Apple Universal Dockはすばらしい。
ただし、単にPCと接続するためのDockとして使う分には値段相応の価値はない。Apple Universal Dockが真価を発揮するのは、室内でオーディオやアクティブスピーカーに接続するときである。背面にLine Out端子がついていて、ここからライン出力を直接取り出すことができる。ヘッドホン端子に直接ケーブルを挿すと、iPodの貧弱なアンプを経由することになり、あまり音が良くないが、Dockコネクタを経由してライン出力を取り出すと、ヘッドホン端子経由のときよりも圧倒的に音が良くなる。すなわち、Apple Universal Dockが値段相応の価値を持つのは、オーディオ機器としてである。Apple製品はシンプルだが良く考えられている。
Apple Universal Dockにはリモコンが付属しており、リモコンさえ手元にあれば、再生も停止も音量調整もリモコンだけでできる。
短時間の使用ならiPodのバッテリー電源だけで十分だが、オーディオ機器として長時間使うためには電源が不可欠で、Dock端子経由で電源を取る必要がある。
あまりかさばらないので、電池式のポータブルスピーカーと一緒に、浴室で使うこともできる。むろん、iPod専用スピーカーを使えば同じことができるのだが、iPod専用スピーカーはiPodが無ければ無用の長物に過ぎない一方で、汎用のアクティブスピーカーやポータブルスピーカーなら選択肢が広いし、他の機器と組み合わせて使うことができるので、長く使うことができる。
室内で使うときにはこれを使い、外に持ち出すときにはDockコネクタ接続のポータブルヘッドホンアンプを使えば、iPodの貧弱なアンプを常にバイパスすることができる。
オーディオ機器として使用するなら、Appleの純正品に限定する必要はなく、オンキョーやプリンストンテクノロジーからも同様の製品が発売されている。オンキョーの製品は音質に定評があるらしい。プリンストンテクノロジーの製品はApple純正品よりも安く、かつリモコンつきである。
どうしてこんなことが気になったかというと、iTunes用の母艦が欲しかったからである。ThinkPad X200sから早くWindowsを捨てたいのだが、あいにくLinux版のiTunesはないし、Linux向けの各種メディアプレイヤーは、使い勝手の点でiTunesに及ばないし、AirTunesも使えないので、iTunesを使うためにはWindowsを使い続けるより他にない。それなら最初からMacBook Proでも使えば良さそうだが、あいにくMacBook Proは大きくて重いので、外に持ち出せない。思い切ってMac miniを買ってiTunes専用マシンにしてしまえばThinkPad X200sにWindowsを入れる理由はなくなり、Ubuntuを入れて爆速マシンにすることができるのだが、iTunesだけのためにパソコンを買うのはいかにも大げさである。
iTunes専用マシンが欲しければ、最初からiPod classicあたりに音楽をすべて格納して、室内での音楽再生専用にする方が安いし、静かである。枕元に置いても静かでかさばらないので、邪魔にならない。iPod classicはHDDを搭載しており、外に持ち出すには不安だが、室内限定で使う分には問題ない。そして、Apple Universal Dockがあれば、音質面でも、MacからAirMac Express経由でスピーカーで再生するのと遜色ない。もともとiPodはiTunesをPCから持ち出すというコンセプトで開発された製品なので、iTunes専用で使うならiPod classicで十分である。
このやり方の唯一の弱点は、依然としてWindowsかMacの母艦マシンが必要だということである。ThinkPad X200sをUbuntu専用マシンにすることはできない。しかし、iPodを同期させるときにだけPCに接続し、普段の音楽再生をiPod classicに任せてしまえば枕元の静音化は達成できる。PC上でiTunesを使わなければ、PC側で常時動かすアプリケーションはFirefoxだけになるので、動作が軽快になる。
金に糸目をつけなければ、室内用の母艦としてiMacでも買って、ThinkPad X200sはネット接続と文章作成専用のモバイルマシンにして、ThinkPad X200sのHDDをSSDに換装してUbuntuを入れて、爆速マシンにしたいものである。音楽ライブラリをiMac側に置き、それ以外のファイルの大半もiMac側に置いてしまえば、ThinkPad X200sをSSDに換装する際に小容量のSSDで済む。
冷静に算盤を弾いてみると、6万円強でMac miniを買う代わりにiPod classicもApple Universal DockもWindows 7も買わなければ、トータルの支出は6万円強である。ThinkPad X200sのHDDをSSDに換装する際にIntelの40GBのもので足りるので、東芝の256GBのSSDを購入する場合と比べて5万円以上安くつく。一方、ThinkPad X200s上でWindowsを使い続け、iPod classicとApple Universal Dockを買う場合には、3万円近い投資になる。その代わり、SSDに換装する場合には256GB必要である。ThinkPad X200sのHDDをSSDに換装する場合には、実はiTunes用の母艦マシンとしてMac miniを買う方が2万円以上安くついてしまう。
ただし、Mac miniにはキーボードもマウスもディスプレイもついていないので、これらを新規に購入するとなると6万円強では済まず、11万円ほどかかってしまい、iMacを買うのと同じくらいかかってしまう。トータルでは、ThinkPad X200sでWindowsを使い続ける場合と比べて4万円ほど高くなる。iMacでは高いしかさばるのでMacBookにすると10万円を切る投資になるが、それでもThinkPad X200sでWindowsを使い続ける場合と比べて2万円ほど高い。
ところが幸い、ディスプレイとMac用キーボードが余っているので、あとはマウスを買うだけでよい。せっかくMacを買うならやはりMagic Mouseにしなければ勿体無いが、それでも6800円の追加支出でしかなく、トータルでは1万円以上安い。Mac miniを買ってMagic Mouseを買って、さらにIntelの40GBのSSDを買って、合計で8万円ほどである。iTunes用母艦兼ファイルサーバとして使うなら、ディスプレイに欲が出ることはないだろうから、おそらくこれ以上の出費は発生しないはずである。一方、現在のマシンを中途半端に延命しようとすると、iPod classicとApple Universal Dockだけで既に3万円、東芝の256GBのSSDに換装すると6万円強、さらにWindows 7を買うと2万円前後かかる。
ただし、単にPCと接続するためのDockとして使う分には値段相応の価値はない。Apple Universal Dockが真価を発揮するのは、室内でオーディオやアクティブスピーカーに接続するときである。背面にLine Out端子がついていて、ここからライン出力を直接取り出すことができる。ヘッドホン端子に直接ケーブルを挿すと、iPodの貧弱なアンプを経由することになり、あまり音が良くないが、Dockコネクタを経由してライン出力を取り出すと、ヘッドホン端子経由のときよりも圧倒的に音が良くなる。すなわち、Apple Universal Dockが値段相応の価値を持つのは、オーディオ機器としてである。Apple製品はシンプルだが良く考えられている。
Apple Universal Dockにはリモコンが付属しており、リモコンさえ手元にあれば、再生も停止も音量調整もリモコンだけでできる。
短時間の使用ならiPodのバッテリー電源だけで十分だが、オーディオ機器として長時間使うためには電源が不可欠で、Dock端子経由で電源を取る必要がある。
あまりかさばらないので、電池式のポータブルスピーカーと一緒に、浴室で使うこともできる。むろん、iPod専用スピーカーを使えば同じことができるのだが、iPod専用スピーカーはiPodが無ければ無用の長物に過ぎない一方で、汎用のアクティブスピーカーやポータブルスピーカーなら選択肢が広いし、他の機器と組み合わせて使うことができるので、長く使うことができる。
室内で使うときにはこれを使い、外に持ち出すときにはDockコネクタ接続のポータブルヘッドホンアンプを使えば、iPodの貧弱なアンプを常にバイパスすることができる。
オーディオ機器として使用するなら、Appleの純正品に限定する必要はなく、オンキョーやプリンストンテクノロジーからも同様の製品が発売されている。オンキョーの製品は音質に定評があるらしい。プリンストンテクノロジーの製品はApple純正品よりも安く、かつリモコンつきである。
どうしてこんなことが気になったかというと、iTunes用の母艦が欲しかったからである。ThinkPad X200sから早くWindowsを捨てたいのだが、あいにくLinux版のiTunesはないし、Linux向けの各種メディアプレイヤーは、使い勝手の点でiTunesに及ばないし、AirTunesも使えないので、iTunesを使うためにはWindowsを使い続けるより他にない。それなら最初からMacBook Proでも使えば良さそうだが、あいにくMacBook Proは大きくて重いので、外に持ち出せない。思い切ってMac miniを買ってiTunes専用マシンにしてしまえばThinkPad X200sにWindowsを入れる理由はなくなり、Ubuntuを入れて爆速マシンにすることができるのだが、iTunesだけのためにパソコンを買うのはいかにも大げさである。
iTunes専用マシンが欲しければ、最初からiPod classicあたりに音楽をすべて格納して、室内での音楽再生専用にする方が安いし、静かである。枕元に置いても静かでかさばらないので、邪魔にならない。iPod classicはHDDを搭載しており、外に持ち出すには不安だが、室内限定で使う分には問題ない。そして、Apple Universal Dockがあれば、音質面でも、MacからAirMac Express経由でスピーカーで再生するのと遜色ない。もともとiPodはiTunesをPCから持ち出すというコンセプトで開発された製品なので、iTunes専用で使うならiPod classicで十分である。
このやり方の唯一の弱点は、依然としてWindowsかMacの母艦マシンが必要だということである。ThinkPad X200sをUbuntu専用マシンにすることはできない。しかし、iPodを同期させるときにだけPCに接続し、普段の音楽再生をiPod classicに任せてしまえば枕元の静音化は達成できる。PC上でiTunesを使わなければ、PC側で常時動かすアプリケーションはFirefoxだけになるので、動作が軽快になる。
金に糸目をつけなければ、室内用の母艦としてiMacでも買って、ThinkPad X200sはネット接続と文章作成専用のモバイルマシンにして、ThinkPad X200sのHDDをSSDに換装してUbuntuを入れて、爆速マシンにしたいものである。音楽ライブラリをiMac側に置き、それ以外のファイルの大半もiMac側に置いてしまえば、ThinkPad X200sをSSDに換装する際に小容量のSSDで済む。
冷静に算盤を弾いてみると、6万円強でMac miniを買う代わりにiPod classicもApple Universal DockもWindows 7も買わなければ、トータルの支出は6万円強である。ThinkPad X200sのHDDをSSDに換装する際にIntelの40GBのもので足りるので、東芝の256GBのSSDを購入する場合と比べて5万円以上安くつく。一方、ThinkPad X200s上でWindowsを使い続け、iPod classicとApple Universal Dockを買う場合には、3万円近い投資になる。その代わり、SSDに換装する場合には256GB必要である。ThinkPad X200sのHDDをSSDに換装する場合には、実はiTunes用の母艦マシンとしてMac miniを買う方が2万円以上安くついてしまう。
ただし、Mac miniにはキーボードもマウスもディスプレイもついていないので、これらを新規に購入するとなると6万円強では済まず、11万円ほどかかってしまい、iMacを買うのと同じくらいかかってしまう。トータルでは、ThinkPad X200sでWindowsを使い続ける場合と比べて4万円ほど高くなる。iMacでは高いしかさばるのでMacBookにすると10万円を切る投資になるが、それでもThinkPad X200sでWindowsを使い続ける場合と比べて2万円ほど高い。
ところが幸い、ディスプレイとMac用キーボードが余っているので、あとはマウスを買うだけでよい。せっかくMacを買うならやはりMagic Mouseにしなければ勿体無いが、それでも6800円の追加支出でしかなく、トータルでは1万円以上安い。Mac miniを買ってMagic Mouseを買って、さらにIntelの40GBのSSDを買って、合計で8万円ほどである。iTunes用母艦兼ファイルサーバとして使うなら、ディスプレイに欲が出ることはないだろうから、おそらくこれ以上の出費は発生しないはずである。一方、現在のマシンを中途半端に延命しようとすると、iPod classicとApple Universal Dockだけで既に3万円、東芝の256GBのSSDに換装すると6万円強、さらにWindows 7を買うと2万円前後かかる。