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iPadでリビングルームは復権するか

iPadはリビングルーム向けと言われている。たしかに、満員電車の中で使える大きさではないので、屋内向けだが、それだけではない。従来、デスクトップパソコンもノートパソコンも、椅子に座って机の上にあるPCを操作するスタイルが主流だった。ノートパソコンはデスクトップよりも自由な姿勢で操作できるので、好みの場所で操作できるし、ベッドで横になりながら操作することもできる。ただし、ゆったり座りながら操作するためには膝の上に置く必要があり、姿勢が制約される。いずれにせよ、自室で一人で使う方が快適である。

それに対し、iPadはゆったりと座り、手に持って操作するものである。本を読むときと同じ姿勢である。iPadを使うときには机にかじりつく必要はない。むしろリビングルームで使いたい。それなら寝室や書斎に篭る必要はなく、自ずとリビングルームに人が集まることになる。また、iPadはプレゼンにも向いていて、一つの画面を複数人で眺めるのに適している。

パソコンからiPadに移行することで、人々のライフスタイルも変わりうる。孤独にネットと対峙する態度から、集まって思い思いに楽しんだり、時には語らったりする態度への転換である。

最近、リビングルームの存在意義に疑問を持っていた。特に日本では単なるテレビ部屋と化しており、PCとインターネットが普及してテレビが衰退するにつれ、リビングルームにいてもすることがないからである。しかしそれがiPadによって変わるかもしれない。

iPad自体は単に大きなiPhoneないしiPod touchに過ぎない。しかしiPhoneやiPod touchと異なるのは大きさだけではない。画面の大きさが異なれば当然視野も異なり、視界も異なる。iPhoneだと画面のみを眺める使い方だが、iPadは視界が広いため、周辺のものも目に入る。これが外界との関係を変える。

要素技術はiPhoneの延長線上でしかないが、人間の感覚に影響を及ぼすが故にライフスタイルを変える可能性を持っている。人間にとっての使いやすさを追求してきたAppleならではの製品だろう。

リビングルームで使うなら、画面の情報をテレビに出力して皆で見るという使い方ができた方がよい。しかしケーブルで接続するのはスマートではないので、無線LANを活用したいものである。しかしテレビ出力を無線化するというのはどうやらハードルが高いようである。そこで役に立つのがなんとApple TVである。今までは存在意義のよくわからないデバイスだったが、iPadの登場によって一躍注目されるかもしれない。Apple TV自体は、MacやiPod touchやiPhoneに対応していたが、これらのデバイスは複数人で情報を共有するようなものではなく、むしろパーソナルなデバイスであるため、テレビに映し出す理由がよくわからなかった。Apple Universal Dockにもテレビ出力用の端子がついているが、iPodの動画をテレビで再生したいとは思わない。しかし、iPadのように他者と交わりやすいデバイスがあれば、存在意義を持つことができる。

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