Sonos One SLを1個購入して以来モノラルで使ってきた。モノラルで満足できればそのまま使い続けるところだったが、せっかくなのでステレオでも使ってみたくなった。もしモノラルでも十分ということになれば、ペアを解消して2か所で使えばよい。
2個目が到着したので早速設定した。1個目の設定で勝手がわかっているので、2個目は早い。BluetoothをオンにしたiPhoneのSonosアプリを立ち上げ、設定>システム>製品を追加するをタップすると、しばらくして2個目が認識される。1個目のWiFi接続情報をそっくりそのままコピーするのか、2個目は簡単にWiFiに接続された。ステレオペアとして設定する際には、両方が設置された状態で左側のスピーカーの後ろのボタンを押すとどちらが左でどちらが右かが識別される。あとはTrueplayで音場設定すれば完了である。
肝心の音はどうかというと、当然のことながらモノラルからステレオになったことで音に広がりが出る。モノラルのときには、ある程度音量を大きくするとできのよいスピーカーだと感じるものの、スピーカーの中が鳴っているような感じだった。ステレオになるとスピーカーとスピーカーとの間の面で鳴っているような感じになる。こうなるとUE BOOM2よりも圧倒的に音が良い。単純にスピーカーが1個から2個になることでパワーが倍になるというのもあるが、音量を絞っても音が外に出てくる感じになる。
X-U1との比較では、Sonosの方がおそらくパワーがあるのと、Trueplayで音場設定できることもあって、Sonosの方が音が前に出てくる感じである。HomePodを持っていないので比較できないが、HomePod1個とSonos One SL2個との比較だと前者は3万円台、後者は4万円と高いので、もしHomePod1個でも十分なパワーと音の広がりがあるなら前者でも済むかもしれない。ただ、おそらく後者の方が自然な音がしそうな感じである。HomePod2個とSonos One SL2個との比較では、前者は7万円、後者は4万円なので後者の方がお財布にやさしそうである。
旅行用であれば1個だけというのもありだが、Sonos One SLは据え置きを前提にしたAC電源のスピーカーなので、予算が許すなら2個あった方がよいのではないだろうか。もし1個だけ買うならSonos One SL1個よりもHomePod1個の方が音の広がりが感じられるかもしれない。