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GL09Pのレビュー

GL09Pを使い始めて使い勝手に関して少々情報を得ることができたので、人柱報告をしようと思う。

【4G/3Gネットワークへの接続状況】
イーモバイルのエリアマップ上ではLTEのエリア外となっている所であってもたまにLTEの電波を掴むことがある。思いの外遠方の基地局まで電波を掴みにいけるのかもしれない。しかし、現状ではLTE用の帯域が半分しかないので、3Gのときよりも回線速度が低下する。しかもLTEの方が回線が混雑しているようなのでなおさらである。3Gの場合で下り3Mbps程度の場所で、LTEだと下り0.7Mbpsほどになり、GP02で3G回線のみ使っていた頃よりもむしろ改悪されている。むろんこれはLTEエリア外での特殊ケースであり、すべての場合でLTEの方が遅いと主張するつもりはない。

最も回線速度の速い回線を選んで接続しているとしたら本来ならありえないことである。しかし、8月中旬以降にLTEが増速されて3Gが減速されたら状況が逆転するだろうから、それを見越してLTE優先で接続する設定になっているのかもしれない。となると、回線速度を測定した上で接続先を選ぶロジックではなく、接続先の優先順位を決め打ちにして優先順位の高いものから順に接続を試みるシンプルなロジックなのかもしれない。しかも、同じ場所にずっといても、3Gに接続していると思ったらいつの間にかLTEに切り替わったりするので、一定間隔おきに接続先を探すロジックなのだろう。

従来のイーモバイルLTE端末だと、一旦3Gで接続してしまうと自動ではLTEには戻らなくて手動で接続しなおさなければならないようなので、それに比べれば進歩したのではないだろうか。

尚、本来のLTEエリア内でSpeedtestで計測したところ、下り12Mbps上り4Mbps程度だった。3Gの場合下り3Mbps上り0.4Mbps程度なので下りで4倍上りで10倍である。常時これくらいのスピードが出るならLTE端末に切り替える意味が出てくる。今後LTEの帯域が倍増したらもっと速くなるのではないだろうか。

一部エリアで4Gの表示が出た。一応接続の優先順位は最も高いようである。理論値下り最大110Mbpsのうち実際にはどの程度出るのかと思ってSpeedtestで計測したところ、下りは2~3Mbps、上りは5Mbpsくらいだった。実測値レベルではイーモバイルの3G並みである。せめて実測値でも20Mbpsくらい出れば「電波を掴めれば速い」といえるのだが、この程度の実測値なら敢えて4G対応の端末を購入するまでもない。接続の優先順位は決め打ちのようなので、実測値が遅いネットワークでも自動的に接続されてしまうのは困る。2.5GHz帯は室内に電波が入りにくいものの、もともとはWillcomのPHS用の帯域であり、PHSがそこそこ実用に耐えたことを勘案すると、電波が入りにくいというのもどうなのかと思う。もちろん128bpsのPHSと同じ周波数帯で110Mbpsを出そうとしているのだから、同列に比較すべきではないのかもしれないが。2MbpsでもPHSの20倍のスピードは出ている。尚、都市部の室内で4Gの電波を掴んだときには下り10Mbps上り2Mbpsくらい出ていて、これならイーモバイルのLTEと遜色ないが、格段に速いというわけでもない。

「Emobile A 3G」の表示が出たときには、これはソフトバンクのUltraSpeedだと思って回線が空いているだろうからさぞ速いだろうと期待したが、Speedtestで計測したら下り0.6Mbps上り0.1Mbpsくらいしか出なかった。初代Pocket WiFiのレベルに逆戻りである。とはいえ昔はそれで問題なかったともいえる。ウェブページを閲覧する程度だったら使用に支障するようなスピードではない。また、今までイーモバイルでは圏外だった所で「Emobile A 3G」のアンテナが4本立ったので、「さすが1.5GHz帯は電波が入りやすい。これでGL09Pにした甲斐がある」と思ったのもつかの間、アンテナが4本立っているにも関わらずほとんどパケットが通らない。一体どういうことなのだろう。もしかして、A回線は2014年1月まではデータ転送量制限の適用外なので、敢えて遅くしているのだろうか。それとも下り最大7.2Mbpsの2GHz帯を掴んでいるのだろうか(仕様では2GHz帯は海外のみの対応で国内では対応していないはず)。それとももっと単純にファームウェアの不備なのだろうか。ファームウェアの中身が見えないのでよくわからない。

開通当初はB回線のみの接続でA回線には全く接続されなかったが、数日経過して突然A回線にばかり接続されるようになった。イーモバイルのエリア内にも関わらずA回線に接続されてしまい、しかも回線速度が遅い。もっとも、2013年12月まではA回線はデータ転送量制限の対象外なので、Windows Updateのような大きなサイズのファイルをダウンロードするには好都合だったりするが。もしかして開通当初はB回線のみの開通でソフトバンク回線であるA回線への開通の手続に時間がかかっていたのだろうか。A回線に接続するならイーモバイル回線よりも速い回線に接続してほしいのだが、下り最大110MbpsのAXGPも下り最大42MbpsのUltraSpeedも実測ではかなり遅い。

おまけでついてきたソフトバンクの回線がどれもイーモバイルの3G回線よりも遅い。それならイーモバイル回線のみの端末でも十分である。これでマルチネットワークを標榜されても困る。しかも接続先を自動で決められてしまうので、利用者の意図に反して敢えて遅いネットワークに接続されてしまう。もっとも、今後イーモバイルの1.7GHz帯にiPhoneユーザーが大挙して押し寄せたらイーモバイル回線の速度も同じくらい低下するかもしれず、他の回線への逃げ道がある分だけまだましかもしれない。今後iPhoneが2.5GHz帯に対応する可能性は否定できないが、日本独自の1.5GHz帯に対応することはまずないだろうから、1.5GHz帯についてはこれ以上遅くなることはあるまい。

【公衆無線LANへの接続】
本来ならばパケット通信量を節約するために最優先で公衆無線LAN(GL09Pでは「インターネットWiFi]と呼ばれている)に接続すべきところだが、移動中にはなかなか公衆無線LANの電波を掴まないので静止状態で公衆無線LANへの接続を試みた。

公衆無線LANのエリアに入ってもすぐには切り替わらない。1分くらい同じ場所でじっとしていると、やっと切り替わった。おそらく、移動中にエリアの狭い無線LANの電波を掴むとすぐに基地局のエリアから出てしまってパケットが通らないので、1分間隔くらいでアクセスポイントを検索して、2回連続して同一のアクセスポイントがヒットしたら、優先順位の高い順に接続を試みるのではないだろうか。

公衆無線LANへの接続が確立すると、本体ディスプレイ左側の「LTE」「3G」「4G」と表示される部分が「WiFi]と表示される。ソフトバンクWiFiスポットのSSID(0002Softbank、0001Softbank、mobilepoint)との接続が確立した際には問題なく接続できた。パケット代を節約できるので実によろしい。しかし、WiFiとは表示されるものの、接続先のSSIDが表示されないので、どの無線LANのネットワークに接続したかわからない。唯一わかるのは、PC用の設定画面を開いた場合である。アクセスポイント一覧において、電波を掴めているネットワークでは無線のマークが青色になる。接続が確立している場合には、さらに端末のマークも出てきて、端末と無線LANとの間で通信しているのが見て取れる。しかしPC用の設定画面で開くのは極めて煩雑だし、一定時間経過するとすぐに強制ログアウトされてしまうので、全く実用的ではない。スマホ用設定ツールのログイン前の画面でも接続先のSSIDが表示されるようにしてほしい。

公衆無線LANのエリア外に出ても、4G/LTE/3Gへの接続に切り替わるのに時間がかかる。これも同様に1分くらい待ってやっと接続が確立する。せっかく4G/LTE/3G相互間の切り替えはシームレスなのに、4G/LTE/3Gと公衆無線LANとの切り替えには体感的な時間がかかりすぎる。切り替わるのを待つくらいだったらスマホやPC等の端末側で手動で公衆無線LANに切り替える方が早くて確実である。常時4G/3Gに接続しているつもりでいて、ソフトバンクWiFiスポットはオマケ程度に考える方が実用的だろう。

結論としては、公衆無線LAN周りはまだ練れていない。トラフィックを無線LANに逃したいなら無線LANとの切り替えがシームレスでなければならない。今後のファームウェア更新で改善されるのを期待したい。

【Wi2 300への接続】
Wi2 300のアカウントを持っているのでGL09PのインターネットWiFiの接続先に登録したのだが、パケットが通らない。もしやと思ってWi2 300にGL09PのMACアドレスを登録してMACアドレス認証できるようにしても同様である。スマホ側でWi2 300へのログインをしてもパケットが通らない。Wi2 300への接続も自動で切り替われば便利だと思ったのだが、前述の通り無線LANとの切り替えに時間がかかって実用的ではないので、GL09Pの機能には期待せず、Wi2 300のエリアに入ったら端末側で手動で接続先を切り替える方が早い。

なお、Wi2 300のバックボーンはWi2またはAUの光回線の場合には下りで20~30Mbps、上りでも20Mbpsくらい出て、かなり高速である。LTEの倍くらいのスピードだし、AXGPの電波は滅多につかめないし、ソフトバンクWiFiスポットはバックボーンが1.5GHz帯のUltraSpeedの場合もあってあまり速くないので、スピードに関してはWi2 300が最も有利である。Wi2 300のアカウントを持っているなら積極的に活用するとよいだろう。

【無線LANの強度】
各種機器からGL09Pに接続する際の無線LANの強度をGP02と同じ条件で比較したところ、GL09Pの方が電波の強度が高いことが見て取れた。5メートルくらいの距離ならWindows上での無線LANの電波レベルは最大になる。しかし10メートルくらい離れると電波をつかみにくくなり、せっかく基地局との接続が良好であっても無線LANによって速度が制約されてしまう。

5メートル離れた場所でAirMac Expressを接続してAirPlayでPC上のiTunesの音楽を再生してみたところ、たまに音が途切れることもあるが、概ね接続状況は良好である。AirMac Expressはそもそも無線LANの強度がある程度確保されていないと無線ルーターと接続できず、GP02のときには至近距離からならAirMac Expressから接続できたが、5メートル離れた状態ではルーターとの接続を確立できなかった。そういう意味でもGL09Pの方がGP02よりも無線LANの電波が強いのだろう。主に多数の機器と接続できるようパワーを向上したためだろうが、もしかしたら設計が新しい分アンテナやチップの性能も良くなっているのかもしれない。なお、GL09Pでは同時に14台まで機器を接続できるので、AirMac Expressを接続しても接続台数には余裕がある。

兄弟機のソフトバンク203Zの説明書を見たときに気がついたのだが、どうやらGL09Pの無線LANも5GHz帯に対応していることがわかった。電子レンジ等で干渉しやすい2.4GHz帯と異なり5GHz帯は干渉を受けにくいのでなおさら高速で通信できる。5GHz帯への対応は、この端末の数少ない長所の1つである。今まで、PCや第5世代iPod touchは5GHz対応だったが、GP02は5GHzに対応していなかったため2.4GHz帯しか使えず、電子レンジやワイヤレスヘッドホンの干渉を受けやすかった。GL09Pが5GHz対応になってやっと他の無線LAN機器の性能をフルに活用することができるようになった。

【接続先の参照】
イーモバイルの3G回線にしか接続できなかったGP02と異なり、GL09Pは複数のネットワークに接続可能だし、公衆無線LANにも自動で接続可能なので、接続先が自明ではない。特にデータ通信量規制の適用されない公衆無線LANに接続しているかどうかによってデータ通信量を節約すべき状況かどうかが異なってくる。かといってGL09Pを手に取って眺めるのはスマートでないし、そもそも片手でスマホを持っているときにGL09Pも持ったら両手が塞がってしまう。現状で可能なのはGL09Pの設定画面をウェブブラウザで開くことである。PC用の画面とスマホ用の画面とがあるのでスマホでも参照しやすい。

PC用の設定画面は一定時間以上操作が無いと自動的にログアウトする設定だが、ログイン画面上でも接続先と電波強度とバッテリー残量(目盛のみ)とWiFi接続台数までは表示されるので実用上は問題ない。ログインするとデータ転送量も参照できる。しかしPC用の画面は字が小さいし、ウェブブラウザで専用のタブを確保するのも効率が良くないので、できればタスクバー上に表示する機能がほしい。しかしそうなるとWindows側にもソフトウェアのインストールが必要になることだろう。

スマホ用の設定画面で表示されるのは、GL09P本体と同様に、接続先のネットワーク、電波強度、バッテリー残量(パーセンテージ)、データ通信量(スマホ用の画面のみ)、GL09Pへの接続台数である。スマホ用の画面は大きくて見やすいので専用のアプリは特に必要ないと感じる。PC用の画面で見るよりもはるかに見やすい。。外で電波探知機ごっこをするのにうってつけである。これとSpeedtestとを併用すると、どの場所でどのネットワークに接続してどれくらい速度が出ているのかを調べることができる。ちなみにPC用のウェブブラウザでもスマホ用の設定画面を参照することができる。URLはhttp://web.setting/m/index.html#loginである。

【有線LAN接続への対応】
GL09Pではまだ正式にサポートされていないが、兄弟機のソフトバンクの203Zの取扱説明書には、microUSB-LAN変換アダプターの記載があるようである。たしかに、GL09Pは4G/3Gネットワークへの接続も公衆無線LANへの接続も1台でまとめてできるので、有線LAN接続もできれば1台ですべて対応可能であり、使い勝手が著しく向上する。自宅でも外出先でもホテルでも1台で済むし、優先順位に従って自動で接続先を選ぶので手間が全くかからない。

しかし、microUSB-LAN変換アダプターを装着すると充電できなくなってしまうので、できれば有線LAN端子つきのクレードルがあるのが望ましい。ファームウェアは後から更新できるので、ニーズがあれば今後対応することもできるかもしれない。

有線LAN接続をサポートしていない場合の次善の策は、有線LAN接続できる無線ルータを持参し、有線LAN―無線ルータ―GL09P―各種機器というルートで接続することである。しかしこれだと持ち運ぶ機器が増えてしまうし、ただでさえ不足しているホテル客室内の電源がさらに逼迫することになる。

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