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書籍紹介「社長をだせ!」



手元にあったので読んでみた。クレーマーのタイプごとの処理について書かれた本なのだが、そういう本題とは別のことばかりが気になった。

1 精密機械は面倒

筆者がカメラメーカー勤務ということもあり、精密機械の不具合の事例が取り上げられていたが、最善を尽くしても事故の起こりうるものを扱うのは実に大変である。デジカメの時代になって本体はソフトウェア化されたものの、レンズは依然として機械部品だから、トラブルは避けられない。そもそも1台のカメラによって美しい写真を撮ることに限界があるのだから、Googleの画像検索みたいに、「自分が写真を取らなくても他人が撮った写真をいつでも気軽に見ることができるようにする」とかいったような、別の方法を考える方が筋が良いのではないか。機械的解決策ばかり追求していると、進化の袋小路に入ってしまう。日本メーカーは要素技術は一流だが、利益を出すのは結局Appleみたいにビジネスモデルを考えつくことのできる会社である。

2 カメラを使う人々

カメラを使う人には凝り性の人が多いようである。随分細かいことを気にするものである。そんな細かいことばかりに執着していたら物事が見えなくて人生の貴重な機会を逃すのではないかと余計な心配をしたくなる。

自分の操作ミスで失敗するのが嫌なら素人が使っても失敗しない程度のものを使えばよいのに、なまじ腕におぼえがあって上級者向けのものに手を出すから失敗する。量販店では客を選べないのがリスク。プロならばカメラという製品がどのようなものでありどのようなリスクがあるかを熟知しているから、相応の対策を取るが、素人だとそこまで知恵が回らないから始末に負えない。

自分は旅先では写真を取らない主義で、必要なときだけメモ程度に使うだけである。カメラには深入りしたくないという思いは昔から持っていて、このたび改めてカメラには関わりたくないという思いが強くなった。旅行ではカメラで撮影することよりも大切なことがいくらでもある。どんなにカメラに凝ったところで、肉眼にまさるカメラは無い。カメラなんて使っている暇があったら、自分の目に焼き付けて記憶に残すことの方が大切である。なまじカメラなんて使うと、写真を撮ることが自己目的化してしまう。

3 自分のことを棚にあげて人を責める人々

他人に対して完璧を求める人の心理がよく理解できない。そういう人たちは自分こそは完璧だと思っているのだろうか。「外界は自己の内面を映す鏡」と言われているように、何か満足のいかないものがあったら、自己の内面に至らない面がないだろうかと問いかけるのが本質的な解決策である。スクリーンに映す光を変えずしてスクリーンに映った像だけを変えようとするのはナンセンスである。他人を変えるための最良の方法は自己の内面を変えることである。クレームが解決した事例を見ていると、結局クレーマーの内面が変化したことが見て取れる。

「外界は自己の内面を映す鏡」であるということは、外界にあるものを否定するということは、自己の内面の一部を否定するということである。他人を責めることは自分を責めることである。それでは幸せになれない。

4 アクシデントを通じて発せられたシグナル

カメラに問題が無いにもかかわらず写真をうまく撮れなかった場合、その事象を通じて何らかのシグナルが発せられている可能性がある。そのシグナルを正しく読み取ることが大切で、他人を責めてばかりいたら、せっかくのシグナルを見落とすことになる。

本題と関係ない感想ばかりで申し訳ないのだが、クレームをつけるような勘違いな人には同調できないので、どうしても本題からずれてしまう。

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