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新宿長野間の高速バスのプライムシングルに乗ってみた

このたび中央高速バス新宿長野線を利用する機会があったので、一人移動ということもありプライムシングルを利用してみた。

中央高速バス新宿長野線には3列シート車が充当されており、2+1列のうち2列席は通常運賃で利用できる。1列席の方がプライムシングルとなっており1000円(現在はキャンペーン期間中につき500円)高い。その代わり座席に電源がついていたり、毛布やカーテンがついていたりする。3列シートの夜行バスとほぼ同じ設備である。また、Wi2 300による無線LANサービスを提供しており、ユーザーアカウントを持っていれば利用できる(ただしバスと基地局との間はソフトバンクの3G回線なので大容量のデータのやりとりをすると他の乗客に迷惑がかかる)。プライムシングルは各種割引料金を利用していても利用可能だが、その代わりプライムシングル料金部分には一切割引が適用されない。

カーテンはよく利用されている。カーテンを閉めると反対側の景色は当然見えないが、どのみち横川よりも東京寄りではさほど眺めが良くないので特に問題ない。景色の見えない夜間ならなおさらである。通路側のカーテンは1席づつあるが、窓のカーテンは窓の柱のあるところにしかないので、窓割り次第では窓のカーテンにアクセスできないが、これは普通の高速バスでも同様である。シートピッチは狭くはないが、特に広くもない。フットレストを出して足を乗せると思いの外窮屈である。足を伸ばしたければフットレストを使わない方がよいかもしれない。

京王とアルピコ交通とでプライムシングルとしての仕様は同じだが、車両の内装の仕様が少々異なる。例えば京王の車両には傘立てや肘掛け内蔵のテーブルがあるが、アルピコ交通の車両には無い。ドリンクホルダーの位置は京王の車両では前の座席の背もれの下なので少々使いにくいが、アルピコ交通の車両では前の座席の肘掛けの後ろにあり、こちらの方がつかいやすい。全般的にアルピコ交通の車両の方が内装は落ち着いている。

プライムシングルが真価を発揮するのは渋滞時である。もともと新宿から練馬インターまで40分かけて下道を走るし、関越道が渋滞すればさらに時間がかかる。平時で新宿長野間が3時間40分、渋滞すれば4時間とか4時半とかになる。2時間遅れれば6時間近くかかる。同じ渋滞するのでも、窮屈な座席に我慢して座っているのと快適な座席で過ごすのとでは気分が全然違う。座席に追加料金を払っているときには乗車時間が長ければ長いほど得なので、そういう意味でも渋滞に対するヘッジになる。時間ではどうやっても新幹線にかなわないし、しかも渋滞によって所要時間が延びるリスクもあるので、車内設備で対抗しようということなのだろう。電源とネットさえあれあ暇つぶしには事欠かない。横川サービスエリアで20分休憩するので食料調達にも事欠かない。

設備としては申し分ないし、運賃の500円プラスしても十分に安いので、プライムシングル単体としては素晴らしいのだが、なにぶん普通席のサービスレベルも上がってしまったので、差額を払って利用するほどのものかと思われているようで、おかげでピーク時以外はプライムシングルは空いている。特に夜行用の3列独立シート車が充当されると普通席との差が無くなってしまう。そのため、通常は後席に人がいることは稀で、後席に気兼ねなく背もたれを倒すことができる。空いていることに対する対価としてならありかもしれない。一方、ピーク時は満席になるので隣に人のいない1列席は圧倒的に快適である。これはこれで500円追加する価値はある。

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