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オリンピック疎開で観光需要を掘り起こせ

東京オリンピック開催期間中は都心部で交通が混乱することが予想される。それでは仕事にならないのでせっかくだから疎開したくなる。

【準備】
オリンピック期間中にはボランティアをする人もいるだろうから、期間中を有給休暇消化奨励週間に位置付け、企業は従業員の休暇取得を妨げないようにする。企業が休業をためらうのは取引先の都合に合わせるためだが、みんなで休めば怖くない。盆暮れゴールデンウィークと同様の位置づけにすればよい。

大規模災害で東京が壊滅する場合に備えた予行演習として、本社機能を遠隔拠点に移すことも事業継続の観点から重要である。同様に、従業員の多数が負傷や病気で業務に従事できなくなっても事業を継続できる仕組みが必要である。

【飛行機で海外へ】
オリンピックの際には世界各国から選手やスタッフがチャーター機で東京入りする。しかしチャーター機を2週間も羽田や成田で遊ばせるわけにはいかないので、チャーター機はいったん空で母国に戻る。そこに日本人観光客を乗せればよい。同様に選手やスタッフを迎えに行くチャーター機は往路は空なのでそこに日本人観光客を乗せれば航空会社は2倍稼ぐことができる。日本人観光客は現地に2週間近く滞在するので、その間現地にお金を落とす。

オリンピックでは世界各国から選手団が来るので、通常ならノンストップ便が設定されていないような国にもノンストップで行けるチャンスである。

【クルーズ船】
2週間も休むとなると移動ばかりではせわしない。クルーズ船なら3食昼寝付でのんびりできるし娯楽も豊富なので退屈しない。大型船舶を用いたカジュアルクルーズだとだいぶコストが安くなっている。東京オリンピック観戦クルーズとして東京港や横浜港に寄港してもらい、開催期間中に日本人観光客を乗せてもう一稼ぎすればよい。夏の東京は暑いので、アラスカや北極海方面に行けば避暑になる。オリンピックが終わったらまた東京港や横浜港に戻ってきてオリンピック観戦客を乗せて帰ればよい。

ベイブリッジやレインボーブリッジによって船の高さが制約されるので2000人乗り10万トンクラスの船の寄港は難しいが、1000人乗りクラスの船なら寄港できる。大洗港第4埠頭でもクルーズ船が発着でき、茨城県はクルーズ船を積極的に誘致しているが、あいにく5万トン超えの船には対応できない。

【フェリーで北海道へ】
2週間の休みがあればフェリーで往復3日かかっても残り11日間で北海道を車で走ることができる。短期間の旅行では主な観光地にしか立ち寄れないが、まとまった日数で車で走ることができれば今まであまり注目されなかった所にも行くことができる。

ただし大洗港でフェリーが接岸できるのは第3埠頭のみ。現在夕方便と深夜便の2便が発着しており、船が接岸している時間帯には他の船は接岸できない。大洗港以外でも仙台港や新潟港発着のフェリーもあるし、宮古や八戸発着のフェリーもある。運転は大変だが青森発着の青函フェリーや大間発着のフェリーもある。

【安価な長期滞在施設がほしい】
日本各地で急速に空き家が増えているが、改装して人が住める状態にすれば観光客を受け入れることができる。地元の人にとっては何もない退屈な田舎であっても、都市住民にとっては非日常である。きちんとした運営会社が空き家を買い取って正規の宿泊施設として運用すれば安心だし、建物も適切に維持される。

今では過疎地の家は安いので自分で買い取って別荘にしてもよいのだが、同じ所に通っているとじきに飽きてしまう。全国各地に別荘のように使える家があれば便利である。

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