, 2010の投稿を表示しています

スーパーあずさの良いところ

E351系がE257系と比べて特に所要時間の面で有利だとは思わないが、それでもやはりスーパーあずさはダイヤ上優遇されている。停車駅が少ないので乗降が少なくて落ち着いているし、曲線の前後での加減速がないため、一定の速度で巡航するので乗り心地もよい。 E351系自体は少し内装がくたびれてきている。お金のかかった凝った内装で、落ち着いたデザインなのだが、模様入りのデコラ版が劣化すると却ってみすぼらしい。振り子を動作させていない電車区間での乗り心地が意外と良くない。そろそろ内装の更新が必要な時期だが、特殊な車両だし鋼製車体なので、いっそのこと廃車してE257系で置き換える方が現実的かもしれない。

鉄道のレールを使用した有線通信は可能か

鉄道のような移動体向けの通信手段は無線が主力である。乗客は携帯電話や3G回線のデータ通信を使用する。鉄道会社は独自の鉄道無線や、沿線に敷設した漏洩同軸ケーブルによって通信する。しかし無線通信ではどうしても帯域が不足する。東海道新幹線のN700系では、鉄道用の通信システムの帯域の余った分を活用して、車内向けに無線LANサービスを提供しているが、帯域が乏しいので、回線速度が遅いし、乗客の大半のニーズをまかなうことも不可能である。また、トンネル内で無線通信を利用できるようにするには多額の投資が必要である。できることなら有線通信を利用したい。 幸い、鉄道車両はすべて鉄の車輪によって鉄のレールと接している。レールを通信回線にできれば有線通信を利用できる。実際、車輪とレールとの接触を活用した通信方式は古くから信号に活用されている。予め左右のレールに電位差を設けておき、閉塞区間上に列車がいる場合には、車輪や車軸を通じて電流が短絡され、電位差が無くなる。これを検出することで信号を制御できる。このような方式を軌道回路という。 電化区間では、レールはき電線の一部としても使われている。架線からパンタグラフで取り込んだ電流は、レールを流れて変電所に戻る。レールに大電流(1列車当たり最大4000アンペア)を流しつつ通信の信頼性も確保するのが、鉄道における信号システムの難しさである。 このような状況で素人が真っ先に思いつく通信方式はPLCだが、交流100ボルト程度の家庭用電力では実用化しているが、鉄道のような大電力を使用する環境でも容易に実現できるものなのかどうかはわからない。また、信号システムに支障しないように通信を行うのはかなり大変かもしれない。レールを用いた通信の場合、線路の分岐も考慮する必要がある。鉄道には膨大な数の分岐器があるので、分岐器ごとにスイッチングハブが必要な方式は現実的ではない。レールは信号システムの都合上、閉塞区間ごとに絶縁されているので、絶縁された部分をまたいでも円滑に通信できる方式が必要である。 信号システムに支障しないようにするには、架線を用いて通信するということが考えられるが、離線のリスクがあるので、離線してもさほど支障しない、TCPのような「いい加減」なシステムでないと難しいだろう。車内の乗客にインターネットサービスを提供する程度ならこれで十分か

トクだ値を使ってみた

えきねっと会員向けに「トクだ値」という切符がある。前日深夜(当日午前1時40分)までに予約する必要があり、予約期限を過ぎると便変更不可、利用可能列車限定、利用可能区間限定、さらに座席数制限ありという、航空会社の特定便割引と同様のルールで、新幹線は平日1割引土休日2割引、在来線特急は毎日3割引になる。乗り遅れると乗車券特急券ともに無効になる。その他の条件はえきねっとの通常のサービスと同様である。窓側か通路側か、車端部以外か車端部かといった指定もできる(ただしシートマップによる座席の選択はできない)。 上記の条件に合致するなら、とてもお買い得である。例えば在来線特急の運賃料金は高速バスの2倍程度だが、3割引になると1.5倍程度にまで下がる。スピードや定時性や車内空間を考慮すれば、高速バスよりも有利である。払い戻し手数料は300円なので、払い戻しの可能性を考慮しても十分に安い。高速1000円のおかげでJRも値下げしてくれるようになったので、乗客にはうれしい。 土日きっぷや3連休パスが廃止されたが、新幹線や特急による単純往復なら、土日きっぷよりもむしろ安くなった。例えば東京仙台間は片道8000円弱、往復で15000円台なので、土日きっぷの18000円よりも安くなった。 新幹線ではグリーン車用も利用可能で、グリーン料金部分も2割引になるので、相対的に割安にグリーン車を利用できる。300km以上の区間のグリーン料金は4000円だが、繁忙期の指定席特急料金との差額は3290円しかない。これが2割引になると差額は2500円強である。乗車時間が3時間を越えるなら、十分に魅力的である。200kmまでの区間なら、繁忙期の普通車指定席とグリーン車との差額は1290円なので、2割引になると差額は1000円である。満席状態のときには普通車とグリーン車とで快適性に差があるので、乗車時間1時間半で差額1000円なら悪くない。 いろいろ制限はあるが、乗ってしまえばあとはノーマルチケットと同様である。 このように、使いこなせば実にすばらしい切符なのだが、いくつか残念な部分もある。 まず、在来線用ではグリーン車を利用できない。在来線は距離の割に乗車時間が長いので、グリーン車用があればお買い得なのだが、おそらく座席数が少なく、安売りする必要が無いからだろう。 次に、列車限定なの