週末に東京から大阪まで移動する用事ができたので、EXお出かけ早特を利用してN700系のグリーン車に乗ってみた。
EXお出かけ早特は期間限定の切符で、3日前までにエクスプレスで予約することを条件に、土休日限定で新幹線に安く乗ることが出来る。特にグリーン車が相対的に割安である。普通車用は東京新大阪間13100円でEX-ICより高いのに制約が強い。グリーン車用は東京新大阪間で14500円であり、EX-ICよりも1500円高いだけ、正規の運賃料金と比べると500円程度高いだけである。これなら使わない手はない。ただし、ぷらっとこだまグリーン車エコノミープラン11500円と比べると3000円高い。名古屋までならこだまでも2時間50分なのであまり気にならないが、新大阪までだとのぞみで2時間半、こだまで4時間なので、のぞみを選ぶ場面もあるかもしれない。
こだまのグリーン車は、ぷらっとこだまにせよIC早特にせよ比較的安いので、東海道新幹線に乗るときにはこだまのグリーン車に乗るようにしているが、最近は700系が増えてきたとはいえ、こだまにはN700系が充当されないので、今までN700系のグリーン車に乗る機会が無かった。このたび、EXお出かけ早特で初めてN700系のグリーン車に乗ることになった次第である。
EXお出かけ早特は紙の切符を発券する必要があるため、モバイルSuicaと併用できない(改札内の指定席券売機で発券する場合には、東京駅までの切符を券売機に挿入する必要があるため)。東京駅で一旦改札を出て、エクスプレス予約受取専用券売機で受け取る。これがEX-ICならそのまま新幹線乗り継ぎ改札でモバイルSuicaをタッチするだけで済むのだが。
東京行きの列車が折り返す場合には、車内清掃があるので、出発直前まで乗車できない。ホーム下の待合室に電源のある席があるので、直前までそこで時間を潰すのがよい。ホーム上は当然のことながら冷房が効いていない。
さてグリーン車だが、内装は700系よりも落ち着いている。座席は固めだが、これがよい。特に、腰をしっかりと支えるのがよい。腰痛持ちにはN700系の方がよいだろう。新大阪までの2時間半だとさほど差はないのかもしれないが、広島まで乗り通すならN700系の方が疲れないかもしれない。窓は700系の普通車並の大きさであり、さほど圧迫感を感じない。肘掛横にイヤホンジャックがついているので挿してみたところ、ノイズが大きすぎて使い物にならない。座席背面のテーブルは大きいし手前にスライドするので、ノートPCを置いて作業するのに向いている。ただし、仕事をするのでなければ、フットレストに足を載せて膝の上にノートPCを乗せる方が姿勢は楽である。iPadならおそらく膝の上に置く方が使いやすいだろう。座席肘掛に格納されているテーブルを取り出して使うこともできる。飲み物を置く程度ならこちらの方が使いやすい。
700系と比べると揺れは少ない。しかし音はさほど静かではない。車体の基本構造は700系と同一だし、700系の8号車9号車が付随車であるのに対してN700系の8号車9号車は電動車だからかもしれない。あと、人間も騒音の発生源なので、体感的にはガラガラの700系こだまのグリーン車の方が静かかもしれない。現実的に考えても、新大阪止まりの700系のぞみの方が静かだろう。もちろん、人間の発する騒音も含めて、グリーン車の方が普通車よりも静かである。全般的には東北新幹線よりも静かで乗り心地が良い。バラスト軌道が高速化の妨げになっているとはいえ、乗客にとっては静かで乗り心地のよいバラスト軌道の方がよい。全周幌のおかげでデッキ部分も静かになったと言われるが、ものすごくうるさくはなくなったという程度で、在来線特急のデッキと同程度の騒音である。
車体傾斜制御を行う掛川付近では、左右への遠心力を感じるが、一定の速度を保っている。連続して時速270kmで走れるし、加速性能も良いので、700系よりも速いはずなのだが、東京新大阪間の所要時間は大半の列車で2時間36分のままである。これは、先行列車に追いつかないよう余裕を持って走っているのと、関ヶ原での積雪による遅れに備えて余裕時間を取っていると、300系や700系でも走れるようにするためだろう。このままだと営業最高速度を285kmや300kmに引き上げても効果がない。こだまも含めてN700系に統一されてこだまが速く走れるようになったら、もう少し速く走れるかもしれない。
結論からいえば、700系と大差ない。N700系の優位は電源と無線LANがあることと、全車禁煙であることである。車内でPCを使って仕事をするなら電源のあるN700系の方が安心だが、iPadならまる1日バッテリーを気にせず使えるので、車内の電源にこだわる必要はない。700系でも車端部の座席には電源があるので、どうしても電源を使いたければそういう席を確保すればよい(車端部なので乗り心地は悪いし、人の出入が多くて落ち着かないが)。
無線LANは全線通しで使えるという点では便利だが、スピードは遅い。イーモバイルは現時点ではまだ小田原三島間と新富士静岡間で圏外になるが、それ以外では問題なく使えるし無線LANよりも速い。iPad WiFiなら車内で無線LANを使える方が有利だが、イーモバイルのPocket WiFiと組み合わせて使うこともできる。iPad 3Gなら全線でソフトバンクの回線を使える。
全席禁煙であることはたしかに利点であり、特にグリーン車に乗るときには8号車9号車だけでなく10号車も選択できるという利点がある。しかしこれも列車全体が空いていればわざわざ10号車を選ぶ必要はない。
ビジネストラベラーはN700系に集中する傾向があるし、博多行きのぞみは新大阪行きのぞみよりも混雑するので、特に平日は新大阪止まりの700系のぞみの方が空いている。空いている列車が好みなら敢えて700系を選ぶのもありかもしれない。
EXお出かけ早特は期間限定の切符で、3日前までにエクスプレスで予約することを条件に、土休日限定で新幹線に安く乗ることが出来る。特にグリーン車が相対的に割安である。普通車用は東京新大阪間13100円でEX-ICより高いのに制約が強い。グリーン車用は東京新大阪間で14500円であり、EX-ICよりも1500円高いだけ、正規の運賃料金と比べると500円程度高いだけである。これなら使わない手はない。ただし、ぷらっとこだまグリーン車エコノミープラン11500円と比べると3000円高い。名古屋までならこだまでも2時間50分なのであまり気にならないが、新大阪までだとのぞみで2時間半、こだまで4時間なので、のぞみを選ぶ場面もあるかもしれない。
こだまのグリーン車は、ぷらっとこだまにせよIC早特にせよ比較的安いので、東海道新幹線に乗るときにはこだまのグリーン車に乗るようにしているが、最近は700系が増えてきたとはいえ、こだまにはN700系が充当されないので、今までN700系のグリーン車に乗る機会が無かった。このたび、EXお出かけ早特で初めてN700系のグリーン車に乗ることになった次第である。
EXお出かけ早特は紙の切符を発券する必要があるため、モバイルSuicaと併用できない(改札内の指定席券売機で発券する場合には、東京駅までの切符を券売機に挿入する必要があるため)。東京駅で一旦改札を出て、エクスプレス予約受取専用券売機で受け取る。これがEX-ICならそのまま新幹線乗り継ぎ改札でモバイルSuicaをタッチするだけで済むのだが。
東京行きの列車が折り返す場合には、車内清掃があるので、出発直前まで乗車できない。ホーム下の待合室に電源のある席があるので、直前までそこで時間を潰すのがよい。ホーム上は当然のことながら冷房が効いていない。
さてグリーン車だが、内装は700系よりも落ち着いている。座席は固めだが、これがよい。特に、腰をしっかりと支えるのがよい。腰痛持ちにはN700系の方がよいだろう。新大阪までの2時間半だとさほど差はないのかもしれないが、広島まで乗り通すならN700系の方が疲れないかもしれない。窓は700系の普通車並の大きさであり、さほど圧迫感を感じない。肘掛横にイヤホンジャックがついているので挿してみたところ、ノイズが大きすぎて使い物にならない。座席背面のテーブルは大きいし手前にスライドするので、ノートPCを置いて作業するのに向いている。ただし、仕事をするのでなければ、フットレストに足を載せて膝の上にノートPCを乗せる方が姿勢は楽である。iPadならおそらく膝の上に置く方が使いやすいだろう。座席肘掛に格納されているテーブルを取り出して使うこともできる。飲み物を置く程度ならこちらの方が使いやすい。
700系と比べると揺れは少ない。しかし音はさほど静かではない。車体の基本構造は700系と同一だし、700系の8号車9号車が付随車であるのに対してN700系の8号車9号車は電動車だからかもしれない。あと、人間も騒音の発生源なので、体感的にはガラガラの700系こだまのグリーン車の方が静かかもしれない。現実的に考えても、新大阪止まりの700系のぞみの方が静かだろう。もちろん、人間の発する騒音も含めて、グリーン車の方が普通車よりも静かである。全般的には東北新幹線よりも静かで乗り心地が良い。バラスト軌道が高速化の妨げになっているとはいえ、乗客にとっては静かで乗り心地のよいバラスト軌道の方がよい。全周幌のおかげでデッキ部分も静かになったと言われるが、ものすごくうるさくはなくなったという程度で、在来線特急のデッキと同程度の騒音である。
車体傾斜制御を行う掛川付近では、左右への遠心力を感じるが、一定の速度を保っている。連続して時速270kmで走れるし、加速性能も良いので、700系よりも速いはずなのだが、東京新大阪間の所要時間は大半の列車で2時間36分のままである。これは、先行列車に追いつかないよう余裕を持って走っているのと、関ヶ原での積雪による遅れに備えて余裕時間を取っていると、300系や700系でも走れるようにするためだろう。このままだと営業最高速度を285kmや300kmに引き上げても効果がない。こだまも含めてN700系に統一されてこだまが速く走れるようになったら、もう少し速く走れるかもしれない。
結論からいえば、700系と大差ない。N700系の優位は電源と無線LANがあることと、全車禁煙であることである。車内でPCを使って仕事をするなら電源のあるN700系の方が安心だが、iPadならまる1日バッテリーを気にせず使えるので、車内の電源にこだわる必要はない。700系でも車端部の座席には電源があるので、どうしても電源を使いたければそういう席を確保すればよい(車端部なので乗り心地は悪いし、人の出入が多くて落ち着かないが)。
無線LANは全線通しで使えるという点では便利だが、スピードは遅い。イーモバイルは現時点ではまだ小田原三島間と新富士静岡間で圏外になるが、それ以外では問題なく使えるし無線LANよりも速い。iPad WiFiなら車内で無線LANを使える方が有利だが、イーモバイルのPocket WiFiと組み合わせて使うこともできる。iPad 3Gなら全線でソフトバンクの回線を使える。
全席禁煙であることはたしかに利点であり、特にグリーン車に乗るときには8号車9号車だけでなく10号車も選択できるという利点がある。しかしこれも列車全体が空いていればわざわざ10号車を選ぶ必要はない。
ビジネストラベラーはN700系に集中する傾向があるし、博多行きのぞみは新大阪行きのぞみよりも混雑するので、特に平日は新大阪止まりの700系のぞみの方が空いている。空いている列車が好みなら敢えて700系を選ぶのもありかもしれない。