スキップしてメイン コンテンツに移動

Lenovoパワーハブ

Lenovoパワーハブを買ってしまった。



Lenovoの通販で30%引きだったのでつい買ってしまったのだが、もともとの動機は、旅行で持ち出すときにUSB機器用のACアダプターを持ち出さずに済ませようというものである。最近はiPodのような携帯端末がUSB経由での充電を必要としているが、新幹線車内で利用できる電源は1箇所だけだし、ホテルの客室でも電源が乏しいので、PCの電源と1台にまとめられれば便利かと思った次第である。PCのACアダプターと同じ大きさでUSBハブとして使うこともできれば結構な話ではないか。

さて、現物を入手してみると、意外にも巨大である。ThinkPad X200s用のACアダブターの2倍以上の容積がある。ただし重量はほぼ同じである。おそらく、ACアダブターの熱がUSBハブに伝わらないようにするためだろうか。どちらかというと、携帯用というよりもむしろ、自宅用のUSBハブとしての用途が想定されているようである。

本体側にUSBの線を挿すと、普通にUSBハブとして使える。本体側のUSBの線を挿していないときには、給電専用の1口のみ給電でき、残り3口の通信用では給電されない。Pocket WiFiをAC電源で使うことができれば、新幹線の中で便利なのだが、あいにく他のUSBの口と同様、充電はされないようである。せっかく大容量のACアダプターがついているのに実に勿体無い。

これなら、通常のACアダプターとAC電源付きUSB給電アダプターとを併用する方が便利である。



なお、通常のACアダプターと異なり、コンセントからACアダプターまでの線が長く、ACアダプターから本体までの長さが短い。これはUSBハブとして使用するときの利便性を考慮してのことだろう。

想定される使い方は以下の通りである。自宅に常備し、机の後ろの方にでも置いておき、プリンタやDVDドライブや外付けHDD等のUSBデバイスを挿しておく。本体を接続する際には、これらのUSB機器を接続して使うことができる。本体を持ち出すときには、USBケーブルとACケーブルを抜いけば本体だけになるので、そのまま持ち出す。その際、持ち出し用のACアダプターは別途小型のものを用意する方が便利である(既存のACアダプターでもよい)。

したがって、USB機器充電用のACアダプタの代替というよりもむしろ、自宅用のウルトラベースの代替という位置づけである。ウルトラベースは個々のハードウェアに最適化されているので陳腐化しやすいし、いまどきの周辺機器はUSB接続なので、ウルトラベイを買うくらいなら最初からUSBハブを買う方がましだとかねてから考えていた。しかしUSBハブを置いたり、USBハブ用のACアダプターを置いたりすると邪魔になる。LenovoパワーハブならこれらがすべてPCのACアダプターと一体化されるので、机の上がすっきりする。机上に常備するのが目的なら本体が大きくても支障しないし、ウルトラベイと比較すれば圧倒的に小さい。



Lenovoパワーハブに接続すると便利そうなUSB機器は以下の通りである。プリンター(または複合機)、USBスピーカー、DVDドライブ、Apple Universal Dock。プリンターには別途電源があるので、通信用の口に接続する。USBスピーカーも、本体と接続しないときには電力を消費しないので、これも通信用の口に接続する。DVDドライブも同様である。iPodは、PCと同期させるときのみ通信用の口に接続することになるが、単独で充電したり音楽を再生したりしているときには給電用の口に接続する方が便利である。通信用の口と給電用の口とが隣接しているので、状況に応じて使い分ければよいだろう。

というわけで、陳腐化しないウルトラベースを4000円くらいで買ったと思えば納得が行くかもしれない。今後望まれるのは、iPadやPocket WiFiといった、電力容量の大きい機器への対応である。これらの機器への給電はUSBの規格外なので、Lenovo単独での努力では難しいかもしれないが、ニーズはある。

このブログの人気の投稿

中野駅配線改良案

【現状での課題】 発着番線がバラバラでわかりにくい。 緩行線新宿方面行きは2番線または5番線発。三鷹方面へは1番線発、3番線発、または6番線発。東西線は4番線または5番線発。次の列車の発着番線を階段下の電光掲示板でいちいち確認しなければならない。 対面乗り換えができない。 緩行線と快速との対面乗り換えができないばかりでなく、緩行線と東西線との対面乗り換えもできない。緩行線中野止まりの列車から三鷹方面への乗り換えは2番線から3番線への移動が必要。東西線中野止まりの列車から三鷹方面への乗り換えは4番線から1番線への移動が必要。緩行線上りから東西線への乗り換えは5番線から4番線への移動が必要。緩行線上り東西線直通列車から緩行線上り新宿方面への乗り換えは5番線から2番線への移動が必要。すべて階段の昇り降りが伴う。 中野駅での乗り換えの不便さから派生する杉並三駅問題。 高円寺、阿佐ヶ谷、西荻窪から新宿方面に行く場合、中野駅で快速に乗り換えるのも、東西線直通列車から緩行線に乗り換えるのも不便であり、新宿志向の強いこれらの駅で快速が通過すると極めて不便になる。そのため、快速列車がこれらの駅に停車せざるをえなくなり、快速の所要時間が増大し、遠方からの旅客の負担になっているのに加え、特別快速や特急のダイヤも制約される。 【背景】 緩行線の車庫の存在。 大正時代に両国から中野までの線路が建設されて以来、中野が総武線からの乗り入れ列車の終点であり、車庫も中野にあった。現在は検修機能は三鷹に集約されているものの、留置線は引き続き使用されている。なお、三鷹の車庫はもともとは快速線用として建設されたもので、豊田に快速線の車庫ができた際に緩行線の車庫になった。 総武線側と中央線側の旅客数の違い。 比較的混雑する総武線側は列車本数が多く、しかも都心側で折り返し可能な駅が中野と三鷹しかない。一方、中央線側は乗客数が少ないため、輸送力を調整する必要がある。現状では中野を境に輸送力に大きな差をつけているが、緩行線の利便性を向上して乗客数を増やせば中野での折り返しが必要なくなる。 東西線と緩行線の両方に中野駅折り返し列車が存在する。 そのため、緩行線の2面3線のホームが東西線の島式ホームを挟み込む形になっている。2番線は主に中野での折り返し列車向けに使われているが、車庫への入出庫用...

iTunesの「空き領域へ曲を自動的にコピー」機能

音楽再生環境をiPhoneに移した。電話を着信した際に、即座に通話できるようにするためである。しかしこのiPhoneはメモリ容量が16GBしかない。64GBあれば手持ちの音楽ライブラリのほぼすべてを入れることができるのだが、そもそも電話として導入されているものなので贅沢は言えない。Android端末だとmicroSDカードを挿して容量を増やすことができて、今なら128GBのmicroSDXCカードが4000円くらいで買えるのだが、iPhoneやiPodだと内蔵されている容量しか使えない。 どのみち64GB分に音楽ライブラリがあったって全部聴くにはまるまる21日かかるのだから、一度に全部を持ち歩く必要もない。それに、普段シャッフル再生ばかりなので、その日に聴く分だけランダムにコピーされていれば十分である。幸い、iTunes上で同期する際には「空き領域へ曲ど自動的にコピーする」というオプションがあり、これを有効にしておくと、その名の通りiTunes側で適当に曲を見繕って入れてくれる。これはもともとiPod shuffle向けの機能だったのだが、iPod shuffleに限らず音楽ライブラリのサイズに比べて音楽プレイヤーのメモリ容量が不足する場合には便利な機能である。 それだけだと「そういう機能がありますよ」という紹介でしかないのだが、しかし、少し調べてみた限りでは、iTunesがどうやって曲を選んでいるのかよくわからない。どうせシャッフル再生するので、同期するたびにランダムに選んでくれれば十分なのだが、コピーされた曲を見てみると、ある程度アルバム単位でまとめてコピーしているように見える。また、同期するたびに再生済の曲を削除して別の曲を代わりに入れてくれるとありがたいのだが、そうなっているようにも見えない。だとすると時折曲を入れ替える必要があるかもしれない。 できれば、特定のジャンルの中から、あるいはチェックマークをつけたアーティストやアルバムの中から容量に合わせてコピーするとかできればよいのだが、今のところそういう機能は無いようである。

ThinkPad X13とMacBook Air

MacBook Airと同じクラスで比較するならThinkPad X13だろうと思って比較してみた。ThinkPad X13はしばらく前までは12.5インチディスプレイを積んでいたが、同じサイズでディスプレイを13.3インチに拡大した。まずMacBook Airと似ている項目から。 価格:ともに最小構成の価格でThinkPad X13のセール価格は97152円、MacBook Airは115280円。ただしThinkPad X13の最小構成はディスプレイがFHDですらなくHDであり今どきありえないので、FHDの機種で比較すると119119円とほぼ拮抗している。 寸法:ThinkPad X13は約 311.9x217x16.5mm、MacBook Airは304.1x212.4x16.1mmとほぼ同じサイズだがThinkPad X13の方がフットプリントわずかに小さく厚さがわずかに大きい。 重量:ThinkPad X13は1180g、MacBook Airは1290gと、これもThinkPad X13の方が有利。尚、ThinkPad X13は標準で天板がカーボンであり、上記はカーボン天板での数字だが、インテルチップの廉価版およびAMDチップの機種は天板が樹脂製であり大きさ重さが一回り大きい。いずれにせよ、いまどきの携帯性重視のノートPCは900g前後なので、決して軽くはない。 両者で異なるのは以下の項目。 ポート:MacBook AirがThunderbolt 3対応のUSB Type-C端子2個とステレオミニジャック1個のみに対して、ThinkPad X13は昔ながらの構成でUSB 3.1 Type-Aが2個、USB Type-Cが2個(うち1個がThunderbolt 3対応、もう1個はVideo-out対応)、HDMI、イーサネット拡張コネクター、セキュリティーキーホール(いわゆるケンジントンロック用)、ステレオミニジャックと全部ついており、USBハブを携帯する必要がない。 ディスプレイ:ともに13.3インチだがMacBook Airは16:10で2,560 x 1,600なのに対し、ThinkPad X13は16:9でFull HDの1920x1080。たしかにFHDでは画面はきれいではないが、Excelを使う程度なら十分な解像度ではある。 キーボード:Mac...