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東京から白馬へのルートを比較する

かつてスキーや登山が流行していた時代には東京からの夜行急行が大糸線に続々と乗り入れていたが、どちらも斜陽化してしまい、今や昼間にあずさが1往復乗り入れるだけである。一方、オリンピックを契機に長野まで新幹線が開通したり長野と白馬とを結ぶ道路が整備されたりした結果、東京から白馬方面へのメインルートは長野経由のルートになった。ルートの選択肢が増えてきたので比較してみた。

【長野経由】
東京から長野まで新幹線で1時間半、バスで1時間10分なので、乗り換え時間を含めても3時間程度で到着する。長野白馬間は高速道路でないものの、35kmしかないし、オリンピック向けに整備された信号の少ないルートなので、長野の市街地を除けば流れが良い。バスは冬季以外でも1日8往復あり、概ね2時間間隔である。

現地の足が必要なら、バスに乗るまでもなく長野駅でレンタカーを借りればよい。スキー場付近の雪道についても、交通量の多い所は除雪されているかそうでなくても圧雪だし、このエリアのレンタカーは冬にはスタッドレスタイヤを標準装備している。

【松本経由】
新宿発7時半のあずさ3号が南小谷行で、新宿から白馬まで4時間弱。松本を過ぎると大糸線内ではガラガラなので車内が広々としていて快適だし眺めも良い。しかしこのルートは1日1往復しかない。もちろん松本までは頻発しているが、松本から大糸線の普通列車を利用すると時間がかかるうえ、E127系の2連かせいぜい211系の3連しかなく松本付近の区間で混雑するので、長距離の移動には適さない。

【高速バス】
新宿から白馬まで4時間強。ただし白馬八方バスターミナルや栂池高原等、最終目的地に近い所まで直通している。安曇野インターから一般道を走行するが、それでもあずさと遜色ない所要時間で走っている。それでいて運賃はJRよりもはるかに安い。そのため、1日4往復から最大7往復と便数を増やしており、中央線/中央道経由ではメインルートになりつつある。あずさと異なり途中での乗降が無いので落ち着いている。中央道は行楽シーズンの土曜の午前にひどく渋滞するので、そのような時期は避けた方がよい。

高速バスで長野経由だと長野までで既に4時間かかるので、長野からさらにバスを乗り継ぐと5時間半くらいかかる。上信越道経由の高速バスは関越道に入るまでの一般道区間で時間がかかるので不利である。そういうわけで高速バスは中央道経由しかない。

【乗用車】
中央道経由でも上信越道経由でも3時間半程度。中央道経由の場合は高速バスと同様に安曇野インターから一般道走行となる。安曇野インターから大町の手前まで広域農道があり、快適に移動できる。並行する国道147号は市街地を通り混雑するので避けた方がよい。

上信越道経由の場合には更埴インターから長野白馬有料道路まで県道70号経由で、そこから先はオリンピック道路経由となる。中央道で渋滞すると抜け道がないが、上信越道経由なら関越道で渋滞しても東北道北関東道経由で迂回すれば+15分程度で済むので、所要時間を読みやすい。上信越道は佐久を過ぎればガラガラである。

【北陸新幹線糸魚川経由は?】
東京駅から糸魚川駅まではくたかで2時間半程度。しかし糸魚川から大糸線に乗ると白馬まで1時間半~2時間かかり、所要時間は4時間を超える。新幹線乗車区間が長いので特急料金も高い。大糸線を当てにせず糸魚川駅でレンタカーを借りれば1時間程度なので3時間半程度で着くが、長野駅でレンタカーを借りても1時間程度で着くので、わざわざ糸魚川まで行くまでもなく長野経由で済む。長野からレンタカーなら合計で3時間かからない。

北陸方面からなら糸魚川から国道148号経由が一番早いだろう。信濃大町以北の国道148号はよく整備されていて走りやすい。しかし糸魚川以西ではわざわざ新幹線に乗るまでもなく、最初から車で北陸道を走った方が楽だしトータルの所要時間もほぼ同じである。この区間の北陸道はガラガラなので走りやすい。

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