スキップしてメイン コンテンツに移動

ThinkPad X1 Carbonを修理に出した

ある日を境にThinkPad X1 Carbonディスプレイ右側に縦筋が入るようになった。ネットで状況を調べてみると、どうやらディスプレイドライバを再インストールしても治らない場合にはフレキケーブルの接触不良らしい。ディスプレイの縁に触れると筋ができたり消えたりするという記述もあり、ディスプレイの右下の縁に軽く触れたところ、筋が増え、縦筋に加えて横筋もできた。これはハードウェアの不良だろうと判断した。幸い保証期間内だったので、修理に出すことにした。

レノボのサイトに「修理サービスの流れ」というページがあり、それを参照した。幸い別件でeServiceのアカウントを登録済だったが、製品が未登録だったので型番の上4桁とシリアル番号を登録してから、サービスリクエストのページで故障の状況を入力し、送信した。

翌日にサポート・スタッフから電子メールでコンタクトがあり、メール送信フォームに必要な情報を記入の上、送信した。今回はディスプレイのハードウェアの故障だが、OSやHDDの初期化に同意を求められたり、ログインパスワードの消去または開示を求められた。Windows 8.1ではMicrosoft IDをログインパスワードにしているためパスワードを消去すうことはできず、代わりに修理期間中の仮パスワードに変更してそれを開示した。

修理中には当然使えなくなるが、ThinkPad X1 Carbon導入まで使っていたThinkPad X200sを予備機としていつでも使えるように手入れしていたし、主要なデータは概ねクラウド上にあるので、さほど支障しなかった。とはいえ、ThinkPad X1 Carbonの大きくてきれいな画面と薄くて軽いボディに慣れてしまうと少々使いにくく感じられるのだが、昔ながらのキーボードとトラックポイントボタンは実に使いやすい。一方、ネットワーク周りはVista以降新しいものほど改善されていて、VistaからWindows 7にOSを入れ替えたときにはネットワーク接続の所要時間が随分短縮されたと感じたのだが、普段Windows 8.1を使っていて久しぶりにWindows 7を使っていると、ネットワーク接続に時間がかかると感じる。また、Windows 7には従量課金接続時のデータ転送量節約機能が無いので、そういう点では不便を感じた。

サービスリクエストから3日後に佐川急便から集荷があった。梱包は佐川でやってくれるのでPC本体を渡すだけである。付属品を渡す必要は無い。サービスリクエストから4日後にレノボ・リペアセンターに到着した。ステータスは「修理作業中」になった。6日後にはステータスが「修理対応保留」になった。部品到着待ちだと日数がかかりそうだと心配したが、7日後には「修理作業中」に戻った。サービスリクエストから17日後にやっと「修理完了」のステータスになった。

サービスリクエストから18日後に同じく佐川急便で届いた。修理で預かる期間は通常は1週間から10日程度とのことだが、今回は15日と通常の倍近くかかった。添付されていた明細書によると液晶パネル交換とのことで、おそらく部品の取り寄せに時間がかかったのだろう。

修理に際して漏洩したら困るデータはすべて消去したので、データを復旧することになった。
  • ログインパスワードの変更
  • ファイル履歴からのファイルの復元
  • アンインストールしたソフトウェアの再インストール
  • クラウドデータの同期
それでも、Windowsのファイル履歴機能を使って消去前のファイルを復旧したおかげで思いのほか早く復旧することができた。一部のクラウドデータの同期に時間がかかったが、クラウドデータの同期はバックグラウンドでできるので、そんなに不自由しない。

今回修理に出してみて感じたのは、データの消去と復旧の煩雑さと、修理に要した日数の長さだった。一方、主要な手続はすべてウェブ上でできるし、本体をそのまま佐川に渡すだけだったので、やり取りそのものは極めて簡単だった。

このブログの人気の投稿

中野駅配線改良案

【現状での課題】 発着番線がバラバラでわかりにくい。 緩行線新宿方面行きは2番線または5番線発。三鷹方面へは1番線発、3番線発、または6番線発。東西線は4番線または5番線発。次の列車の発着番線を階段下の電光掲示板でいちいち確認しなければならない。 対面乗り換えができない。 緩行線と快速との対面乗り換えができないばかりでなく、緩行線と東西線との対面乗り換えもできない。緩行線中野止まりの列車から三鷹方面への乗り換えは2番線から3番線への移動が必要。東西線中野止まりの列車から三鷹方面への乗り換えは4番線から1番線への移動が必要。緩行線上りから東西線への乗り換えは5番線から4番線への移動が必要。緩行線上り東西線直通列車から緩行線上り新宿方面への乗り換えは5番線から2番線への移動が必要。すべて階段の昇り降りが伴う。 中野駅での乗り換えの不便さから派生する杉並三駅問題。 高円寺、阿佐ヶ谷、西荻窪から新宿方面に行く場合、中野駅で快速に乗り換えるのも、東西線直通列車から緩行線に乗り換えるのも不便であり、新宿志向の強いこれらの駅で快速が通過すると極めて不便になる。そのため、快速列車がこれらの駅に停車せざるをえなくなり、快速の所要時間が増大し、遠方からの旅客の負担になっているのに加え、特別快速や特急のダイヤも制約される。 【背景】 緩行線の車庫の存在。 大正時代に両国から中野までの線路が建設されて以来、中野が総武線からの乗り入れ列車の終点であり、車庫も中野にあった。現在は検修機能は三鷹に集約されているものの、留置線は引き続き使用されている。なお、三鷹の車庫はもともとは快速線用として建設されたもので、豊田に快速線の車庫ができた際に緩行線の車庫になった。 総武線側と中央線側の旅客数の違い。 比較的混雑する総武線側は列車本数が多く、しかも都心側で折り返し可能な駅が中野と三鷹しかない。一方、中央線側は乗客数が少ないため、輸送力を調整する必要がある。現状では中野を境に輸送力に大きな差をつけているが、緩行線の利便性を向上して乗客数を増やせば中野での折り返しが必要なくなる。 東西線と緩行線の両方に中野駅折り返し列車が存在する。 そのため、緩行線の2面3線のホームが東西線の島式ホームを挟み込む形になっている。2番線は主に中野での折り返し列車向けに使われているが、車庫への入出庫用...

iTunesの「空き領域へ曲を自動的にコピー」機能

音楽再生環境をiPhoneに移した。電話を着信した際に、即座に通話できるようにするためである。しかしこのiPhoneはメモリ容量が16GBしかない。64GBあれば手持ちの音楽ライブラリのほぼすべてを入れることができるのだが、そもそも電話として導入されているものなので贅沢は言えない。Android端末だとmicroSDカードを挿して容量を増やすことができて、今なら128GBのmicroSDXCカードが4000円くらいで買えるのだが、iPhoneやiPodだと内蔵されている容量しか使えない。 どのみち64GB分に音楽ライブラリがあったって全部聴くにはまるまる21日かかるのだから、一度に全部を持ち歩く必要もない。それに、普段シャッフル再生ばかりなので、その日に聴く分だけランダムにコピーされていれば十分である。幸い、iTunes上で同期する際には「空き領域へ曲ど自動的にコピーする」というオプションがあり、これを有効にしておくと、その名の通りiTunes側で適当に曲を見繕って入れてくれる。これはもともとiPod shuffle向けの機能だったのだが、iPod shuffleに限らず音楽ライブラリのサイズに比べて音楽プレイヤーのメモリ容量が不足する場合には便利な機能である。 それだけだと「そういう機能がありますよ」という紹介でしかないのだが、しかし、少し調べてみた限りでは、iTunesがどうやって曲を選んでいるのかよくわからない。どうせシャッフル再生するので、同期するたびにランダムに選んでくれれば十分なのだが、コピーされた曲を見てみると、ある程度アルバム単位でまとめてコピーしているように見える。また、同期するたびに再生済の曲を削除して別の曲を代わりに入れてくれるとありがたいのだが、そうなっているようにも見えない。だとすると時折曲を入れ替える必要があるかもしれない。 できれば、特定のジャンルの中から、あるいはチェックマークをつけたアーティストやアルバムの中から容量に合わせてコピーするとかできればよいのだが、今のところそういう機能は無いようである。

ThinkPad X13とMacBook Air

MacBook Airと同じクラスで比較するならThinkPad X13だろうと思って比較してみた。ThinkPad X13はしばらく前までは12.5インチディスプレイを積んでいたが、同じサイズでディスプレイを13.3インチに拡大した。まずMacBook Airと似ている項目から。 価格:ともに最小構成の価格でThinkPad X13のセール価格は97152円、MacBook Airは115280円。ただしThinkPad X13の最小構成はディスプレイがFHDですらなくHDであり今どきありえないので、FHDの機種で比較すると119119円とほぼ拮抗している。 寸法:ThinkPad X13は約 311.9x217x16.5mm、MacBook Airは304.1x212.4x16.1mmとほぼ同じサイズだがThinkPad X13の方がフットプリントわずかに小さく厚さがわずかに大きい。 重量:ThinkPad X13は1180g、MacBook Airは1290gと、これもThinkPad X13の方が有利。尚、ThinkPad X13は標準で天板がカーボンであり、上記はカーボン天板での数字だが、インテルチップの廉価版およびAMDチップの機種は天板が樹脂製であり大きさ重さが一回り大きい。いずれにせよ、いまどきの携帯性重視のノートPCは900g前後なので、決して軽くはない。 両者で異なるのは以下の項目。 ポート:MacBook AirがThunderbolt 3対応のUSB Type-C端子2個とステレオミニジャック1個のみに対して、ThinkPad X13は昔ながらの構成でUSB 3.1 Type-Aが2個、USB Type-Cが2個(うち1個がThunderbolt 3対応、もう1個はVideo-out対応)、HDMI、イーサネット拡張コネクター、セキュリティーキーホール(いわゆるケンジントンロック用)、ステレオミニジャックと全部ついており、USBハブを携帯する必要がない。 ディスプレイ:ともに13.3インチだがMacBook Airは16:10で2,560 x 1,600なのに対し、ThinkPad X13は16:9でFull HDの1920x1080。たしかにFHDでは画面はきれいではないが、Excelを使う程度なら十分な解像度ではある。 キーボード:Mac...