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iTunesのライブラリを外付けHDDに移す

320GBのHDDを160GBのSSDに換装したため、ディスク消費量を減らす必要に迫られた。普段使わないものは外付けのHDDに保管していれば十分で、必ずしも高価なSSDに入れておく必要はない。OSや主要アプリケーション以外でディスク消費量の大半を占めていたのがiTunesのライブラリだったので、これを外付けHDDに移す方法を調べてみた。

なお、以下の記述はWindowsを前提としたものである。

まず、換装前の「ミュージック」フォルダを外付けHDDにそっくりそのままコピーする。60GBもあると外付けHDDにコピーするだけで1時間はかかる。このデータは、換装後のSSDにはコピーしない。

SSDに換装した後で、外付けHDDをPCに接続し、"diskmgmt.msc"というプログラムを選択して起動すると、Windowsのディスク管理ユーティリティが立ち上がる。外付けHDDを選択して右クリックし、「ドライブ文字とパスの変更」を選択する。他のデバイスに干渉しないようなドライブレター(例えばZドライブ)を選択する。

換装後のSSDにiTunesをインストールし、最初に起動するときに、Shiftキーを押しながらiTunesのアイコンをダブルクリックする。すると、読み込むべきライブラリを指定して起動することができるので、外付けHDD上にある「iTunesライブラリ」のファイルを選択する。すると、iTunesのファイル一式が外付けHDDにある設定でiTunesが立ち上がる。当然のことながら、iTunes使用中には外付けHDDを常時接続していなければならず、そうでなければiTunesを起動できない。たしかに煩雑ではあるものの、そもそもPC上でiTunesを起動するのはiPodを同期させたりして外付けデバイスを接続するときだけなので、同時にやる分には追加的な手間はかからない。

iTunesの"iTunes media"のフォルダは、iTunesライブラリと同じ場所のフォルダが指定されるのだが、ここでiTunes mediaを指定する際に、ドライブ文字が特定されているため、常に登録済のドライブ文字で外付けHDDが認識される必要がある。そのために、予め外付けHDDのドライブ文字をZドライブ等に変更しておくのである。これをやらないと、先に接続したUSBメモリにドライブ文字を取られ、あるときはDドライブ、またあるときはFドライブなどとドライブ文字がその都度変わってしまう。そうなるとiTunesを起動できなくなり、都度iTunesライブラリの場所を指定しながらiTunesを起動する必要が生じる。

また、換装前のライブラリをそのまま使うことで、それまでの環境を引き継ぐことができる。iPodを再度まっさらにしてから同期する必要がないので、楽だし安全である。

このようにしてiTunesライブラリの巨大なデータをSSDから追い出すと、流通量が多く値段もこなれている128GBのSSDでも十分になる。特にWindows 7をクリーンインストールすると、余計なソフトウェアが入らなくなるので、ディスク消費量が大幅に減少する。ちなみに160GBのSSDを入れる場合には、実質的なディスク容量が150GBで、必要なものを一式入れた後でも125GBの空き容量が残っている。SSDの場合、空き容量が不足すると書き換えの負荷が集中して壊れやすくなるので、SSDの寿命を延ばすつもりで空き容量に余裕を持たせた方が良いだろう。

Vistaの頃にはOSの容量だけでもなぜか60GBもあって、どうやったらこんなに消費できるのか不思議だったが、Windows 7をクリーンインストールしたらOSの容量が15GBに減少した。SSD購入時の容量を40GB減らすことができるので、SSD購入価格が最低でも7000円は安くなる。特に160GBと256GBや300GBとの価格差は2万円ほどなので、ディスク消費量を節約することで2万円ほど安くつく。Windows 7のDSP版は10000円前後なので、敢えてお金をだしてWindows 7を買っても元が取れるし、Vistaから素のWindos 7に乗り換えることで軽快に動作することになるので、SSDに換装するなら、同時にVistaからWindows 7に乗り換えなければ損である。



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