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Audio-TechnicaのデュアルバランスドアーマチュアイヤホンATH-IM02を導入



長らく使ってきたApple In-Ear Headphoneが断線しかかっていて、リモコンも正常に動作しなくなったので、寿命が来る前にと思ってイヤホンの代替品を探していた。店頭で試聴してまず気に入ったのは ATH-CK90ProMK2だったのだが、必要になってから買おうと思っているうちに生産が終了してしまい、後継機であるATH-IM02に移行してしまった。ATH-CK90ProMK2はモデル末期で平均13000円くらい、底値では1万円強で買えたのだが、ATH-IM02は新製品なので価格が高く、値下がりを待っていた。そこでアマゾンが16700円のポイント10%還元で実質15000円くらいで買えるようになったので、やっと発注できた。



ちなみに普段聴くのはClassical中心で、特に屋外で聴くのはピアノ曲が中心である。音量をあまり上げずに半ば耳栓代わりに使っている。そのため遮音性をとても重視している。屋外であまり遮音性が高いと物音が聞こえなくて危険かと思いきや、都会の雑踏や乗り物の騒音は思いのほか大きいので、コンプライのイヤーチップをつけても聞こえるものは聞こえてしまう。音楽を止めれば人と話すこともできる。

ATH-IM02も店頭で試聴済で、先代のATH-CK90ProMK2同様音がはっきりと聞こえて、今まで聴いいていた音楽は実はこんなに美しいものだったのかと感じるが、それは安いヘッドホンから高いヘッドホンへと移行するときの通過儀礼のようなものなので、それ自体はあまり参考になるまい。

ATH-IM02になってからコードを耳の上を通して掛けるいわゆるShure掛けになった。おかげでタッチノイズが減少したし、コードが何かに引っかかって引っ張られたときに弾みで耳から外れてしまうことがなくなった。また、通常のカナル式だと耳の穴で引っ掛けることになるのでフィット感が装着感に影響するのだが、耳たぶの上で支えているため、耳の穴をぴったり塞いでいなくてもさほど問題ない。

最初はイヤホンの尖った部分が耳たぶに刺さって痛かったのだが、よく見ると本体に接続されるケーブルが横向きなのが正しい装着法のようで、その通りにしてみたら楽になった。また、本体につながる針金によって本体の向きを固定できるので、音がよく聞こえるポジションを探しだしてそこで固定するとだいぶ聞き取りやすくなる。

先代のATH-CK90ProMK2と同様にイヤーチップの中にはコンプライのT-500のMサイズが付属している。遮音性を求めるならコンプライの方が有利なのだが、他のイヤーチップ同様にサイズが合わないと遮音性も低音の鳴りも悪くて、せっかく高価なイヤホンを購入しても本来の性能を発揮できないので、Mサイズで小さいなら別途Lサイズを購入する必要がありそうである。オーテク純正のシリコンイヤーチップの方は 装着感は悪くないものの、こちらも隙間ができてしまうので遮音性はいまいちである。

そこでまず余っているソニーノイズアイソレーションイヤーピースを装着してみた。オーテク純正のシリコンイヤーチップに比べると遮音性能はいくぶん改善している。しかしそれでもまだ十分とは言いがたい。そのため、T-500のLサイズを購入しようと思ったのだが、別のイヤホンにつけていたTx-400の在庫が余っていたので、試しにつけてみたところ、遮音性はすこぶる良好である。これなら当分はTx-400で済みそうである。どのみちコンプライは暑い季節には柔らかくなりすぎて使えないので、春先までは現存のTx-400を使い、夏はソニーのノイズアイソレーションイヤーピースを使うつもりでいる。基本的に夏はシリコンイヤーチップ、冬はコンプライで使っている。コンプライの新しいのを買うのは秋以降になるだろう。しかしその時点でT-400を買うかT-500を買うかはまだ決めていない。

Tx-400をつけて外で使ってみると、良く言えば音抜けが良い、悪く言えば遮音性が乏しい。同じイヤーチップを別のカナル式イヤホンでも使っていたが、そちらの方が遮音性が高かった。音が篭もらなくなったという点では、静かな所で聴く分には音質向上につながるが、うるさい所では音がかき消されてしまう。音量を上げればもちろんよく聞こえるのだが、そんなに音量を大きくしたら耳が疲れてしまう。

音については適切に述べる自信が無いが、音数の多い管弦楽でもはっきり聞き取れるようになった。今まで周囲の騒音にかき消されやすいので外出時には管弦楽を避けていたのだが、これなら外でも聴けそうである。一方、ピアノの音はややこもったような感じだが、これはむしろ原音に近づいたためではないかと思う。いろいろな音が聞こえるようになって、良くも悪くも原音の特徴が出ているではないだろうか。

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