大抵の翻訳本は面白い。外国の本だから面白くて日本の本だとつまらないというわけではなくて、翻訳するという意思決定が介在している分だけ、フィルターがかかっているからである。
商業出版というフィルタを通過した書物が一定水準を確保しているのと同様に(最近はこれも怪しいが)、翻訳という時間も手間もかかる作業をしてでも世に出したいと思わせる本には、それなりのものがある。外国語をこなれた日本語に訳するだけでも大変だし、原著者から翻訳権を得るのも大変である。翻訳には一定の期間がかかるので、原著の出版から年数を経ても陳腐化しない題材が好まれる。
そのおかげで、1800円程度の本でも、日本人が書いた同じ値段の本よりも中身が濃くて面白い。
商業出版というフィルタを通過した書物が一定水準を確保しているのと同様に(最近はこれも怪しいが)、翻訳という時間も手間もかかる作業をしてでも世に出したいと思わせる本には、それなりのものがある。外国語をこなれた日本語に訳するだけでも大変だし、原著者から翻訳権を得るのも大変である。翻訳には一定の期間がかかるので、原著の出版から年数を経ても陳腐化しない題材が好まれる。
そのおかげで、1800円程度の本でも、日本人が書いた同じ値段の本よりも中身が濃くて面白い。