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Lenovoショッピング楽天市場店

Lenovoが楽天に店を出しているのをつい最近になって知った。

レノボ・ショッピング 楽天市場店

中を覗いてみると、Lenovoの直販サイトと同じ値段である。Lenovo直販サイトでのキャンペーン価格も適用されている。直販サイトと異なり、楽天のポイントがついたり、楽天のポイントを使えたり、たまにポイント10倍キャンペーンをやっていることがあったり、たまに安くなるクーポンを配布していたりする。この手の部分は本体よりも楽天の方が充実している。

一方、周辺機器に関しては本体の方が充実している。楽天の店でも少しだけ周辺機器を扱い始めたが、まだまだである。

Lenovoは量販店ルートをあまり持っておらず、特にThinkPadシリーズを量販店で見かけることはまず無い。だからこそ通販のルートが重要なのだが、なにぶん会社や大学でThinkPadを触ったことのない人に良さをアピールするのは難しい。日本メーカーと異なり知名度が低いので、通販の市場で勝負するには工夫がいる。口コミやアフィリエイト広告に関しては本体でやるよりも楽天でやる方が有利なので、そういう意味では楽天に店を出すことには意味がある。

Lenovoになってから調達力が向上したせいか、だいぶ安くなった。それでいて大和事業所(現大和研究所)における技術の蓄積があるので、ハードウェアはよくできている。しかし、「そのハードウェアで何ができるのか」という部分をアピールしないと一般の消費者にとってはただ安いだけのパソコンでしかない。もっと改善できないものだろうか。

例えば、PCはそれだけが単独で存在するものではなく、今では携帯電話等の各種携帯機器と連携して存在するものである。各種の携帯機器の母艦としてどのような役割を果たせるのか、その際に他社製品と比べて何がどう優れているのかといったことをアピールしてもよいのではないか。携帯端末は文字の入力があまり得意ではない。最近は携帯電話のテンキーを活用してものすごい勢いで入力する人もいるようだが、やはりキーボードで入力する方が快適である。そして、キーボードの快適さに関してはThinkPadの右に出るものは無い。最近はやりのアイソレーションキーボードですら大和研究所の手にかかると激変する。思考するスピードで文字を入力できるというだけでも"ThinkPad"を名乗る価値がある。

また、クラウドを活用する上で他社製品と比べて何がどう優れているのかもアピールすべきだろう。クラウド環境ではパスワードを多数使用するが、その際にすべてを暗記することは事実上不可能である。特に高齢者には厳しい。しかしだからといって安易なパスワードにしたりパスワードを付箋に書き出したりするわけにもいかないので、パスワードを安全な環境に格納する必要がある。その際に役に立つのが暗号化チップである。パスワードを1箇所に集約して安全に保管できるだけでも母艦マシンとしての価値がある。

PCは道具である以上、ビジネスで有用な機能は往々にして個人にとっても有用である。家庭向けのPCでは、家族とハードウェアや情報を共有する場面があるが、それは企業向けのPC環境で求められているものと同じである。また、家庭向けのPCは外に持ち出すことは無いだろうが、別の意味で堅牢性が求められる。老人や子供が手荒に扱っても大丈夫ということは重要で、現に教育機関向けのシェアの大きいMacでは十分に考慮されている。この部分はThinkPadの得意分野である。

OS部分はWindowsによって制約されてしまうので、Windows 7をチューンナップして他社製品よりも動作が速いということくらいしかアピールできないが、Windowsにおいてはそれは大きな価値を持っている。AppleみたいにUNIXベースのOSを自社で開発できればもっと便利なOSを提供できるかもしれないが、IBMならまだしも、パソコンメーカーであるLenovoにそこまで求めるのは酷だろう。とはいえ、ThinkVantageシリーズのオリジナルのソフトウェアがどう役に立つのかを家庭での使用に即して説明することはできるはずである。

HDDの容量が250GBの場合と320GBの場合とで何が違うのか。音楽ファイルだと何曲分違うのか。写真なら何枚分違うのか。動画なら何本分違うのか。NASを使うというソリューションに対して、本体のHDD容量を増やすとどのようなメリットがあるのか。

CPUがCeleronの場合とCore i3の場合とCore i5の場合とで具体的に何が違うのか。フルHDの動画を視聴する上でどのように影響するのか。

メモリが2GBの場合と4GBの場合とで何がどう違うのか。

グレア液晶とノングレア液晶とでは何がどう違うのか。

この手の問いは、量販店で顧客が店員に必ず尋ねることである。量販店でなく通販で売りたいのなら、通販のサイト上で答えを提供しなければならない。

Lenovoジャパンのマーケティング部門にはまだまだやるべきことがあるはずである。

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