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羽田空港国際線ターミナルに行ってみた

2010年10月21日に羽田空港国際線ターミナルが開業した。国際線の飛行機に乗る用事はないのだが、とりあえず見物に行ってみた。

京浜急行で行ってみたのだが、改札を出てから長いエスカレーターを上がる。時間がかかるので、エレベーターを利用する方がよいかもしれない。3階まで上がると出発ロビーである。モノレールの改札は3階にあるので、改札を出ると目の前が出発ロビーである。

出発ロビーは成田の第2ターミナルを半分くらいの大きさにしたような感じである。まだ国際線の便数が少ないのでチェックインカウンターは空いている。翌日早朝出発の便では、前日からチェックインできるようである。早朝発の便を利用するとなると前泊が必要になるので、先に荷物を預けて余裕を持って搭乗ゲートに行けるのは便利である。

エスカレーターを上がって4階に行くと、飲食店や土産物店が並んでいる。見物客が多いせいか、飲食店は混雑していたが、国際線の利用客だけが利用するならちょうど良い規模である。

5階には展望デッキがある。現状では搭乗ゲートには余裕があるが、意外と沖泊めが多い。日中に中国や韓国へ往復して、深夜にその他の国へ向かって出発するので、夜間に停泊している飛行機が多いのだろう。

前方にはA滑走路が見える。北風のときには南側からの着陸用として使われるので、続々と飛行機が着陸してきて退屈しない。南風のときには南側への離陸用として使われる。はるか遠方にはC滑走路で離着陸する飛行機やD滑走路で離着陸する飛行機が見える。D滑走路が供用されてから、常時4本の滑走路を使う運用になったので、とても複雑である。国際線ターミナルビルよりもむしろ、飛行機の複雑な動きの方が面白い。

2階に降りると到着ロビーである。税関を出てすぐ目の前にバスの切符売り場がある。バスに乗る場合にはここで切符を買ってから、少し前方に歩いてエスカレーターを降りてバス乗り場へと移動する。首都圏各地へ向けてバスの路線があり、とても便利である。前方左側にはモノレールの改札があり、改札口から入ってエスカレーターを上がると浜松町行きのホームに出ることができる。前方右側には京浜急行の改札口がある。改札口を通ってから少し歩いてエスカレーターを下ると、品川方面行きホームに出ることができる。

全般的に、動線は極めて効率的である。しかも現状ではキャパシティに余裕があるため、移動はとてもスムースである。交通の便もさることながら、ターミナルビルの使いやすさにおいても成田よりも便利である。成田に近い所に住んでいる人は別として、首都圏の大半の人にとっては、羽田発の国際線が利用できるなら、羽田を利用したいと思うのではないだろうか。

ただし、昼間の国際線の発着枠はほとんどないので、中国や韓国へ行く場合を除くと利用できる時間帯は限られている。深夜発や早朝着の便なら便利だが、機材の運用の都合上、深夜着の便や早朝発の便も設定せざるを得ない。夜11時着の便を利用すると、夜12時頃のバスで帰ることになるが、自宅に到着するのは夜中の1時以降だろう。また、朝6時台の便に乗るためには朝4時台に空港に到着する必要があるが、その時間帯に公共交通機関で羽田に到着することはできない。したがって、前泊や後泊のニーズがあるのだが、あいにく現時点では国際線ターミナルにはホテルが併設されていない。第2ターミナルにあるエクセルホテル東急か、穴守稲荷にあるJALシティや東横インを利用するしかないので、たとえ送迎バスがあるとしても不便である。できればターミナルビルにホテルが欲しいところである。2013年完成を目処にターミナルビルを拡張する計画があるので、その際にはぜひホテルを併設してほしい。

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