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ThinkPad X13とMacBook Air

MacBook Airと同じクラスで比較するならThinkPad X13だろうと思って比較してみた。ThinkPad X13はしばらく前までは12.5インチディスプレイを積んでいたが、同じサイズでディスプレイを13.3インチに拡大した。まずMacBook Airと似ている項目から。

  • 価格:ともに最小構成の価格でThinkPad X13のセール価格は97152円、MacBook Airは115280円。ただしThinkPad X13の最小構成はディスプレイがFHDですらなくHDであり今どきありえないので、FHDの機種で比較すると119119円とほぼ拮抗している。
  • 寸法:ThinkPad X13は約 311.9x217x16.5mm、MacBook Airは304.1x212.4x16.1mmとほぼ同じサイズだがThinkPad X13の方がフットプリントわずかに小さく厚さがわずかに大きい。
  • 重量:ThinkPad X13は1180g、MacBook Airは1290gと、これもThinkPad X13の方が有利。尚、ThinkPad X13は標準で天板がカーボンであり、上記はカーボン天板での数字だが、インテルチップの廉価版およびAMDチップの機種は天板が樹脂製であり大きさ重さが一回り大きい。いずれにせよ、いまどきの携帯性重視のノートPCは900g前後なので、決して軽くはない。
両者で異なるのは以下の項目。
  • ポート:MacBook AirがThunderbolt 3対応のUSB Type-C端子2個とステレオミニジャック1個のみに対して、ThinkPad X13は昔ながらの構成でUSB 3.1 Type-Aが2個、USB Type-Cが2個(うち1個がThunderbolt 3対応、もう1個はVideo-out対応)、HDMI、イーサネット拡張コネクター、セキュリティーキーホール(いわゆるケンジントンロック用)、ステレオミニジャックと全部ついており、USBハブを携帯する必要がない。
  • ディスプレイ:ともに13.3インチだがMacBook Airは16:10で2,560 x 1,600なのに対し、ThinkPad X13は16:9でFull HDの1920x1080。たしかにFHDでは画面はきれいではないが、Excelを使う程度なら十分な解像度ではある。
  • キーボード:MacBook Airのキーストロークが1mmに対してThinkPad X13は筐体の厚さに余裕があるのか2mmある。薄型化していないのでトラックポイントの使い勝手も従来通り。
  • CPU:ThinkPad X13はインテルチップ、MacBook AirはM1チップ。
  • OS:当然異なる。ビジネスで使うとなるとWindows版のMS Officeが未だに必要だが、iPhoneとの連携ならmacOSの方が圧倒的に有利なので、iPhoneを持っている個人が使う分にはmacOSの方が便利かもしれない。
  • ファン:ThinkPad X13は底面に給気口、側面に排気口があるのに対し、MacBook Airはファンレスで静か。ファンの吸気を気にする必要が無いので置き場所を選ばない。
  • 納期:MacBook Airはカスタマイズ無しならアップルストア等に店頭在庫がありすぐ買えるが、ThinkPad X13は納期4週間程度。最短2週間で出荷とあるが、出荷されてからが長い。これは受注後に深センの工場で生産され空輸と通関を経てから配達されるためである。春節の時期には受注から出荷まで余計にかかる。
敢えて軽さを追求せずMacBook Airと同じくらいの重量でよいと割り切れれば、ビジネスユースでは外部ポートが充実していてキーボードの打ちやすいThinkPad X13の方が圧倒的に有利。ビジネスに必要なものを一切犠牲にしない昔ながらのThinkPad。ハードウェア性能が良くて発熱が少なくて静かなのはMacBook Airなので個人が自宅で使うなら魅力的。

ThinkPad X13の実機を店頭で見たところ、意外と大きそうに見える。側面に各種ポートがあるため厚さを確保する必要があるためだろうか。自宅メインで使ってたまに持ち出す程度ならこの大きさ重さでも問題ないが、頻繁に持ち運ぶならThinkPad X1 CarbonやThinkPad X1 nanoの方がよいかもしれない。キーボードとトラックポイントは厚さに余裕がある分、隣りにあったThinkPad X1 Carbonよりも使いやすかった。ボディの剛性感はMacBook Airの方が上。底面と天板が曲面になっているのが剛性で有利。そういう意味からも個人が自宅で使うならMacBook Airの方が有利かもしれない。

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