痴漢のリスクがあり電車以外の交通手段の利用が現実的でない状況で、痴漢の心配の無い車両を利用できるようにすること自体には異存ないが、設定の仕方に配慮がほしい。
典型的なのは、ラッシュピーク時1時間の列車すべてに女性専用車を設定するというものである。編成中で最も混雑度の低い車両を選定するよう配慮しているが、それでも女性専用車とそれ以外の車両との間で混雑度に格差があり、不公平感を招いている。しかも、女性専用車の乗客が、見るからに痴漢のリスクに無縁そうな人ばかりであることが、不公平感を助長している。
この程度の利用率なら、必ずしもラッシュピーク時の全列車に設定する必要はないのではないか。ラッシュピーク時は列車本数が多いので、一部の列車でのみ設定しても、利便性はさほど損なわれない。例えば、比較的空いている各駅停車でのみ設定して、比較的混雑する優等列車では設定しないという方法もある。
また、最も混雑する1時間では女性専用車を設定せず、その前後の30分づつで設定するという方法もある。これは体感混雑度を平準化する上でも効果がある。
そもそも朝ラッシュ時は、時差出勤すれば電車は十分に空いており、本当に痴漢のリスクを回避したければ自助努力によってある程度回避できる。だから京王電鉄で当初女性専用車両が設定されたのは、混雑率が高くてかつ他の選択肢の乏しい、金曜の終電に近い時間帯の列車である。女性専用車を設定しても他の乗客に支障しないなら、そもそも女性専用車が無くても支障しないが、それでは意味がないので、適度なバランスを追求すべきだろう。
典型的なのは、ラッシュピーク時1時間の列車すべてに女性専用車を設定するというものである。編成中で最も混雑度の低い車両を選定するよう配慮しているが、それでも女性専用車とそれ以外の車両との間で混雑度に格差があり、不公平感を招いている。しかも、女性専用車の乗客が、見るからに痴漢のリスクに無縁そうな人ばかりであることが、不公平感を助長している。
この程度の利用率なら、必ずしもラッシュピーク時の全列車に設定する必要はないのではないか。ラッシュピーク時は列車本数が多いので、一部の列車でのみ設定しても、利便性はさほど損なわれない。例えば、比較的空いている各駅停車でのみ設定して、比較的混雑する優等列車では設定しないという方法もある。
また、最も混雑する1時間では女性専用車を設定せず、その前後の30分づつで設定するという方法もある。これは体感混雑度を平準化する上でも効果がある。
例えば、京阪電車では50年前から「女学生児童優先車両」というのを1日1本設定している。実際の需要を考えればこの程度が適正なのではないか。1日1本というほどでなくても、朝ならラッシュピーク時の前後に1本づつあれば十分だし、夜も1時間に1本くらいあれば十分ではないか。痴漢のリスクを考えれば、最大1時間待つことなど大したことではない。