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Sonos One SLを導入



このたびAirPlay2対応のエントリークラスのスマートスピーカーであるSonos One SLを購入した。Sonosの製品の中ではこれが一番安い。

無線接続できるスピーカーとしては今までUE Boom 2を使ってきた。大きさの割にパワーに余裕があって重宝しているのだが、もともと旅行用に購入したものなので自宅で使うにはやや物足りない。一方、自宅ではONKYOのX-U1を長らく使ってきた。iOSデバイスをUSBで接続して使えるのが売りなのだが、古い製品なので無線接続できない。そのため古いiPod touchを音楽再生専用端末として接続して使ってきたが、古いiPod touchだとSpotifyやTuneIn Radioのアプリに対応していない。iPadをUSBで接続するとX-U1側のDAコンバーターとアンプを使うので、いい加減な小型スピーカーよりも音が良いのだが、あいにくiPadは消費電力が大きいためX-U1からのUSB給電だけでは電力が不足してバッテリー残量が減っていく。それにiPadはやはり一か所に固定するよりも常時手元に置いておきたい。

そこで、無線接続できてそこそこ音の良いスピーカーが欲しいと思っていたところ、Sonosのオンラインショップのセールで4000円引きで購入できることになったので、早速Sonos One SLを購入した次第である。普通のSonos OneではなくSLを購入したのは、まずマイクが無くて盗聴されるおそれがないのと、もともと音声入力が好きにならないので音声入力機能が必要ないのと、SLの方が安いからである。税込みでも2万円に満たないので実はUE Boom2よりも安い。また、HomePodと違ってApple Music以外のストリーミングサービスでも使いやすいし、iOSデバイス以外のAndroidやPCでも使えるためである。とりあえず1個購入したが、Sonos One SLはHomePodやUE Boom 2と違ってただのモノラルスピーカーなので、やはりステレオでなければ物足りないということになればもう1個買い足せばよい。

Apple HomePodも検討した。内蔵マイクで自律的に音場調整するのが魅力的な反面、AppleのOSやサービスに最適化されていて他のOSやサービスだと使い勝手が良くないのと、Siriがあまり賢くないのに加え、Sonos Oneよりも一回り値段が高いので採用ならなかった。スピーカーの場所を移すと自律的に音場調整してくれるのは便利だが、どのみちAC電源が必要なので、Bluetoothのポータブルスピーカーのように気軽に持ち運べるわけではない。また、自律的な音場調整にはマイクが不可欠で、それは盗聴リスクが伴っている。

X-U1にBluetoothレシーバーを取り付ける方法もあり、これなら既存のX-U1を活かすことができる。Bluetoothレシーバーは2000円くらいから多種多様な製品がある。安いものだとオーディー出力がミニプラグしかなく、少々高い製品だと赤白のピンプラグがある。しかしUSBオーディオ対応の製品が見当たらないことから、レシーバーのDAコンバータを経由してアナログで入力することになる。Bluetoothレシーバーである程度のものだと7000円くらいするし、AirPlay2対応のレシーバーだともっと高い。それならSonos One SLを買ってしまった方が安くつく。

発注してから週末をはさんで5日後に到着した。箱の中に入っているのは本体と説明書と電源ケーブルだけなのですっきりしている。本体を取り出して置き場所を決めて、電源ケーブルを接続するだけなので簡単だし、見た目もすっきりしている。

Sonosの初期設定にはiOSまたはAndroidのスマホが不可欠である。Windows PCやMacだけ持っていても使える状態にすることができない。これは、Sonosのスピーカーの音場設定において、室内でスマホを動かしながら測定するTruePlayという作業に必要なためである。Apple HomePodと異なりそういう手間がかかる。しかも、設置場所を変えたら設定し直さなければならない。AC電源接続なのでそう頻繁に設置場所を変えることはないだろうが。

最初はAndroidスマホを設定に使用した。基本的にはアプリを開いて指示に従って設定するだけである。まずBluetoothを有効にするとスピーカーとスマホとがBluetoothで接続され、スピーカーを操作するためのリモコンとして使える(これはApple HomePodでも同様)。無線LANのアクセスポイントが表示されるので使用するものを選んでパスワードを入力すると無線LANにつながる。最初はスピーカーのファームウェアの更新である。

Trueplayで音場設定するためにはAndroidスマホでは対応しておらず、最新のiOSデバイスが必要になる。この辺りはiOSデバイスが無いと設定すらできないApple HomePodに似ている。iOSデバイスでSonosアプリの設定画面を開き設定対象のスピーカーを選ぶと設定項目が表示されるのでTryeplayを選択して設定する。マイクが上側になるようにスマホを持ち、音が鳴っている間に部屋中を歩き回ってスマホを上下に動かす。Trueplayの設定が完了すると音場設定が最適化されるとのことだが、設定前と後とで聴き比べてみてもどの程度違うのかわからなかった。しいていえば輪郭のはっきりした音になったような気がする程度である。反射音との差分のみを再生しているのだろうか。

Sonosアプリにローカル音源やSpotify等のストリーミングサービスを登録しておいて、Sonosアプリからまとめて音楽を再生する。複数のサービスを1本にまとめられて便利である。しかし、Sonosアプリ上のSpotifyの画面だと一部機能が制限されているようで、Spotifyアプリから再生する方が便利である。デバイス選択画面でSonosを選べばよい。

音声入力アシスタントが無いので、スマホやタブレットやPCからの操作に限られ、スピーカー単体でのストリーミングはできない。しかし音声入力アシスタントに頼らないなら、何がしかの端末から音源を選ぶ必要があるので、さほど困らない。

今のところモノラルで再生しているが、今のところ狭い部屋でのBGM程度ならこれで十分かもしれない。同じ場所に360°スピーカーのUE Boom2を置いて再生するときと同じ程度には音の広がりが感じられるし、Sonos One SLの方がパワーに余裕があるし、Bluetoothによるロスも無い。

ONKYO X-U1との比較では、モノラルであることを差し引いてもSonos One SLの方がやや音が良い。ほぼ同じ値段でSonos One SLの方がはるかに取り扱いが便利だしコンパクトですっきりしている。ステレオであれば音も圧勝だろうが、その代わり値段も倍になるので、圧勝してくれないと困る。

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