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iPadを購入してThinkPad Bluetoothワイヤレス・トラックポイントキーボードと一緒に使ってみた




【購入の動機】
自宅用兼旅行用にiPadを購入した。最近は自宅でする作業といってもiPadでできる程度の作業ばかりなの、普段はiPadを使って、PCが必要な場面でのみPCを使うことを想定している。iPadが登場した当初はでかいiPod touchに過ぎなかったのが、iPadOSを使えるようになってやっとタブレット独自の使い方ができるようになっただけでなく、マウスも使えるようになったためである。これとThinkPad Bluetooth ワイヤレス・トラックポイント・キーボードとを組み合わせると、MacBookでも不可能なThinkPadのキータッチとトラックポイントとiOSとの組み合わせのモバイルPCが実現する。ThinkPadトラックポイントキーボードの有線のものは既に使っていて、キータッチの良さは確認済みである。これならテキスト入力も苦にならない。ただ、iPadにキーボードを有線接続するのは煩雑なので、新たにBluetoothキーボードを購入した。



【購入したもの】
iPadシリーズにはいろいろあるが、結局一番安い普通のiPodにした。iPad Airは高いし、iPad Proでは立派すぎて、それなら普通のノートPCにしたくなる。気軽に使えて気軽に持ち出せるものが欲しかった。

WiFiモデルとWi-Fi + Cellularモデルとのうち、WiFiモデルを選択した。外出時にはどうせスマホを携帯するので、必要なときにはそのテザリングを使えば済むからである。もっとも、最近はいろいろな所でWiFiを使えるので、テザリングが必要な場面は少ない。

容量は128GBのものを選んだ。これなら手持ちの音楽ファイルが全部入る。iPad Airだと256GBモデルがあるが、かなり値段が張るし、今のところ128GBあれば足りるので、敢えてiPad Airにするまでもない。

色はスペースグレー。他の色も魅力的だったが、ThinkPadのキーボードが黒なのでそれに合わせた。同じくカバーもApple純正のチャコールグレーのを購入した。



【到着】
ThinkPadのキーボードの到着に合わせて発注したところ、さすがiPadは売れ筋商品だけあって、先に到着してしまった。外部キーボードなしでも初期設定はできるので、先に設定することにした。

【ディスプレイ】
ディスプレイは10.2インチとPC用に比べて一回り小さいが、解像度がFull HDよりもかなり高いため、さほど不自由しない。むしろフォントがきれいな分快適である。また、iPod touchやiPhoneに比べると、やはり画面が大きいのは快適である。タブレット単体であれば手に持ったり机の上に置いたりと様々な使い方ができる。ハードウェア性能はiPadシリーズの中で最低ではあるものの、普通に作業している分にはぬるぬる動くの特に不自由ない。

アプリの中にはiPad非対応のものが一部あり、画面を横向きにすると回転せずに横向きで表示されたりソフトウェアキーボードがスマホサイズのままだったりする。類似のソフトウェアが存在する場合には、iPad対応のものを優先的に選ぶことになる。スマホサイズでしか表示できないアプリについては、スマホで使う方が快適である。どのみちスマホと併用するので、スマホと使い分けることになる。

USB Type-Cで接続するiPad Proだと外付けディスプレイにつないだりPCの外部ディスプレイとして使ったりすることもできるようだが、iPadはLightning接続なので、これらの機能はない。

【ソフトウェアキーボード】
ソフトウェアキーボードはフルサイズキーボードに近いサイズのため、タッチタイピングに近いホームポジションをとることができることから、ユーザーIDやパスワードを入力する程度ならそこそこ便利だが、それでも自然なポジションを持続できるものでないことから、文章を入力する気になれない。また、コントロールキーやAltキーのようなキーボードショートカットに必要なキーが無いので、例えばコントロールキーを押しながらリンク先をクリックして新しいタブで表示したりすることができない。

【ThinkPad Bluetoothワイヤレストラックポイントキーボード】
到着したので、早速ペアリングをして使ってみた。トラックポイントを使うためには常時画面に黒い丸が出てくるのが気になるが、それは仕方ない。また、トラックポイント中ボタンでのスクロールには対応しておらず、左ボタンを押しながらカーソルを動かす必要がある。中ボタンを押してカーソルを下向きに動かすとホームボタンに触れずにホーム画面に戻れるので、慣れれば便利なのだが、トラックポイントやマウスの中ボタンは通常は画面スクロールなので、がめんをスクロールしようとして中ボタンを押してトラックポイントを動かしてしまい、アプリが閉じてしまう。

キーボードショートカットはCtrlキーの代わりにWindowsキー(左下の田の字のキー)を押すとCtrl+cやCtrl+xやCtrl+v等に類したことができる。Appleの流儀に従ったものだろうが、Ctrlキーでも代用できるようにしてほしい。

かな漢字変換に際しては、変換するごとにリターンキーを押すのが面倒だが、じきに慣れるだろう。それを除けばダブレットとは思えないほど快適にキーボードで文字を入力できる。ノートPCと異なり、タブレットとキーボードとが離れていてもよいので、iPadを机上に置き、キーボードを膝の上に乗せて使うこともできる。画面に手を伸ばさなくても操作できるのは便利である。

唯一失敗したと思ったのは、iPadのキーボードは英語キーボードの配列を前提としているため、記号のキーが英語キーボードの位置で認識されることである。iPadでの使用を前提にするなら、最初から英語キーボードを購入した方がよいだろう。日本語キーボードを使用する場合は、英語キーボードでのキーの場所を覚えていればどうにかなる。あいにく、ハードウェアキーボード設定においても、日本語キーボードを認識させることができない。これについては今後のiPadOSの改良に期待したい。今後Bluetoothキーボードの使用が増えてくれば対応してくれるだろうか。

コントロールキーを押しながらブラウザのリンクをクリックしても、新しいウインドウで表示されない。このあたりの扱いはソフトウェアキーボードと同様のようである。

iPadのような小文字で始まる単語を入力するためには、キーボード設定にて、自動大文字入力を無効化する必要がある。

PCのキーボードと全く同じようには入力できないが、それでもタブレットのソフトウェアキーボードを使うよりもはるかに快適に入力できる。

【重量】
iPadとカバーとキーボードの重量の合計は483g+100g+420g=約1kg。キーボードを携帯しても小型モバイルPCとほぼ同じ重量である。iPadのACアダプターはPC用のものよりも小型軽量だし、バッテリー持続時間が長いので、短時間の使用ならACアダプターを持ち出さずに済むので、全体としては小型モバイルPCよりも小型軽量である。

【アプリ】
電子書籍:PC版よりも扱いやすい。
地図:画面が大きくて見やすい。PC版よりも画面のスクロールや拡大縮小が容易。
Google Chrome:PC版とほぼ同じ使い勝手で、スマホにはできない操作をできる。

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