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MacBook Air (M1)を購入

 2020年11月17日発売のMacBook Airを購入した。

【購入の経緯】

今まで7年近く使ってきたThinkPad X1 Carbonは今でも性能面ではさほど不満はないものの、経年によりハードウェアが劣化してきて使いにくくなってきた。内蔵バッテリーの容量は購入時の6割ほどに低下して、外に持ち出すと1時間半くらいしか使えなくなってきたし、キートップが摩耗してはげてきたり、一部のキーのキートップが外れかかっていたり、ディスプレイの液晶やバックライトが劣化したりしてきている。

もともとMacには興味があったし、仕事で使わないならWindows PCである必要もないので、だいぶ前からMac購入を検討してきたが、昔のMacはキーボードが底付きして打ちにくかったりする等使い勝手に難があったので結局購入にいたらなかった。最近になってキーボードが改善してきたようだし、Macのタッチパッドはタッチパッドの中で唯一まともに使える製品だし、iPadを1年近く使ってきてAppleの流儀にも慣れてきたし、その一方でThinkPadは年々作りが安っぽくなっているし、キーボードが薄くなってからトラックポイントの使い勝手悪くなったので、そろそろMacを購入しようかと思っていた矢先に、M1チップ採用で処理速度が速くてかつバッテリー持続時間の長いMacBook Airが登場したのが購入の決め手になった。

13インチで1.3kgとさほど軽くはないが、それでも今まで使ってきたThinkPad X1 Carbonと同じ大きさ重さである。より高性能なMacBook ProもM1チップ搭載機種にモデルチェンジしたが、自分の使い方からしてそこまで高級な機種は必要ないし、高価で重いものは避けたいので、MacBook Airにした。一番安いのでもよかったのだが、256GBだと将来ディスク容量が不足するかもしれないので512GBの製品を購入した。メモリを16GBにしようかとも考えたが、現状8GBでも不満はないし、16GBにするとカスタマイズ品になって納期がかかることから、8GBのままにした。

【第一印象】

  • iPad並に箱が小さい。付属品はUSB PD用のACアダプターとUSB Type-C用ケーブルだけなので、あまりPCが入っている感じがしない。
  • アルミ製のボディーの剛性感はなかなかのもの。手に取るとずっしりとしている。
  • キーボードはさほどストレスなく使える。
  • タッチパッドは大きくてすべすべしていて意のままにカーソルを動かすことができるので使いやすい。画面のスクロールもiPhoneやiPadでスクロールするのと同じような感覚でできるので快適。
  • Macのマウスは1ボタンなので、タッチパッド上のボタンも単一ものしかなく、慣れるまではドラッグやコピーに手こずる。その代わり左右対称なので右手でも左手でも同じように操作できるのは便利。
  • タッチパッドのボタンは2段階になっているようで、クリック感を感じてからさらに押し込むともう一度クリック感がある。浅いボタンと深いボタンとの違いはまだわかっていない。
  • Touch IDは他のどのPCの指紋認証よりも使いやすくて便利。
  • iPhoneやiPadと同様に画面はきれい。
  • さすがに処理は爆速。
  • ファンレスで静かなこともあって、全般的に質感は高い。余計な通風孔が開いていなければ埃が入ってこないしボディの剛性でも有利。負荷をかけると熱が籠もるのではないかと懸念されているが、低負荷の処理しかしないなら静かな方が快適である。
  • USB Type-C端子が2個ついているだけなので、USB Type-C対応の器具が必要。普段Windows PC用に使っているUSB Type-Cハブを接続しても、接続したデバイスが認識されない。電源供給はされているが、通信ができない。Windows PCで使う分には全く問題ない。4年以上前に購入した製品なので新しいMacには対応していないのだろうかと思って、やむなくアップルオンラインストアにあるMacBook Air互換のUSB Type-Cハブを購入した。新しいハブにUSBメモリを挿したが認識されない。他のmicroSDやUSB外付けHDDは問題なく認識されたので、このUSBメモリに問題があるようである。
【ソフトウェア】
ハードウェアについてはUSB接続を除いて好印象だったが、今までと異なるCPUを採用したため、ソフトウェアがまだ追いついていない。初物買いを楽しめるなら良いが、万全を期すならソフトウェアが追いついてからの方が良いかもしれない。
  • Google Chromeはインテルチップ用のをロゼッタ経由で使う。動作が不安定なのかよく落ちる。M1チップネイティブのChromeが出てくるまでは本調子でない。→その後M1チップをサポートしたChromeに入れ替えたら爆速になった。
  • Office 365からOfficeをインストールすることはできたが、まださほど使い込んでいないので、問題なく動作するかどうかまだわからない。もともとMac用のOfficeはWindows用と完全互換でなくてレイアウトが微妙にずれるので、仕事で使うつもりはなく、せいぜい閲覧程度である。それでも使ってみて問題なく使えればそれに越したことはない。バージョン16.43はロゼッタ経由だが、16.44からM1チップがネイティブサポートされる予定。
  • iOS/iPad OS向けのアプリがあってもMac向けのアプリが無いものがまだ多い。結局ソフトウェアのサイトに行ってダウンロードしてインストールすることになる。そもそもMac用のソフトが無い場合もあるが、iPadがあればiPadと併用すれば当面はどうにかなる。
  • macOS Big SurからはiOS/iPad OSアプリも使えるようになったとのことだが、Macで使えるアプリはまだ一部に留まっている。また、現状ではiOS/iPad OS用のアプリはMac向けに最適化されていないので画面が狭いままだったりするなど制約がある。それでも、いずれアプリ側が対応してすべてのiOS/iPad OSアプリが使えるようになればiPhoneとPCのいいとこ取りができてかなり便利になるのではないだろうか。
  • Googleの「バックアップと同期」をインストールして最初に同期しようとするとソフトウェアが落ちる。いったん何も同期しない設定にして初期設定を終了すると、システムへのアクセスを許可しますかというプロンプトが出てくるので、「許可する」を押すと、それ以降は問題なく同期できる。インストーラーの不具合を改善すれば解決しそう。
【音楽再生】
WindowsではiTunesで再生した音楽でしかAirPlayを使えないが、Macならどんな音でもAirPlayで再生できるので快適。本体のスピーカーも、ボディの剛性が高いおかげか、なかなかのもの。音楽再生にはもっと音の良いスピーカーが欲しいが、動画再生なら本体のスピーカーでも十分かもしれない。せっかくハードウェア性能が良いのだから、HomePodと同様にマイクで音を拾いながら音場設定を学習していけば面白いのではないか。

【日本語入力】
Mac標準のかな漢字変換は自動で変換候補を出してきたりして気を利かせているつもりのようだが、Windowsよりも変換に時間がかかり引っかかる感じがする。iPadでキーボードを使って入力する際にも同様のストレスを感じる。せっかくキーボード付きの端末を使っているのに文字入力でストレスを感じたくないので、Google日本語入力をインストールした。Google日本語入力を入れると動作が重くなるのだが、幸いハードウェアのパワーがあるので特に支障を感じない。

【ThinkPad TrackPoint Keyboard】
使い慣れたThinkPadのキーボードをBluetoothで接続して使ってみた。キータッチは良好だしトラックポイントも使える。しかし「英数」キーと「かな」キーが無いので、Google日本語入力だとひらがな入力と英数入力との切り替えがキーボードでうまくいかない。Apple標準の日本語入力も試してみたが、これもひらがな入力と英数入力との切り替えが半角全角キーやCapsLockキーといったキーボードショートカットでできないので使いにくい。

【Web会議】
ZoomとSkypeを入れることができた。MacBook Airのカメラは評判が良くないようだが、それでもiPhone用のお下がりなのかWindows PCよりもカメラの性能が良いので、比較的画面写りが良い。こういう時代になるとPCでもカメラが重視されるようになるのではないだろうか。最低限の外部入力端子しかないMacであっても、イヤホン端子はついているので、マイク付きイヤホンをつけることができる。実際にZoomを使ってみたところ、カメラ良しスピーカー良しディスプレイの画質良しで実に使いやすい。

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