SonosはAirPlay2スピーカーなので、iOSデバイスやMacからであればシームレスに使えるし、Windows PCの場合にはiTunesとSpotify Connectという独自方式を採用しているSpotifyからならAirPlay2を使うことができるのだが、Androidスマホと組み合わせて使おうとすると機能が制限される。
AndroidスマホからSonosのスピーカーに音を飛ばすためにはSonosアプリからでなければならない。さすがに専用アプリだけあってAndroidスマホからであっても音を飛ばすことができる。その代わり、Sonosアプリに乗せられる音楽サービスしか使えない。
SpotifyをSonosアプリから使うなら、フリープラン月間15時間の制限を受けずに使えるはずなのだが、他のPCやタブレットともリンクしているとそちらに引きずられて月間15時間制限が適用されてしまう。Sonosアプリのシームレスさが仇になっている。Androidスマホの音をSonosに飛ばさずにBluetoothスピーカーに飛ばす分には問題なくSpotifyを使うことができるので、BluetoothスピーカーをSpotify専用に使えばとりあえず解決する。
Sonosアプリ以外から音楽を再生する際には、Android標準のGoogle Castを使うことになるが、SonosのスピーカーはGoogle Castに対応していないので、音が鳴らない。ソニーやB&OのスピーカーならGoogle Castに対応しているようである。B&OのはBluetoothにも対応している。
Androidスマホで使おうとすると機能が制限されるという点ではSonosはApple HomePodとあまり変わらないが、Sonosアプリからなら使える分だけ少しはましなのかもしれない。
今やAirPlay2が高音質無線スピーカーのデファクトスタンダードになってしまったのだからAndroidアプリもAirPlay2に対応してくれるのが一番ありがたい。それが無理となると、「スマートスピーカーの時代にスマホを持つならiPhoneかな」ということになって、丁度新しいiPhone SEがSIMロックフリーで128GBのが49800円+税で発売されるので、そちらに乗り換えたくなる。