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遅ればせながらEvernoteを始めてみた

巷ではEvernoteというクラウドのメモ帳サービスが有名らしく、遅ればせながら試してみることにした。

もともとPCを筆記用具として使ってきたが、いろいろな端末から共有できれば便利かと思った次第である。Gmailが普及し始めた頃、Gmailをファイルサーバやメモ帳代わりに使う人がいたので、それ専用のサービスというのはそれなりにニーズがあるのかもしれない。

クラウドで集中管理するならGoogleの各種サービスの方が親和性が高そうだが、Evernoteの利点は、クライアントでローカルで使う事もできる点である。自動でクラウドと同期させることもできるが、同期を手動にして、ずっとローカルで使うこともできる。EvernoteのクライアントはWindows版だけでなくiPhone/iPad版があったり、Mac版があったり、各種スマートフォン用のものがあったりして、どんな環境でも使うことができる。iPhoneやiPadにはソフトウェアキーボードしかないので、文字入力にはあまり敵していないが、既存のメモを同期させて閲覧することができるし、PDFや画像も閲覧することができるので、ビューアーとしては申し分ない。カメラで撮影した画像も扱うことができるので、手書きメモやホワイトボード上の板書も扱うことができる。仕事の環境としては理想的だが、パブリッククラウド上の機密情報を置くことは、会社のセキュリティポリシーに抵触する可能性があるので注意が必要である。

今までクラウド上で普及したサービスというと、メールやRSSリーダーやSNSなど、情報を外に求めるものが多かったが、Evernoteの価値の源泉はユーザ自身の思考にある。情報を外に求めるサービスというのは、ユーザの興味の赴くままに情報を集めることを支援するものだが、とかくテレビみたいな使い方になってしまい、単なる暇潰しで終わってしまう。情報を受け取ったらそれを咀嚼して自分の思考を整理する必要がある。Evernoteはまさに思考を整理することを支援するツールである。

思考を整理するツールというと、Mindmapがあるが、あれは各種の概念を関連づけるためのツールであり、様々なフォーマットのデータを管理するツールではない。そういう意味では相互に補完的である。

会社の業務として使わないとしても、個人にも物を考えたり情報を整理したりする機会はある。例えば旅行では乗り物の時刻や宿泊予約記録や地図等、様々な種類の情報を扱う。写真を撮ることもあるだろう。これを整理して、携帯情報端末上で、目的に応じて取り出すことができれば便利である。単に整理するだけなら他の手段もあるが、気軽に外に持ち出せるツールはEvernoteを置いて他に無い。

買い物するときだって、事前に様々な選択肢の中から検討するだろう。各種ウェブクリップを保管して整理しておけば便利である。紙資料も、スキャンしてPDFにしておけば、容易に検索できるので、本紙を探す労力から解放される。現場での咄嗟の判断を支えるのは、事前の入念な準備と情報への迅速なアクセスである。

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