イオンのクレジットカードやWAONを使うメリットなら思いつくが、イオン銀行の口座を持つメリットが未だにわからない。都銀の預金残高が十分にあればATMには全く不自由しないし、定期預金の金利が抜きん出ているわけでもない。住宅ローンの条件が良さそうなくらいか。おかげで、せっかくイオン系のスーパーの中にイオン銀行があっても、全く利用する動機がない。
おそらく、イオンが想定している利用者は、田舎のイオンモールの利用者なのだろう。田舎では現金決済が多い割にATMが少ないし、地元以外では地銀は役に立たない。地銀の存在意義もよくわからないが、地元企業向けの融資が中心であって、お付き合いで預金を獲得しているのだろう。しかも地方経済が衰退するにつれ、地方経済を支えている地銀も衰退せざるを得ない。そういうお付き合いからあぶれたお金をイオン銀行が取り込みたいのかもしれない。地銀は比較的破綻のリスクが高く、1000万円以上預けるのは危険だから、第二の口座として利用してもらいたいというのもあるだろう。
田舎で生活していると、イオンモールとその周辺でしか買い物しないだろうから、イオンモールが自宅以外の生活の拠点となる。それならばそこでワンストップサービスを提供できれば、たしかに利用者にとっては便利だろう。お金を下ろすのも店頭で手続きするのも、すべてイオンモールの中でできれば、銀行に行くために駐車スペースの乏しい市街中心部まで車を運転する必要がない。
そう考えると、地方経済の衰退や中心市街地の衰退と郊外の繁栄という、小売業と全く同じことが金融の世界でも起こっているように思える。
金融サービスを行うなら、決済金額が多い方が有利である。勘定系システムの構築には多額の費用がかかるし、決済サービスには相乗効果があるから、小売やクレジットカードや電子マネーと一緒に銀行もやってしまう方が効率的だろう。だからこそ小売業であるイオンが金融業への進出を決めたのだろうが、たしかに地銀に同じ役割を期待するのは荷が重そうである。
おそらく、イオンが想定している利用者は、田舎のイオンモールの利用者なのだろう。田舎では現金決済が多い割にATMが少ないし、地元以外では地銀は役に立たない。地銀の存在意義もよくわからないが、地元企業向けの融資が中心であって、お付き合いで預金を獲得しているのだろう。しかも地方経済が衰退するにつれ、地方経済を支えている地銀も衰退せざるを得ない。そういうお付き合いからあぶれたお金をイオン銀行が取り込みたいのかもしれない。地銀は比較的破綻のリスクが高く、1000万円以上預けるのは危険だから、第二の口座として利用してもらいたいというのもあるだろう。
田舎で生活していると、イオンモールとその周辺でしか買い物しないだろうから、イオンモールが自宅以外の生活の拠点となる。それならばそこでワンストップサービスを提供できれば、たしかに利用者にとっては便利だろう。お金を下ろすのも店頭で手続きするのも、すべてイオンモールの中でできれば、銀行に行くために駐車スペースの乏しい市街中心部まで車を運転する必要がない。
そう考えると、地方経済の衰退や中心市街地の衰退と郊外の繁栄という、小売業と全く同じことが金融の世界でも起こっているように思える。
金融サービスを行うなら、決済金額が多い方が有利である。勘定系システムの構築には多額の費用がかかるし、決済サービスには相乗効果があるから、小売やクレジットカードや電子マネーと一緒に銀行もやってしまう方が効率的だろう。だからこそ小売業であるイオンが金融業への進出を決めたのだろうが、たしかに地銀に同じ役割を期待するのは荷が重そうである。