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懇親会の謎

仕事仲間との親睦を深めるために懇親会と称して夜に飲み会を行うことが日本ではよく見られるが、果たして本当に効果があるのか疑問である。

そもそも仕事の場では、仕事上の信頼関係を構築・維持することに勝る親睦はない。飲み会で打ち解けたからといって仕事の場での信頼関係がなければ、仕事の場での問題は何ら解決しないし、仕事の場で信頼できない相手と飲んだってつまらないし打ち解けることもない。しかも、残業代が出ないにもかかわらず半ば強制的に出席させられ、挙句の果てにお金まで取られるとなると、ますます職場に対する不信感が募る。

お金を出して夜遅くまで飲もうという気になるのは、気の合う仲間と飲むときだけである。そして、仕事の場で気の合う仲間を作るための最良の方法は、日々の仕事で誠心誠意接することである。営業は夜行性で、夜の部で商売が決まることがよくあるが、昼の部がだめな状態で夜の部だけで成功することはありえない。そもそも営業の夜の部は接待なので、誘った相手にお金を出させることは無いし、接待である以上、相手に好感を持ってもらうよう努力するものである。

懇親会に参加しないのは職場に良い印象を持っていないシグナルなので、その行為を責めるのではなく、仕事の場で信頼関係を阻害している要因を探し出し、解決する努力が必要である。親睦はあくまでも原因ではなく結果である。

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