最近メモリがだいぶ安くなってきたので、この際ThinkPad X200sのメモリを増設することにした。Amazonと楽天で探してみたところ、上海問屋でTranscend製のが安かったので購入した。メール便の送料210円がかかったが、それでも他よりも安い。
もともとはPC3-8500の2GBのメモリが2枚ささっていたが、PC3-10600の4GBのメモリが2枚で2738円にまで値下がりしたので、気軽に買えるようになった。せっかく64ビット版のWindows 7を導入したので、値段さえ安くなれば、メモリ増設をためらう理由はない。4GBで不足するような使い方をしているわけでもないし、インテルのSSDを搭載しているので動作はそこそこ速いのだが、Google Chromeが大量にメモリを消費するのでメモリを増設したら少しは速くなるなり安定するなりするかなと思った次第である。
万一効果が無くても、別のマシンを購入した際に使い回すつもりである。例えば、Mac miniはメモリ2GBのモデルとメモリ4GBのモデルとで9000円の価格差があるが、メモリ2GBのモデルを購入して8GBに増設する方が安上がりである。
ThinkPad X200sのマザーボードはインテルのGS45で、サポートしているメモリはPC3-8500となっている。また、ThinkPad X200sのスペック上は4GBまでサポートしているとある。しかしネット上で検索してみるとPC3-10600のメモリを8GB挿して動作している事例が多数ヒットするので、それなら動作に問題はないだろうと思ってPC3-10600にした。PC3-8500のメモリも売っているが、値段が同じなら上位互換のメモリを購入した方が後で使い回す上で都合が良い。
注文からの翌日に出荷され、3日後に届いた。「1~5日後に出荷」とあるので、標準的だろう。
ThinkPad X200sでのメモリ換装は極めて容易である。電源を切りバッテリーとACアダプターを外してから、裏蓋のネジを2ヶ所外して蓋を開くとメモリモジュールが2枚ささっている。それを外して新しいメモリを挿して蓋を閉じるだけである。
電源を入れると無事に8GB認識されていた。仮想メモリの容量は自動設定にしてあるが、ちゃんと8GBになっていた。もともとインテルのSSDを入れていることもあって、OSの起動終了の速度に目立った違いはないが、Google Chromeのようなメモリ消費量の多いアプリケーションの立ち上がりが速くなり、動作も機敏になった。やっと64ビット版OSの本領を発揮することになった。あまり期待していなかった割には効果が大きい。2000円台の投資でここまで快適になるならお買い得である。
ThinkPad X200sは2009年5月の購入から2年半以上経過しているが、IntelのSSDに換装したり64ビット版Windows 7をクリーンインストールしたり、メモリを8GBに増設したりしているので、まだまだ現役である。1kg強の軽さでこのパフォーマンスにこのキーボードとトラックポイントなら、モバイルノートPCとしては新品と比べても遜色ない。
ThinkPad X200sのCPUは低電圧版Core 2 DuoのSL9400だが、CPUの性能が不足していると感じたことはない。やはりCPUよりもメモリやSSDに投資する方がパフォーマンスが向上する。SATA3に対応していないとかUSB 3.0に対応していないとかいうのも全く気にならない。唯一残念なのは、HDMI端子がついていないために気軽にテレビにデジタル接続できないことくらいである。ただし普段はセカンドディスプレイを使わないので、別段支障はない。