第5世代iPod touchを購入したはよいが、音楽再生で少々不便している。まず、Lightning対応の周辺機器が全く無い。今まで使ってきたApple Universal Dockは旧モデルと運命を共にしそうである。順当に行けばBluetoothスピーカーを使えば良さそうだが、あいにく手元にBluetoothスピーカーが無いので、久しぶりにAirMac Express(802.11n初代)を引っ張り出した。これなら無線なのでLightningだろうと関係ない。今まではApple Universal DockにJBL on tourを接続していたのだが、AirMac ExpressにJBL on tourを接続することにした。USB給電のApple Universal DockよりもAC電源のAirMac Expressの方がパワーに余裕があるので、音が全然違う。もともとAirMac Expressの方がBluetoothよりもデータ転送量が大きい分だけ音が良い。なお、光デジタル出力にも対応しているので、そういう音響機器に接続すればもっと音が良くなる。
Pocket WiFi GP02の下にiPod touchやAirMac Expressがぶら下がっている構成にしている。AirMac Expressの「ワイヤレスのモード」を「ワイヤレスネットワークに接続」にして、Pocket WiFiのSSIDとパスワードを入力すればよい。なお、このときPocket WiFi側の「無線LAN基本設定」で「プライバシーセパレータ」を無効にする必要がある。初代Pocket WiFi D25HWを使っていたときも一時この構成にしていたのだが、D25HWは802.11nに対応しておらず、AirMac Expressをぶら下げると帯域が不足して音が途切れたため久しくこの構成にしていなかった。GP02は802.11nに対応しているので特に問題なく使えている。
スピーカーからの音楽再生については、とりあえずこれで足りているが、未解決の問題がある。それは、iPod touchのスタンドになるような器具の不在である。もともとApple Universal Dockを使ってきたのは、枕元で時計として使うためである。寝かせた状態だと見えないので、立てる必要がある。できれば縦向きでなく横向きにしたい(通常の時計アプリは横向きの方が表示が大きくて見やすい)。もしかして、単なるスタンドでよければ自作できるような気がする。
Lightningになってから、30ピンドックコネクタに接続するノイズキャンセリングヘッドホンも使えなくなってしまった。これはiPodから電源供給を受けるタイプで手軽に使えて音質もそこそこなので重宝していたのだが、第5世代iPod touchでは使えない。普通のイヤホンを使う必要があるのだが、長らく使ってきたApple In-Ear Headphoneも断線しかかっているので、せっかくなので付属のApple EarPodsを使ってみることにした。これはぴったりはまるとなかなか良い音がするのだが、少しでもずれると音がきちんと聞こえなくなる。どうやら滑り止めが必要なようなので、家電量販店でイヤーパッドを買ってきた。最近はカナル式が主流なので、家電量販店でもなかなかイヤーパッドが手に入らない。本当は薄いソニー製が欲しかったのだが、あいにくaudio-technica製しかなかった。とはいえ装着してみるとたしかに滑らなくなった。このEarPodsにリモコンがついていれば申し分ないのだが、あいにくiPod touchに付属しているのはリモコンがついていない。かといってわざわざ2000円以上出してリモコン付きのを買う気にもなれないので、今のところ我慢して使っている。
音質については、iPhone等のスマホが3GやLTEの強い電波を発生させるためにホワイトノイズが気になるのに対して、iPod touchはiPodなのでそういうホワイトノイズが発生しない。スマホ1台にまとめられれば便利なのだが、このホワイトノイズだけは我慢できない。