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GL09PのA回線とB回線の謎

GL09Pは通信用に2回線持っており、一方がA回線もう一方がB回線と呼ばれている。メインで使う回線がB回線であり、端末上では「Emobile」と表示される。サブの回線はA回線であり、こちらは端末上では「Emobile A」と表示される。端末上での表示のしかたからしてB回線がメインであることは明白である。2013年12月まではB回線のみがデータ転送量制限の対象になり、2014年1月からA回線とB回線とのデータ転送量の合計がデータ転送量制限の対象になる。

データ転送量制限のしきい値がソフトバンクと同様の7GBであることや、イーモバイルでは従来月間のデータ転送量に基づく規制が行われていなかったことから、B回線がソフトバンク回線であるかのように誤解しがちだが、実際にはB回線がイーモバイル回線でA回線がソフトバンク回線である。

なぜ2013年12月までイーモバイル回線のみがデータ転送量制限の対象になりソフトバンク回線が対象外なのかを推測するに、データ転送量制限を実施するためには、イーモバイル側にて、ユーザーごとの回線別のデータ転送量を日次で集計する必要がある。イーモバイル回線のデータ転送量はイーモバイル側で従来から把握できている一方で、ソフトバンク回線のデータ転送量を日次バッチでイーモバイルの業務システムに連結するためにはシステムの改修が必要なのではないか。本来なら最初からA回線とB回線のデータ転送量の合計に基いて規制したかったものの、システム改修が間に合わなかったために当面はB回線のみでデータ転送量規制を行うのではないかと推測している。

試しにMy Emobileにログインして「請求情報照会」でパケット数を照会すると、B回線でのデータ転送量に相当する分のパケット数しか計上されていない。やはり、A回線でのパケット数に関する情報はイーモバイルの業務システムには届いていないようだ。この数字を正として帯域制御をするとなると、イーモバイル側ではB回線でのデータ転送量に基づく制御しかやりようがない。

おかげで、当面の間A回線はデータ転送量規制の心配をせずに使い放題なわけだが、A回線につながるかB回線につながるかは端末が自動的に決めるものであり、ユーザーにとっては運任せなので、「大容量のファイルをダウンロードしたいからA回線に接続する」なんて器用なことはできない。PC用の設定画面では、「ネットワークオペレーター」を自動で選択するか手動で選択するかを設定する画面もあるのだが、その画面下の?ボタンを押してヘルプを表示すると「手動: 利用可能なネットワークを選択できます。日本国内では手動設定はできません。」とあり、結局のところ日本国内ではネットワークオペレーターを選択できない。

この回線の選択のロジックは開示されていないのでどういう状況でA回線に接続されるのかよくわからない。明らかにイーモバイル回線につながる所であってもなぜかA回線につながる場合がある。反対に、GL09Pの回線が開通してから数日間はA回線には全くつながらなかったのだが、ある日突然A回線にばかり接続されるようになった。もしかしたら最初にA回線につながらなかったのはイーモバイル側での契約情報がソフトバンク側に反映されるのに時間がかかり、その結果、ソフトバンク側での開通が遅れたからではないかと推測しているが、これも情報が開示されていないので真相はわからない。

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