従業員持株会の存在意義がよくわからない。どうして危険回避的なサラリーマンが自社の業績変動による所得変動のリスクにレバレッジをかけるのだろうか。給与所得を所与として所得変動のリスクをヘッジするなら、給与所得と逆相関する資産を保有するのが筋ではないか。
給与所得と逆相関する資産は、自社株のショートポジションである。ロングショートなら少ないネットポジションでロングポジションとショートポジションの両方を持てるので、サラリーマンの資産運用として手頃ではないだろうか。少なくともFXみたいな博打よりはましだと思う。
自社株を保有することのメリットとして、「従業員が企業の業績向上を意識するようになる」なんてまことしやかに言われているが、どのみち自社株を持てるような大手上場企業では、従業員一人の努力によって会社の業績が影響を受けることはない。自社株保有は動機づけなんかにはならず、単なるリスク増幅要因でしかない。サラリーマンが自分の給与に及ぼすコントロールは限られているので、これも同様に努力によってコントロールするものとみなすよりもむしろ、変動のリスクに晒されているものとみなすべきである。だから、なまじ努力して数字を操作しようとするよりもむしろ、数字は勝手に変動しうるものだと割りきって、ひたすらリスクをヘッジするのが正しい。経済が右肩上がりに成長していた時代だったら、「頑張れば報われる」なんて夢を見ることができただろうが、今は成長しない時代なのだから、それにふさわしいやり方を追求すべきである。
自社株をショートで持つとして、ロングで持つべきものは何だろうか。理想的なのは自社の業績変動と逆相関する資産なのだが、自国の株は大なり小なり景気と相関しているので、例えば先進国に住んでいるのだったら新興国の株とかが比較的ふさわしいのかもしれない。先進国の景気と新興国の景気は逆相関しているというわけではないものの、タイムラグがあるからである。
給与所得と逆相関する資産は、自社株のショートポジションである。ロングショートなら少ないネットポジションでロングポジションとショートポジションの両方を持てるので、サラリーマンの資産運用として手頃ではないだろうか。少なくともFXみたいな博打よりはましだと思う。
自社株を保有することのメリットとして、「従業員が企業の業績向上を意識するようになる」なんてまことしやかに言われているが、どのみち自社株を持てるような大手上場企業では、従業員一人の努力によって会社の業績が影響を受けることはない。自社株保有は動機づけなんかにはならず、単なるリスク増幅要因でしかない。サラリーマンが自分の給与に及ぼすコントロールは限られているので、これも同様に努力によってコントロールするものとみなすよりもむしろ、変動のリスクに晒されているものとみなすべきである。だから、なまじ努力して数字を操作しようとするよりもむしろ、数字は勝手に変動しうるものだと割りきって、ひたすらリスクをヘッジするのが正しい。経済が右肩上がりに成長していた時代だったら、「頑張れば報われる」なんて夢を見ることができただろうが、今は成長しない時代なのだから、それにふさわしいやり方を追求すべきである。
自社株をショートで持つとして、ロングで持つべきものは何だろうか。理想的なのは自社の業績変動と逆相関する資産なのだが、自国の株は大なり小なり景気と相関しているので、例えば先進国に住んでいるのだったら新興国の株とかが比較的ふさわしいのかもしれない。先進国の景気と新興国の景気は逆相関しているというわけではないものの、タイムラグがあるからである。