MS Officeを買ったらOneNoteというEvernoteもどきのものがついてきたので、本格的に導入するかどうか検討するために試用した。
結論から言うと、OneNoteはMS Officeの一部であり、いわば階層構造のMS Wordである。WordやExcelやPowerPointの素材を使ってノートを作りたいなら便利かもしれないが、テキストデータの入力がメインでそういうものを使う必要がなければEvernoteで十分だと思う。
OneNoteの利点は以下の通りである。
結論から言うと、OneNoteはMS Officeの一部であり、いわば階層構造のMS Wordである。WordやExcelやPowerPointの素材を使ってノートを作りたいなら便利かもしれないが、テキストデータの入力がメインでそういうものを使う必要がなければEvernoteで十分だと思う。
OneNoteの利点は以下の通りである。
- OneDrive上にファイルがあるので、複数のデバイスで使うことができる
- ファイルを自動で同期するか手動で同期するか選ぶことができるため、従量課金接続のもとでは自動で同期しないようにすることもできる
- OneDrive上でファイルを編集するのが容易
- iOSやAndroidやMacでも無料で使うことができる
- MS Officeと統合されている
- ウェブページのクリッピングにも対応している
- Wordと同様に共同作業のための変更履歴や承認の機能がある
要はEvernoteでできることはすべてOneNoteでできるということである。一方、以下のような欠点もある。
- MS Officeなのでファイルサイズが肥大化しやすい
- 1ノート1ファイルなので、一つのノートに多数のタブやページをつけるとファイルサイズが肥大する
- 最初から階層構造で管理しているので、階層化しにくいものを扱いにくい
- Windows版以外のアプリはまだ完成度が低い
OneNoteの長所を活かすことのできる使い方としては以下のようなものが考えられる。それは、仕事で何かの資料を作成する際の作業場としてである。最終成果物がWordファイルだったりPowerPointファイルだったりする場合であっても、当然そこに至るまでには、過去のMS OfficeファイルやPDFファイルやウェブページのクリップといった様々な資料を収集して管理する必要がある。従来のMS Officeだと作業用のフォルダに関連ファイル一式を突っ込んで作業することになるが、それらのファイルをエクスプローラーの階層構造の中だけで管理するのは面倒なので、一つのノートブックの中でタグをつけたりページを作ったりして材料を置いて、その中の各種素材を切り貼りして成果物を作成する。これは一人で作業する場合であっても共同で作業する場合であっても同様である。
ファイルがクラウド上にあるので、職場でやり残した作業を自宅で引き続き行うことも可能だろう。その半面、ファイルサイズが肥大する傾向があるので、ディスクスペースはOneDrive上に7GBあれば当面は足りるだろうが、回線が太くてかつ従量課金されていない環境でないと作業しにくい。