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LIBRATONE TRACK+(2nd)を導入

Audio-technica ATH-CKR70TWの右側が使えなくなってしまったので、代替機としてLIBRATONE TRACK+(2nd)を購入した。LIBRATONE TRACK AIR+が完全ワイヤレスタイプであるのに対し、こちらはネックバンド式である。せっかく一度は完全ワイヤレス生活を実現したにも関わらずネックバンド式に退化した理由は以下の通り:

  • 完全ワイヤレス式だと連続再生時間が実質3時間程度しかなく、乗り物での長時間の移動でバッテリーが不足する。ネックバンド式なら公称15時間なので7時間くらいは連続使用できるだろう。
  • ネックバンド式は使用しながら充電できる。
  • 完全ワイヤレス式だと右側のバッテリーが減りやすく、右側のバッテリー残量に制約される(Apple AirPods Proだと左右ともに4時間半持つとのことなので、おそらく何ら化の工夫があるのだろう)のに対し、ネックバンド式は左右がつながっているのでバッテリーを有効に活用できる
  • バッテリー容量が大きくてパワーに余裕があるのは音響製品には有利
  • 完全ワイヤレス式は小さいイヤホンにすべて詰め込む必要があるので極限設計となり信頼性を確保しにくい。「ワイヤレスイヤホンは家電の総合格闘技」と呼ばれるように、音響製品以外の様々な技術が必要で、超小型のチップにソフトウェアを組み込んだりするなど、音響製品専業メーカーには技術的に難しい。
  • 完全ワイヤレス式は右、左、充電ケースから成るが、どれか1つでも壊れると事実上使えなくなる。単独パーツの交換は非常に高価なので結局新品に買い換えることになる。
  • ネックバンド式は左右がつながっているので落とす心配がない。
といったように、完全ワイヤレス式よりもかさばるという唯一の重要な欠点を補って余りある様々な利点がある。

ほぼ同じ値段でAudio-technicaのネックバンド式高音質タイプもあったのだが、こちらはノイズキャンセリングがついていなかった。移動用に使いたいのでノイズキャンセリング機能はほしい。

【見た目】
青みがかった濃いグレーメタリックで、MacやiPadのスペースグレーを少し青くしたような感じである。

【イヤーチップのフィット感】
イヤーチップを4種類から選べるし、シリコン製の耳に引っ掛けるものもついているので、フィット感は上々。隙間なく装着できるし、それでいて圧迫感がない。イヤホンの内側のマイクの穴があるので、そこを塞がないよう注意が必要である。

【ネックバンドの使い心地】
ネックバンド式の場合、ネックバンドが邪魔になると使いにくいが、本体が軽いうえにネックバンドにシリコンの被覆があるのでさほど気にならない。断線しやすいイヤホン付近もシリコンの被覆が太いおかげで切れにくそうな感じである。ただし、夏にどのような感じになるかはそのときになってみないとわからない。バッテリーのための重りがついているが、左右対称に2個ついているので重量の偏りが気になることはない。

重りの右側に各種ボタンがある。音楽を再生したり止めたりするボタンと、ノイズキャンセリングモードと外音取り込みモードとを切り替えるボタンと音量調整ボタンである。ネックバンドをかけると首の後ろの右側にボタンが位置するので、襟元でボタンを操作することになる。

本体のバッテリー残量が少なかったので、USB Type-Cケーブルを挿して充電しながら使ってみたところ、やはりうっとうしいが、連続して使う手段があるだけでもましである。5分の充電で1時間使えるとのことなので、短時間なら辛抱できるかもしれない。

完全ワイヤレス式と異なり、タッチノイズが少々気になる。

【音質】
まずは静かな環境でどのように鳴るか聴いてみた。

iPadにはイヤホンジャックもついているので、ほぼ同じ値段の有線イヤホンであるaudio-technica ATH-IM02(デュアルバランストアーマチュア式)と聴き比べてみた。IM02は密閉性が意外と低いせいで遮音性が低く低音もあまり鳴らないが、きちんと遮音された状態で聴くときれいに鳴っている。

一方、LIBRATONE TRACK+はフィット感が良好なおかげで音がよく入ってくる。こちらはダイナミック式なので音の解像度はやや劣るが心地よい音である。

YouTubeの動画を再生してみると、話し声が耳障りである。もちろん録音のしかたにもよるのだろうが、スピーカーで再生して問題なくてイヤホンで再生して耳障りならば、スピーカーで再生したい。この製品は音楽再生向けだろう。

【ハンズフリー通話】
Zoomのマイクテストをしてみたところ、録音された音声がケロケロしていた。おそらくノイズキャンセリング用のイヤホン部分のマイクから声を拾っているのだろうが、この音質だとマイクの使用は厳しい。

【ノイズキャンセリング】
20段階で調整できるとのことなので、まずは最大の20で使ってみた。サーというホワイトノイズが聞こえるのでノイズキャンセリングレベルを下げてみたが、ホワイトノイズのレベルに変わりはなかった。ノイズキャンセリングイヤホンとして使う分には気にならないが、静かな場所で使うのにはあまり向いていないかもしれない。

電車の中でノイズキャンセリングレベルを20から0まで動かしてみたところ、主にゴーという低音が遮断されている。車内放送の音声はほとんど遮断されないので、車内放送を聞き逃すリスクは低そうである。

雑踏の中では高音のサーという音が遮断された。全般的に、一様なバックグラウンドノイズはうまく遮断できている一方で、突発的に鳴る音はあまり遮断できていない。

バスの中や飛行機の中でどうなるかにも興味があるが、まだ試せていない。

今まで使ってみた限りでは、ノイズを遮断することに重きを置くイヤホンではなく、音楽を聴くのに支障しないレベルでノイズを低減するイヤホンという印象を受けた。

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