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取れるリスクと取れないリスク

リスクに対する態度は大雑把に3種類に分けることができる。 何がリスクなのかをわからずにリスクの高いものに手を出して失敗する。 何がリスクなのかはわかっているが、どの程度のリスクなのかわかっていないので、取れるリスクと取れないリスクとの見極めができず、その結果、あらゆるリスクを避けてしまうので、失敗することがない反面、成功することもない。 どのリスクが取れるリスクでどのリスクが取れないリスクなのかをわかっている。あるいは、どのリスクが対処可能なものでどのリスクが対処不可能なものかをわかっている。取れる範囲でリスクを取ることでリターンを取る一方で、取れないリスクは取らないから大きな失敗もしない。 1はリスクの識別ができていない状態である。2はリスクを識別できているが評価できていない状態である。3はリスクを評価し対処できている状態である。リスクマネジメントの原則である「識別」「定性的評価」「定量的評価」「リスクへの対応」の順番通りである。2のタイプは1のタイプよりもはるかに利口だが、3のタイプと違ってあらゆるリスクを回避するが故にリターンを取れないのでビジネスで成功しない。ビジネスで成功するのは3のタイプである。リスクを評価した上で「回避」「移転」「低減」「受容」などを適切に使い分けることができる。 喩え話を用いるなら、1のタイプは賞味期限というものを知らずに腐った牛乳を飲んで腹を壊すタイプである。2のタイプは賞味期限というものを知っていて、賞味期限の切れていない牛乳は安全だということまでは知っているが、賞味期限の切れた牛乳のうち、どのような牛乳が飲める牛乳であり、どのような牛乳が飲めない牛乳なのかを区別できないために、賞味期限のみで判断し、賞味期限の切れた牛乳を無条件に捨ててしまうので、結果的に飲める牛乳まで捨ててしまう。3のタイプは賞味期限の切れた牛乳から飲める牛乳と飲めない牛乳とを区別し、飲める牛乳のみを飲む。賞味期限の切れた牛乳を安く手に入れて、しかも腹を壊さない。 牛乳の賞味期限のたとえでは、一般消費者の多くは2に属するだろう。五感を駆使して飲める牛乳か飲めない牛乳なのか判断できる人もいるが、昔ならともかく、賞味期限というものが普及してしまった今となってはさほど多くないだろう。2のタイプの人は1のタイプの人に比べればはるかに利口かも...

Androidスマホを使ってみた

今までiPod touchでiOSに慣れ親しんできたが、このたびAndroidスマホも使うことになった。iOSとの比較で良い面、悪い面、意外と似ている面を記す。 【良い面】 Googleのサービスをシームレスに使える OSがGoogleアカウント情報を持っており、OS上でGoogleアカウントを登録すると、Gmail等の他のGoogleのサービスをシームレスに使うことができる。 アプリをインストールするたびに、権限の確認がある アプリが他のアプリのどのような情報を参照するかがわかるので、知らないうちに意図しない情報が流出するリスクが低減されている。ただし、アプリの求める情報を提供しないとインストールできない場合もあるし、面倒がって不用意にOKすればリスクは低減されない。 アプリのサイズが小さい アプリをダウンロード・インストールしていて気づいたのだが、同じアプリであってもiOS向けに比べてAndroid向けの方がサイズが小さく、概ね数MBで収まっている。その結果、アプリのダウンロードに伴うデータ転送量を節約できるし、ディスクスペースも節約できる。 おサイフケータイを使える ガラケーを捨ててiPhoneに乗り換えられない唯一の理由がこれである。もちろんプラスチックカードのSuica等で代用することもできるのだが、その場合にはいつでもどこでもチャージできる利便性を捨てることになり、電子マネーの長所を活かすことができない。Androidスマホではおサイフケータイつきの機種を選べるので、使い勝手を少々辛抱すればおサイフケータイとスマホ機能とを一本化できる。 バッテリー交換可能な機種も選べる iPhoneやiPod touchだとバッテリーが劣化したら経済的寿命を迎えてしまうが、Androidスマホならバッテリー交換可能な機種も選べるため、同一機種を長く使い続けることもできる。 1台にまとめやすい ガラケーやiPod touchやPocket WiFiを併用するとどうしても台数が多くなってしまうが、データ転送量が月間の上限を越えなければAndroidスマホ1台で済む。 Google日本語入力を使える Google日本語入力は、ソフトウェアキーボードがよくできていて、例えば日付や時刻のよ...

OneNoteを使ってみた

MS Officeを買ったらOneNoteというEvernoteもどきのものがついてきたので、本格的に導入するかどうか検討するために試用した。 結論から言うと、OneNoteはMS Officeの一部であり、いわば階層構造のMS Wordである。WordやExcelやPowerPointの素材を使ってノートを作りたいなら便利かもしれないが、テキストデータの入力がメインでそういうものを使う必要がなければEvernoteで十分だと思う。 OneNoteの利点は以下の通りである。 OneDrive上にファイルがあるので、複数のデバイスで使うことができる ファイルを自動で同期するか手動で同期するか選ぶことができるため、従量課金接続のもとでは自動で同期しないようにすることもできる OneDrive上でファイルを編集するのが容易 iOSやAndroidやMacでも無料で使うことができる MS Officeと統合されている ウェブページのクリッピングにも対応している Wordと同様に共同作業のための変更履歴や承認の機能がある 要はEvernoteでできることはすべてOneNoteでできるということである。一方、以下のような欠点もある。 MS Officeなのでファイルサイズが肥大化しやすい 1ノート1ファイルなので、一つのノートに多数のタブやページをつけるとファイルサイズが肥大する 最初から階層構造で管理しているので、階層化しにくいものを扱いにくい Windows版以外のアプリはまだ完成度が低い OneNoteの長所を活かすことのできる使い方としては以下のようなものが考えられる。それは、仕事で何かの資料を作成する際の作業場としてである。最終成果物がWordファイルだったりPowerPointファイルだったりする場合であっても、当然そこに至るまでには、過去のMS OfficeファイルやPDFファイルやウェブページのクリップといった様々な資料を収集して管理する必要がある。従来のMS Officeだと作業用のフォルダに関連ファイル一式を突っ込んで作業することになるが、それらのファイルをエクスプローラーの階層構造の中だけで管理するのは面倒なので、一つのノートブックの中でタグをつけたりページを作ったりして材料を置いて、その中の各種素材を切り...

Audio-TechnicaのデュアルバランスドアーマチュアイヤホンATH-IM02を導入

長らく使ってきたApple In-Ear Headphoneが断線しかかっていて、リモコンも正常に動作しなくなったので、寿命が来る前にと思ってイヤホンの代替品を探していた。店頭で試聴してまず気に入ったのは ATH-CK90ProMK2だったのだが、必要になってから買おうと思っているうちに生産が終了してしまい、後継機であるATH-IM02に移行してしまった。ATH-CK90ProMK2はモデル末期で平均13000円くらい、底値では1万円強で買えたのだが、ATH-IM02は新製品なので価格が高く、値下がりを待っていた。そこでアマゾンが16700円のポイント10%還元で実質15000円くらいで買えるようになったので、やっと発注できた。 ちなみに普段聴くのはClassical中心で、特に屋外で聴くのはピアノ曲が中心である。音量をあまり上げずに半ば耳栓代わりに使っている。そのため遮音性をとても重視している。屋外であまり遮音性が高いと物音が聞こえなくて危険かと思いきや、都会の雑踏や乗り物の騒音は思いのほか大きいので、コンプライのイヤーチップをつけても聞こえるものは聞こえてしまう。音楽を止めれば人と話すこともできる。 ATH-IM02も店頭で試聴済で、先代のATH-CK90ProMK2同様音がはっきりと聞こえて、今まで聴いいていた音楽は実はこんなに美しいものだったのかと感じるが、それは安いヘッドホンから高いヘッドホンへと移行するときの通過儀礼のようなものなので、それ自体はあまり参考になるまい。 ATH-IM02になってからコードを耳の上を通して掛けるいわゆるShure掛けになった。おかげでタッチノイズが減少したし、コードが何かに引っかかって引っ張られたときに弾みで耳から外れてしまうことがなくなった。また、通常のカナル式だと耳の穴で引っ掛けることになるのでフィット感が装着感に影響するのだが、耳たぶの上で支えているため、耳の穴をぴったり塞いでいなくてもさほど問題ない。 最初はイヤホンの尖った部分が耳たぶに刺さって痛かったのだが、よく見ると本体に接続されるケーブルが横向きなのが正しい装着法のようで、その通りにしてみたら楽になった。また、本体につながる針金によって本体の向きを固定できるので、音がよく聞こえるポジションを探しだしてそこで固定するとだいぶ聞き取りや...

SKB命題の反証

「精神的に向上心の無い者は馬鹿だ」という記述を反証するためには、「精神的に向上心が無いけれども馬鹿でもない」という反例を1つ挙げれば事足りる。反証してしまえば「精神的に向上心の無い者は馬鹿だ」という記述自体が偽なので、それ以上取り合う必要が無くなる。 きちんと反証するためにはやはり個々の用語を正確に定義する必要があるのだが、先生とKは別に法廷で争っているわけではないので、先生がたじろぐ程度の反例であれば十分だろう。 Kは仏教の文脈の中で生きる人なので、日本仏教から題材を見出すのがよいだろう。浄土教には妙好人という言葉がある。これは在俗でありながら仏教的な悟りの境地に達した者を指す言葉である。別に特別な修行をしているわけでなくごく普通に暮らしているだけなので、少なくともKがやっているような感じで精神的に向上心があるとはいえない。しかしその一方で仏教的には最高の叡智に到達しているのだから、決して馬鹿でもない。 せっかくKの実家は真宗の寺だったのだから、このような反例を挙げれば心置きなくお嬢さんに求婚することもできたわけだが、あいにくKは悟っていなかったので、精神的に向上心のある馬鹿になってしまった。たとえ立派な他人を引き合いに出しても本人がそんな感じだから説得力が無い。

SKB命題における用語の定義

「精神的に向上心の無い者は馬鹿だ」と言われたときにまずすべきことは、言葉の意味を理解することである。日常生活の言葉というのは往々にして話す人がわかったつもりになりながら使うものなので、一見尤もらしく聞こえてもよく考えてみると意味不明なものが多い。 まず「精神的に向上心がある」とはどういう意味なのか。向上というときに具体的に何がどう向上するのか。そして、精神的に向上心があるかどうかの判断基準は何なのか。そもそも精神的に向上心があるかどうかというのは本人の気持ちの問題のように見えるが、他人が勝手に判断できるものなのか。 次に「馬鹿だ」とはどういう意味なのか。何らかのネガティブな印象を投げかける言葉であることまでは容易に見て取れるが、しかし具体的にどのような状態を指す言葉であり、そう言われることが誰にどのような影響をもたらすのかとなるとわかったようでいてよくわからない。国語的には知力・思考力等が著しく劣る状態を指すようだが、それの一体何が問題なのだろう。知力・思考力が劣るというのは1つの状態に過ぎず、それが個人レベルでの具体的なメリットデメリットとなって表れて初めてその人にとって都合の良いものなのか都合の悪いものなのか判断する余地が生じる。世の中には馬鹿でも幸せな人などいくらでもいるし、賢くても不幸な人だっていくらでもいる。自身にとって明確なデメリットが存在しない限り、「馬鹿だって別にいいじゃん」と言う余地はある。 Kが結果的に命を落としたのは、用語に関する初歩的な検証を怠り、自分で作った観念の中で勝手な価値判断をしたためである。おそらくKの理解は「女性に興味がある⇒精神的に向上心が無い⇒馬鹿だ⇒自分に価値が無い」ということなのだろうが、それが尤もらしく受け入れられたということは、裏返せば近代文学の想定した人間というのは、用語の意味が容易に共有できるほど単純かつ狭い世界で生きており、しかも各種の決めつけに満ちた世界で生きていた底の浅い人間達だったのかもしれない。21世紀の感覚では理解に苦しみところがあるが、20世紀初頭というのはきっとそういう時代だったのだろう。 強いて言えば、「女性に興味がある⇒…⇒自分に価値が無い」というのは、自身がBLキャラであることを意識した場合には成り立つロジックである。BL的には先生とKとが共に同性愛者でなければ盛り上がりようが...

東京スカイツリーに行ってみた

東京の人間は普段は東京の観光名所には行かない。存在は認識しているがいざ実際に行くことは滅多に無いという点において、いわば都市秘境である。 そんな都市秘境の中で最も有名なのが 東京スカイツリー である。遠くからでもとてもよく目立つ建物なのだが、なにぶん展望台まで行くための料金がべらぼうに高いので、霊峰白山の如く遠くから仰ぎ見る存在であり、恐れ多くも登頂しようなどという考えは抱かぬものである。ところが、ふとしたことから東京スカイツリーに行くことになってしまった。せっかく行くのだったら楽しまなければ勿体ない。 東京スカイツリーまでのアクセスだが、羽田や東京駅や東京ディズニーリゾートからは直行のバスが出ているが、それ以外の場所から行くためには半蔵門線か都営浅草線で押上駅に出るのが便利である。押上駅を降りるといきなり立派なビルに出る。これが スカイツリータウン で、スカイツリーがどのようなものか知らなかったら、仁和寺にある法師が石清水八幡宮を参拝することなく麓だけ見て折り返したのと同様に、これだけ見ても満足できそうである。土産物店が密集しており、東京土産を買いたかったらここが一番充実しているのではないだろうか。 展望台に行くためには、4階中央まで出る必要がある。しかし、4階中央まで行くためには店の中を通る必要があり、物販に誘導するという点ではよくできている。チケット売り場に到達するためには随分迂回させられる。混雑するときには待ち行列を収容するためのスペースになっており、空いている時期には無駄なように見えても混雑時のことを考えるとよくできている。 チケットを買ったらエレベーターに向かうが、その前に荷物検査がある。空港のセキュリティチェックみたいなのがあったら面倒だと思ったが、鞄を開けて見せる程度である。おそらく弁当の持ち込みを防ぐためだろう。そもそも上に上がったところで弁当を広げるスペースなどないのだが。 エレベーターは大型のが4台あってみるみるうちに人が吸い込まれていく。エレベーター自体は恐ろしく高速なのだが、人の乗り降りに少々時間がかかるのと、乗り場と降り場のフロアが別なのでその移動に少々時間がかかる。しかし乗ってしまえば350mの展望台まですぐである。 エレベーターを降りると、人がいっぱいいる。ものすごい勢いで人が送り込まれてくるから当然といえば当...

東横INNレンタカーサービスを利用してみた

東横イン では、 タイムズカーレンタル (旧マツダレンタカー)と提携して、 宿泊客向けに安価にレンタカーを提供するサービス を実施している。コンパクトカー(デミオ)が24時間5460円(税込、免責補償込)で利用できるだけでなく、東横インの駐車場を無料で利用できたり(大半の東横インの駐車場は有料である)、ホテルまで配車してもらえたりする。ちなみに ルートイン と オリックスレンタカー が提携して 同様のサービス を提供しているが、駐車場無料や配車サービスは含まれていない。また、東横INNレンタカーサービスに比べて少しだけ高い。 東横INNレンタカーサービスを利用するには、まず東横インに宿泊予約をした上で、東横INNレンタカーサービス専用の電話番号に電話してレンタカーの予約をする。その際、東横インの予約番号を尋ねられるが、楽天トラベル等の他のサイトを経由して予約するのでも問題ない。予約情報は予約センターから宿泊先の東横インにFAX(電子メールではないらしい)で送信され、駐車場が必要な場合には駐車場の予約もなされるようだが、念のため駐車場の予約状況については東横インに直接確認してほしいと言われる。予約が完了すると7桁の予約番号をもらうので、変更やキャンセルの場合にはこの予約番号を告げる。 24時間をどう配分するかについては選択の余地がある。早朝に出発するなら前日夕方から借りると便利である。反対に、夕方の帰着がレンタカーの営業時間後である場合や帰着が遅れる可能性がある場合には、翌朝まで借りておけば安全だろう。1泊して空港から往復するなら、正午から翌日正午までといったような借り方が便利だろう。空港からの往復で利用するなら、大人2人なら空港リムジンバスで市内に往復するのと同じくらいの値段だし、デミオだと狭いが無理して3人とか4人で乗ればバスよりも安い。 デミオは後部座席と荷物室が狭いので、大人4人で乗るのは難しいが、どのみち安いので2台借りて2人づつ分乗するか、あるいはもっと大きなサイズの車を借りるかした方がよいだろう。デミオクラス以外の車を借りるときには基本料金から15%割引である。ただしこの程度だったら他社とあまり変わりなかったりする。 東横インにチェックインしたときに東横INNレンタカーサービスを利用している旨は伝わっていた。駐車場の予約情報が伝わっている...

モバイルSuica特急券との組み合わせで駅レンタカーを利用してみた

地方は公共交通機関が使いにくいので、長距離の移動だと飛行機+空港からレンタカーとか新幹線+駅からレンタカーという使い方をするのが便利である。JR東日本エリアだと飛行機を利用する機会が事実上存在しないので、長距離の移動では必然的に新幹線(または在来線特急)+レンタカーになる。 近場だったら最初から車で移動してもよいのだが、都心付近の渋滞の中で長時間運転するのは疲れるし、帰りならなおさらである。それに、金曜の夜に出発して月曜の朝に戻ってくるなんて使い方をする場合には、自宅に戻って車を取りに行くよりもそのまま東京駅から新幹線に乗ってしまう方が楽だし早い。東京で仕事をしている人が週末の時間を有効活用する上でも実は新幹線+レンタカーは有利だったりする。 また、レンタカーはその土地に合った車両を用意しており、寒冷地では4WDが多いし、積雪期にはスタッドレスタイヤが標準で装備される。東京から東北上信越方面に出かける場合、東京でスタッドレスタイヤに履き替えるのはお金がかかるから、それなら現地でレンタカーを調達してしまった方が安上がりだし楽だったりする。スキーのように荷物が多ければ最初から車の方が楽ともいえるが、だいぶ昔から宅配便という便利なものがあるので、途中で公共交通機関を利用してもさほど問題ない。 さて 駅レンタカー だが、駅レンタカーの利点はJRとシームレスに利用できることのはずなのだが、あいにくJRと駅レンタカーとでは予約システムが別々なのでシームレスとはいえない。昔はマルスでも予約できたのだが、最近はマルスの機能を整理していて、JR以外の予約には対応しなくなっている。JRの予約と別々にネットで予約するのだったら大手レンタカー会社でも変わらないし、大手レンタカー会社の各種割引を利用する方が有利だったりする。残るのはJRとの組み合わせで安くなることくらいである。 レール&レンタカーきっぷ だと駅レンタカーはさほど安くならないが、JRの方が安くなる。運賃が2割引き、特急料金やグリーン料金も1割引きになるので、他にJRの運賃料金を安くする機会が無い場合には検討に値する。 JR各社の中で鉄道とレンタカーとの連携を最も重視しているのはJR東日本で、JR他社エリアよりも料金が割安に設定されているのみならず、JRとの併用でさらに安くなる。トクだ値との併用で基本料金...

イケアのポエングを購入

イケア のロングセラーのアームチェアである ポエング をついに購入した。店頭で座ってみるたびに座り心地は良好で、その割に値段が手頃なので、いつか買いたいと長らく思っていたのだが、電車で持ち帰るには大きすぎるし、かといって店頭で購入後に配送してもらうと送料1000円がかかるので、思いとどまっていた。しかも通販では購入できない。このたび車で来店する機会があったため購入に至った次第である。 当初はスツールを購入するつもりはなかったのだが、たまたまIKEA Family向けにスツールとセットで1000円弱安くなる割引があったので、スツールもセットで購入した。8980円から990円安くなって7990円である。レジ手前に段ボールで梱包された家具があるので、それを台車に乗せてレジでチェックアウトする。エレベーターで駐車場まで上がって車に乗せればあとはそのまま持ち帰るだけである。 IKEAの家具は自分で組み立てる必要があるが、説明書が秀逸で、言葉が全く書いていなくてもわかりやすい。レゴを彷彿とさせる。組み立てといってもネジで留めるだけであり、付属の6角レンチで回すだけなので簡単である。大きな荷重がかかる製品の割りには組み立ては30分程度で完了した。組み立て式のメリットはコストが安くなることだが、それだけでなく、組み立て可能ということは分解も可能ということなので、分解して箱詰めすれば引っ越しのときも楽である(そのためには箱を保存する必要があるが)。 実際に組み立ててみると、スツールが意外と大きい。しかしそれ故に足がしっかり支えられており、椅子の形状もあいまって、実に快適である。大きなスツールの上に足を乗せていると布団の上に転がっているような気分になる。一方、椅子本体はアームチェアの割にはさほど大きくない。さすがロングセラー商品だけあって、椅子としての完成度が高い。一番安いクッションを購入したが、フレームはどれも共通なので、基本的に座り心地に大差ない。同じ姿勢で長時間座っていると疲れるが、ポエングは木のフレームがバネになって後ろに沈み込むので、、ロキングチェア同様に適度に体勢を変化させることができる。 ノートPCを膝に乗せると調度良い姿勢になり、PCを使う作業をしやすい。たった8000円で作業効率が良くなるのだったら安い買物である。もちろん本を読むのにも適している。テレ...

787に乗ってみた

別に狙って乗ったわけではないが、乗った飛行機がたまたま787だった。待合室でしげしげと眺めればいろいろ観察できたのかもしれないが、そういうことをせずにそそくさと搭乗してしまったので、機内の客室の状況しかわからない。 内装については最新の内装というより他はなくて、737であっても最近新造されたのは787とほぼ同等の内装なので、スカイマークの737であっても運が良ければ最新の内装である。 787の特色はカーボンファイバー製の胴体と、そこから派生した機内の気圧の高さと湿度の高さである。これによって、長時間の飛行では疲れ方が違うことが期待される。しかし国内線程度の飛行時間だと明確に違いを感じることはできなかった。さすがに地上と同じ気圧というわけにはいかなかたので、高度が上がっているときと下がっているときには何度か耳抜きが必要だった。静かで揺れなくてエアバスみたいな乗り心地だと感じたが気のせいかもしれない。ボーイングの飛行機は伝統的に剛性が弱くてたわませることを強度を確保しているが、787の場合はカーボンファイバー製の胴体のせいか、剛性感があるように感じられた。777と乗り比べてみたら777の方はもっとゆさゆさ揺れる感じだったので、やはり787の方が剛性が高いのかもしれない。 客室で唯一787らしさを感じることができたのは窓である。窓が大きいと言われている割には新幹線の窓の大きさには程遠かったが、それでも通路側からでも外の景色を見やすくなった。日除けが液晶式になったことで、もっとも暗くしても昼間なら外の景色がうっすらと見える。また、日除けの制御が電子式になったことで集中制御が可能になり、乗務員が離着陸時に日除けをすべて上げたり国際線の巡航時に日除けをおろしたりする手間が省けている。さらに、1枚1枚のプラスチック製の日除けが無くなったことで機体の軽量化にも貢献している。 乗ってみれば飛行機はやはり飛行機だったということで、他の機種に比べて著しく違う部分はさほど感じられなかった。国際線で使うなら違うかもしれないが、国内線なら敢えて787である必要はないので、787は国際線に入れて、国際線用の767-300ERを国内線に転用する方が効率が良いかもしれない。

アマゾンで返品

今まで長いこと アマゾン を利用してきて、このたび初めて返品することになった。手続自体はとても簡単である。注文履歴を開いて返品すべき商品を含む注文を選択する。それから返品する商品を選択しその理由をプルダウンメニューから選んで返品の申込をすると。返品伝票と宛名の画面が表示されるので、それをプリントアウトし、返品伝票は返品の箱の中に、宛名は箱の外に貼り付ける。日本郵便に引き取りに来てもらうため、 日本郵便のアマゾン返品専用サイト で返品を申し込むとしばらくして郵便局から集荷にきてくれる。集荷までに商品をなるべくきれいに梱包しなおして、商品が配達されたときの箱に入れて、荷造りをすればよい。そのため、受け取った商品が問題なく使えることが確認できるまでは箱を捨てずに取っておいた方がよい。 集荷が完了すれば物理的な作業は完了する。返金の場合にはアマゾンで返品を確認し次第、アマゾンギフト券が電子メールで送信されるので、再度それを使って買物すればよい。アマゾンギフト券は汎用性があるのであっても邪魔にならない。 順調に行けば、日本郵便で集荷の申込をしてから集荷まで数時間、集荷の翌日にはアマゾンの返品センターに到着し、その翌日にはアマゾンで返品の確認とギフト券の送信が完了するので、返品の申込からギフト券の受取まで2日程度となる。 現金での返品ではなく返品金額と同額のアマゾンギフト券の提供なので、アマゾンは金銭的には損をしない。返品された商品がどうなるか気になるところだが、未開封品なら再利用できるし、開封済みであってもリファービッシュ品として再利用できるものもある。米国のように商習慣上返品の多い国では返品に関するコストは粗利に盛り込み済みだし、リファービッシュ品を割安で販売する習慣が確立しており割安なリファービッシュ品を目当てに買う人もいるので、なるべく資源が無駄にならないようになっている。

土地の所有権は必要か

土地には様々な権利が付随する。空中権とか地上権とか地中権といった使用権や、鉱業権や環境権といった利用権である。一方、土地には消費されないという特性がある。どんなに使用しても土地そのものが無くなるわけではないし(埋蔵されている鉱物は掘れば無くなるが)、建物と違って物理的に劣化することもないからである。したがって土地は減価償却の対象外だし、土地の取引には消費税がかからない。 しかし使っても無くならないとしたら、そのようなものに所有権を設定することに一体何の意味があるのだろうか。所有権とは元来、自由に処分する権利である。すなわち、自ら使用・利用の権利を留保するか(行使するしないによらず)、他者に権利を与えるか、廃棄するかを自由に決めることのできる権利である。土地には廃棄するという選択肢が無いから、使用や利用の権利を留保するか、あるいは使用・利用の権利の一部または全部を売却するかしかない。使用や利用の権利はもともと金銭での取引が想定されているものなので、結局土地には使用や利用に関する権利の束しか存在しないことになる。他の権利との整合性を確保すべく、そのような権利の束を便宜上所有権とみなしているに過ぎない。 土地はもともと地球のものである。人間は地球から与えられた土地を間借りしているに過ぎない。土地をどのように使用・利用するかについては人間同士の権利の取り決めが必要だろうが、土地を作り出すことも廃棄することもできない人間が土地を所有するなんておこがましい(埋め立てや干拓によって陸地を作り出すこともできるがそのためにはその水面に関する権利が必要)。土地を所有しているなどと思い上がったことを考えるから土地の所有をめぐって争ったりするのである。そういう無益な争いを無くすためにも、土地を所有するなどという概念は取り払ってしまった方がよいのかもしれない。

誰のためのスポーツなのか

レスリングが2020年のオリンピック種目から除外される候補になったことで、レスリング存続へ向けての動きが出てきた。2013年5月31日現在、レスリングと野球・ソフトボールとスカッシュのうちどれか1種目が存続することになっている。これまでを振り返ってみて疑問に思ったことがある。レスリング存続へ向けて運動した人達は、一体誰のためにオリンピックでプレイしたいのだろうか。 オリンピックはアマチュアリズムの建前こそあれ、実態は世界中の観客へ向けた興行である。アマチュアリズムの建前は、ある意味他のプロスポーツの興行主と競合しないようにするための便法ともいえる。興行である以上、より多くの観客を魅了できるスポーツ、より多くのお金を落としてもらえるスポーツがオリンピックの種目として採択される。だからオリンピックの種目として採択してほしかったら観客にとっての面白さをアピールすればよい。 サッカーはヨーロッパと南米を中心に多くの国で人気があるし、金払いの良い先進国の観客もいるから興行価値がある。一方、野球は米国、カリブ海、東アジアといった限られた国でしかプレイされないし、米国と日本を除けばあまり金払いが良くない。レスリングは東欧諸国で盛んだが、東欧ではレスリングに限らず柔道といった他の格闘技も盛んなので、あまり多くの格闘技を採択しても観客層が被ってしまう。ポロはインドでは圧倒的な人気を持つがインド以外では人気が無いので国別の競技が成立しにくい。相撲も、外国人力士が増えたとはいえ、日本とモンゴルしか対戦しない競技がオリンピックに採択されるとは考えにくい。それなら現状通りに日本国内で開催して放映すれば十分である。 スポーツのルール変更も観客が楽しめるようにという目的に沿って考えれば合理的なものばかりである。プレイヤーにとってルールが与件である一方で、興行主にとってはルールは試合を面白くするための手段でしかない。だから特定の国出身の選手ばかりが優勝する場合には、その選手が優勝できないようにルールを変えるようなことも当然行われる。背泳においてバサロキックが支配的になればつまらないからバサロキックを禁止する。当然のことである。別に鈴木大地選手に恨みがあるわけではなく、試合を面白くするためである。ルールの抜け穴を突いて出し抜こうとしても、すぐにルールを変更されてしまうのである。もちろん、...

65歳定年は必要か

年金支給開始年齢が65歳に引き上げられるのに伴い、65歳までの雇用が義務付けられるようになった。国が年金を払えないから企業に肩代わりしてもらおうということである。しかし、定年が65歳に引き上げられて実現するのは、給与の後払いが65歳までの期間に延長され、後払いが平準化されることである。すなわち、生涯賃金が変わらないまま会社に時間を拘束される年数だけが増えることになる。 もちろん、年金会計や財政が危機的な状況にある以上、何らかの形で痛みを分かち合わざるをえないのかもしれない。しかしそれでも、いやそれだからこそ無駄なことをしている場合ではないのではないか。 日本企業の長期雇用における賃金カーブは、若年期には企業が育成コストを負担し、働き盛りの時期には企業が育成コストを回収する。さらにしばらく企業が給与の後払いの原資を確保し、高年期には給与の後払いがなされる。育成コストの回収と、忠誠心を引き出すための給与の後払いが組合わさっている。 後払いの原資は働き盛りの時期に確保済で、これはその後増えることはない。あとは何年かけて後払いするかの問題でしかない。60歳定年なら60歳までかけて後払いするし、65歳定年なら65歳までかけて後払いするまでのことである。昔のように55歳定年なら55歳までかけて後払いすることになる。定年が過ぎれば雇用が終了するか、時価で再雇用するかである。 そのような状況で効率的なのは働き盛りの年代の終わる頃、おそらく45歳から50歳頃に後払い分の給与を退職金として一括払いし、その後は時価で雇用することである。まだ働きたい人は時価で働けばよいし、引退したければ早く引退すればよい。 給与の後払いの金額が一定のもとで、引退するか時価で雇用されるかの選択の幅を広げるためには、定年は早ければ早いほどよい。定年が遅いと、早く引退したい人まで無駄に時間を拘束することになる。昔なら窓際族という潔い道があったが、目先の利益に厳しくなるとそういう悠長なことはできなくなって、尤もらしい仕事を作ることになる。本来目的達成に資する業務を遂行するはずの組織で、仕事のための仕事がまかり通ることになり、組織の規律を損ねることになる。 たしかに、定年を引き上げてもそれをバイパスする方法はある。一つは早期退職優遇制度(buy out)であり、もう1つはいわゆるリストラであ...