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Apple Storeに行ってみた

古いiPodをリサイクルしようと思い立ってApple Storeに行った。iPodをリサイクルに出すためにはApple Storeを訪問するかAppleに郵送するかのどちらかが必要なためである。燃えないゴミとして出せば一切手間がかからないのだが、再資源化できるものをゴミとして捨ててしまうことでエントロピーが増大するのを避けたかった。かといって梱包して郵送するのは手間なので店舗に立ち寄った次第である。

そういえば今までApple Storeで買物をしたことがほとんどなかった。唯一記憶にあるのは、古いiPod miniをリサイクルに出してiPod touchを1割引で購入したときである(もともとiPodは下取りの対象外だが、当時はリサイクルすると1割引で購入できた。今ではリサイクルしても経済的なメリットは何もない)。Appleの製品を購入したかったらAppleの通販で購入するか、家電量販店のAppleコーナーで購入するか、あるいはAmazon等の通販で購入すれば事足りたからである。

お店に入ると、店員に声を掛けられる。用件を伝えると、列に並ぶように指示される。20分〜30分待ちとのこと。周りを見渡すと、普通の店にあるようなレジが見当たらない。店員は大勢いるが、それぞれ忙しく立ち回っており、入店時に用件を伝えないととても声を掛けられる状況にはない。しかし、一旦順番が回ってくれば接客はフレンドリーかつ丁寧で、無事に完了した。

待ち時間に店内を観察して思ったのは、これはブランドショップのやり方だということである。Apple製品、とりわけiPhoneは高価なので、世界的には一部の富裕層向けの商品である。Macがマイナーだった昔からは隔世の感がある。そういった層を相手にしているから接客は丁寧だし、下世話なものは慎重に排除されている。しかし幸か不幸か日本では平均的な購買力は高くないはずなのになぜかiPhoneがよく売れているのでAppleの顧客が多く、そのために店舗が混雑してしまい、待ち行列に並ぶなどという本来ならブランドショップにあるまじき事態が起きている。例えるなら、レクサスのディーラーに長い行列ができているようなものである。本来客を待たせることを想定していない作りなので、待ち客用の椅子もなく、立って待つことになる。

製品を購入するのが目的ならネット通販で買うのが最も手軽だし、その場で購入したければヨドバシカメラやビックカメラのような大型家電量販店のApple製品コーナーで買えば待たされることなくすぐに購入できる。にも関わらずAppleがわざわざ実店舗を構えるのは他のブランドショップと同様にブランド価値を形成するためだろう。おそらく大半の人はApple製品を購入するためにわざわざApple Storeに足を運ぶことはないだろうし、とりわけiPhone購入者の大半はキャリアショップないし家電量販店の携帯電話売り場で回線契約と併せて購入しているのではないだろうか。ごく一部の物好きだけがApple Storeに来店しているだけなのにそれでも待ち行列ができているあたり、日本でのAppleの顧客層の厚さを感じる。

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