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Ultimate Ears Bluetoothスピーカー UE BOOM2を購入


ホテルに備え付けられていたBluetoothスピーカーの使い勝手の良さが気に入ったので、旅行用にBluetoothスピーカーを購入してしまった。

【スピーカーの選定】
スピーカーは一般に小さければ小さいほど不利で、携帯性を重視して小さいものを選ぶと音が良くなくて結局持ち運ばなくなってしまうので買う意味が無い。かといって大きいものだと携帯に不便なので、ある程度高くても小さくて音質の良いものを選ぶ必要がある。

この手のスピーカーで一番有名かつロングセラーなのはBoseのSoudLink Mini IIなのだが、好みの音楽のジャンルには合わないのでいち早く候補から外れた。

JBLは気に入っているのでJBL CHARGE2+やJBL FLIP 3も検討した。CHARGE2+はスピーカー本体からスマホにUSBで給電できるのが売りで、電源に制約のある海外で使う分にはとても便利そうだが、ホテルの客室で使うことを想定した場合、スピーカーは客室の机の上に、スマホは枕元に置くことが想定されるので、スピーカーからスマホに給電する機能はあまり使い道がない。それにFLIP3の方がはるかに安い。しかしこれらもやや重低音重視だし、横置きしかできずステレオ感が無い。

結局好みの音楽のジャンルに合わせてUltimate EarsのUE BOOM2を購入した。これはBose SoundLink Mini IIと同じくらいの値段で、JBL FLIP3の倍くらいの値段だが、小さいスピーカーは安物だと大きさ相応になってしまうので仕方ない。

【用途】
旅行中にホテルの客室の机の上に置いて音楽再生することを想定している。枕元にiPodやスマホを置いてBluetoothで再生する。ホテルの客室は電源の数や場所が制約されるので、スピーカーは電源を取りやすい所に置くか、あるいはバッテリー駆動で使用する。

【機能】
《フルレンジスピーカー》
携帯用スピーカーはその大きさ故にステレオ感が無いのが宿命だが、UE BOOM2は縦置きで使う前提でフルレンジスピーカーを2個装備しており、360度全方向に音が広がるので使い勝手が良い。ホテルの客室だと電源の数と場所が制約されるが、客室で掃除機を使うための電源が大抵はバスルーム入口付近にある。ここに設置しても客室内できちんと鳴るなら、相当使い勝手が良くなる。

《縦置き可》
縦置きは場所を取らないのでホテルの狭い客室で使い勝手が良い。底面に充電用のmicroUSB端子と有線接続用のステレオミニジャックがあるが、上下反転させると縦置きで使うことができる。どうせ使用中には電源ボタンはBluetoothペアリングのボタンを使うことはない。

《耐水性》
IPX7定格の耐水性があるので、浴室でも使うことができる。旅行用としてだけでなく、自宅の浴室でも使えるので常時活用できる。

《ハンズフリー通話対応》
いまどきのBluetoothスピーカーはマイク内蔵でハンズフリー通話対応なので、ホテルの客室で電話をかけるときにも重宝する。スマホで音楽再生中に電話に出るためには、本体上部にあるペアリングボタンを押せばよい。

《タップジェスチャー》
防水仕様のためスイッチ類は最小限だが、実は本体上部(電源ボタンのある側)を叩くことで音楽の再生/停止をしたり次の曲に進めたりすることができる。1回タップすると再生/停止で、2回タップすると次の曲に移ることができる。わかりにくいし、タップする要領をつかみにくいが、いちいちボタンを探さなくても操作できるのはある意味便利かもしれない。

《出力》
出力も10W+10Wとホテルの客室で鳴らす分には十分に余裕がある。

《連続再生時間と充電時間》
2.5時間の充電で15時間再生可能とある。15時間連続再生できればホテル滞在中は充電無しで済みそうだが、問題はいつ充電するかである。旅行用として使う場合、移動中には充電できないから、ホテル滞在中に充電する必要がある。寝ている間に充電するのが一番簡単だが、寝ている間も微小音量で音楽を再生するとなると、USB接続で充電しながら使うことになる。その場合、横置きでのみ使うことができる。枕元に置くなら横置きでもよいかもしれない。

【使用感】
《色》
黒を注文したら実物は濃いオリーブ色だった。しかしこれはこれで落ち着いた色なので気に入っている。充電用のUSBケーブルはけばけばしい黄色で、これはどうにかならないものかと思うものの、USBケーブルは汎用品なので他のものを使えばどうにかなりそうである。

《自宅で使ってみた》
パワーに余裕があるためか、音はなかなか。ただしBluetoothの宿命か、耳を近づけるとサーというノイズが聞こえる。好きな所に置くことができるので、遠くに置いて音量を大きくすると音に包み込まれるような感じだし、周りに気兼ねするときにはすぐ近くに置けば音量を小さくすることができる。家の中であってもどこにでも持ち運べるのは便利である。障害物が無ければ30m先まで電波が届くことになっており、iPod本体を置きっぱなしにしてスピーカーだけ持ち運べばよいのは無線スピーカーならではである。

縦置きだけでなく横置きもできるはずなのだが、横置きしようとすると座りが悪くてどの向きに置いたらよいのかわからない。

いろいろな場所に置いて試してみたところ、やはり耳の高さの正面に置くのが最も音が良い。下の方に置くと籠もったような感じになる。

《浴室で使ってみた》
せっかく防水なので浴室で使わなければ勿体無い。本体は必ずしも防水ではないが、本体は置きっぱなしにしてスピーカーだけを浴室に持ち込めばよい。狭い浴室で鳴らすには十二分なパワーで、ピアノの残響音もよく聞こえる。

《PCに接続してみた》
スマホやiPodに限らずPCに接続することもできるので、PC上のiTunesで音楽を再生したり、動画を再生したりすることもできる。音楽再生に関してはiPodのときと同様だが、PCを使って作業している最中にはPC上で操作できる方が便利である。

映画を再生してみると、臨場感があってなかなかよろしい。動画を再生するときに音声があさっての方向から聞こえてくると却って気が散るが、これは音が室内に満遍なく広がるので、音に包まれているような感じである。しかし動画の種類によってはあまり臨場感があっても困るようなものもあるだろうから、用途に応じて使い分けた方がよい。

なお、UE BOOMアプリはiOS向けとAndroid向けしかないので、PC上では細かい設定はできない。

《車で使ってみた》
500mlペットボトルサイズなので、ドリンクホルダーに挿して使うことができる。いまどきの車にはUSBポートがついているし、そうでなくてもシガーソケットからUSBに給電するアダプターが市販されているので、電源には不自由しない。音は悪くないものの、やはり車向けに作られたカーオーディオの方が設計上有利だという印象を受けた。カーオーディオの方が音量の調整や、次の曲に進めたり前の曲に戻ったりするのが容易である。スマホをBluetooth接続おけば着信を検知してすぐにハンズフリー通話できるし、通話中には音楽再生がミュートされる。

レンタカーに乗る際には、FMトランスミッターでFMラジオに音を飛ばすよりもBluetoothスピーカーを持ち込む方が楽だろう。電源を取れなくても15時間持てば昼間はどうにかなりそうである。

《屋外で使ってみた》
このスピーカーの売りは屋外で使えることなので、試しに持ち出してみた。しかし日本はどこでも人が多く、周りに気兼ねせずに外で大きな音を鳴らせる場所がなかなか無い。遠慮して音量を下げるとせっかくのパワーを活かすことができず、それなら結局イヤホンやヘッドホンをつけた方がましということになってしまう。そんな中、なるべく人のいない場所を探して鳴らしてみたが、当然のことながら周囲に何も無いと音が拡散してしまう。パワーがあるので音量を上げればよく聞こえるものの、その分周囲にも響いているので、やはり気兼ねしてしまう。

《旅先で使ってみた》
ホテルの客室で使うと、いつもの音楽の鳴る部屋になる。最近はホテルの客室でテレビを見ることがない。ホテルの客室で使うには十分すぎるパワーなので、周囲の迷惑にならないよう、音量を抑える必要がある。フルレンジスピーカーなので、置き場所に気を使わなくて済むのは便利である。

《ハンズフリー通話してみた》
スマホで音楽再生中に着信したら、スピーカー上部の小さいボタンを押すとハンズフリー通話に切り替えることができる。ホテルの客室内のように周りに気兼ねなく通話できる環境ならハンズフリー通話の方が楽である。機能的には全く問題ないが、唯一困ったのが、マイクの場所がわからずどこに向かって話しかければよいのかわからなかったことである。

【総評】
  • やはり無線接続は便利である。Bluetoothなので多少音質が犠牲になっているはずだが、どこにでも持ち運べる利便性の方がまさっているし、スピーカーはパワーでどうにかなる。
  • こんなに便利で高音質な携帯スピーカーがあったら、iPhoneとBluetoothスピーカーだけで普段使いの音楽再生環境は足りてしまうのではないだろうか。一般にはスピーカーは大きければ大きいほど有利だが、狭い部屋に巨大なスピーカーがあっても持て余すし、集合住宅やホテルだと周りへの気兼ねもある。
  • コンパクトにまとまるので、自宅でも旅先でも身の回りの物を減らすのに都合が良い。一人暮らしのアパート住まいとか、長期出張での仮住まいとかでも、とりあえずこれだけ持参すればどうにかなる。

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