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Yoga Slim 750i CarbonとMacBook Air

 LenovoのThinkPad X1 nanoは小さくて軽い一方で価格が高い。しかし、これの中国パソコン版であるYoga Slim 750i Carbonもほぼ同時に発売されている。Lenovoの中国パソコン版にも複数のブランドがあるが、Yogaはその中では上位に位置する。ThinkPad X1 nanoとほぼ同時期の中国パソコン版で似たようなスペックだが、実はいろいろ違っていて、むしろMacBook Airのスペックに近い。汎用性の高い構成の方が安くできるのだろうか。

  • ポート:Yoga Slim 750i CarbonはThunderbolt 4が2個に加え、Thunderbolt非対応のUSB3.1 Type-Cが1個ついている。MacBook AirはThunderbolt 3対応のUSB 4 Type-Cが2個。1個多いのは便利ではあるが、3つ目のUSB Type-Cポートが想定している用途がよくわからない。USB Type-Aがついていれば便利なのだが。
  • ディスプレイ:ともに16:10の13.3インチで解像度は2560x1600ドット。Lenovoは光沢なし、Macは光沢あり。液晶ディスプレイは高価な部品なので汎用性の高い製品を採用することでコストを下げていそうである。特にMac用と同じサイズなら数が出る。
  • 寸法:Lenovoは295.9x208.9x14.25mm、Macは304.1x212.4x16.1mmでMacの方が僅かに大きい。ディスプレイのサイズが同じなのに寸法が小さいということは、それだけディスプレイの縁が小さいということでもあり、数mmであっても小さくするのはそう簡単なことではない。
  • 価格:最小構成での比較でLenovoは118061円、Macは115280円とMacの方が僅かに安いが、Lenovoは最小構成であってもストレージが512GBある。同じ条件で比較するとMacは2万円高くなる。
  • キーボード:どちらもアイソレーションタイプ。
  • キーストローク:どちらも1mm。
  • トラックポイント:どちらにも無い。
  • タッチパッド:どちらも大きい。Lenovoもトラックポイントがなければタッチパッドを大きくすることができる。
両者で異なるのは以下の通り。
  • 重量:Lenovoが966gなのに対し、Macが1290g。Yoga Slim 750i CarbonはThinkPad X1 nanoよりも一回り大きいディスプレイを搭載しているのに重量増は小さく、1kg未満に収めている。本来は廉価版なのに敢えて高価なカーボンファイバーを採用した理由は何だろうか。ThinkPad用のカーボンファイバーを調達する際
  • CPU:IntelとM1。Yoga Slim 750i CarbonのCPUはThinkPad X1 nanoのCPUよりも熱消費電力が大きい廉価版だが、それでもほぼ同サイズの筐体に収めているのは立派。
  • ファン:Macはファンレス。Lenovoは底面に大きな開口部があり、ここで放熱することで熱消費電力の大きさを補っている。
  • OS:当然異なる。
  • 色:Lenovoはカーボンボディーなのになんと白。Macはゴールドとシルバーとスペースグレー。
Yoga Slim 750i Carbonはビジネス向けではなく一般人向けの製品としてMacBook Airと同じ価格帯にしているが、一般人が同じ価格帯で買物する際に、軽さだけを理由に敢えてYoga Slim 750i Carbonを選ぶことがあるだろうか。MacはMacだしThinkPadにもまだオンリーワンの要素があるが、Lenovoの中国PCはあまたあるWindows PCの一つでしかなく、似たようなスペックのWindows PCは他社からも出ている。それにしてもYoga Slim 750i Carbonという名前は言いにくいし覚えにくい。名前で損をしているのではないか。

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